第2話幻覚と幻聴
実家に帰ってからも、何もしないでひきこもっていた。
2、3ヶ月は過ぎていただろう。
いる筈のない友達や学生の頃の先生から毎日話掛けられるようになる。
最初は笑わせてくれたり、怒られたりなどだったが…
24時間話掛けられたり、映像で見せられたり、監視されていて眠れなくなった。「自殺して」「人殺し」と言われるようになった。
姉、兄、父、母の家族にまで言われるようになった。
その時は苦しい、辛い、怖いと言う感情はなくて、もう命令されるままに操られていたのだ。
ある日、
言われるがままに外出して、話掛けられた言葉に笑ったりしながら歩いていた。
今、考えたらおかしな人だと思われていたと分かるが、その時は本当にいると信じていた。
そして、普段だったらバスか車で行くくらいの距離まで歩かされた。
「今まで皆に迷惑かけて来たんだからここから飛び降りて!」
そこは、アパートの2階だった。
「自分で悪いと思ってるんでしょ?」
そう、私が全て悪いんだ。
ドン!!
言われるがままに飛び降りた。
何故か痛みはなかったが体が動かない。
そして、気がついたら病院にいた。
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