第3話入院
気がついたら病院のベットの上にいた。
私、なんでここにいるの?
点滴や心電図などつけられていた。
今は夜中なのか先生や看護師も来ない。
ただ友達の声は聞こえてくる。
「もっと高い所から飛び降りたら死ねたのにね」
「病院から抜け出そう」
けれど体が動かない。
そして疲れたのか、いつの間にか寝ていた。
起きたら看護師の人が忙しそうに、していたが、
CTなどの検査をする事になった。
そして結果は腰椎、踵、骨盤骨折だった。
しばらくは入院が必要と言われた。
段々と、痛みも出てきて足も腫れていた。
病院の先生はいつも笑顔で優しく話掛けてくれたので、恐怖心はなくなった。
ベットから動けない状態が続いたが
それから、ボルトなどで固定手術をしてからは車椅子になり、コルセットや踵用の装具を作ってもらい、自分で歩けるようにまで回復した。
幻聴や幻覚も薄れてきて、たまに聞こえるくらいで気にならなくなってきた。
でも、その時は自分がおかしかったとは、まだ思えていなかったけど…
毎日、母や父が病院にお見舞いに来てくれたのも嬉しかった。
いつも、デザートやお菓子などを持って来てくれたので、入院期間中は太ってしまっていた。
ただ、他の患者さんに話掛けられたくなくて、カーテンは閉めきって家族と先生以外は話さないようにした。
それでも話掛けてくる他の患者さんがいて、早く退院したくなった…。
先生に精神科に入院するように進められたが、何でなのか良く分からなくて拒否していた。
結局は進められた病院がいっぱいで、すぐに入院出来ないとの事でいくつか紹介してもらった中で退院したら精神科に通院する事になった。
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