第8話部活①

中学1年生になり、母に「バレーボール部以外に入りなさい。」と言われた。


「何で?」と私は聞いたが、何も答えなかった。


とりあえず、学校でバレーボール部の見学に行った。

やっぱりやりたい!


私は少しだけテニス部にしようか、迷ったがバレーボール部に入部する事に決めた。


家に帰って、母に「バレーボール部にしたよ。」と伝えると、「あっそ!」

とだけ言われた。


先輩は皆優しいし、早くもっと上手くなってレギュラーになりたいと思いながら練習した。


初めての新人戦で、ピンチサーバーで出る事になった。


緊張する。


その時、私は小学校の頃の先生の魔法の言葉を思い出してやっていた。



そして、サーブも決まったし、スパイクも決まった。

レギュラーのチームの皆も喜んでくれた。


けど、新人戦の結果は次の大会には進めないで終わった。


悔しい!

もっと練習して上手くなりたいと思った。


それから、しばらくしてレギュラーになる事になった。


嬉しい!

けど、もっと上手い子もいるのに私でいいのか?

周りの視線も怖い…

複雑な気持ちでいた。



そんな中、先輩は笑顔で受け入れてくれて安心した。



同級生からの物がなくなったり、仲間外れにされたりと嫌がらせはあった。



でもいつも練習が楽しかった。




そして、中学2年生になり先輩達の最後の大会の日になった。

顧問の先生が、「次の大会に進めたら焼肉ご馳走する。」と約束してくれた。


やった!

絶対勝ちたい。


んっ!

焼肉のため…?

じゃなくて、先輩や自分達が勝ちたいからだ!!


結果は…


2位になり、次の大会に行ける事が決まった。

凄く嬉しかった。


その次の大会では結果は残せなかったけど、課題も見つかったし、何より先輩が喜んでくれたのが嬉しかった。



でも、もう先輩達とは一緒に練習できないと思うと寂しさと不安があった。





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