第2話
気がつくと私はそこにいる。
「また来たんですね」
“私”が言った。
なんだか呆れの色が見える。
なるほど、私はまた死んだのか、と私は知った。
“私”が呆れるわけだ。私も呆れている。
「どうしようもなかったのですか」
“私”は問いかける。
どうしようもなかったなぁ、と私は答える。
どうしようもなかった、気がする。
たぶん、そう。自信はなかった。
なんとかなったけど、私がどうにもしなかっただけのような気もする。
まぁ、今更どうでもいいことだ。
「コンテニューしますか」
考えるまでもなく、私は首肯した。
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