第5話引っ越すの

あの部屋に思い入れが無かったとは言えないけど

貴方と初めて1晩過ごした部屋だけど

それ以上にこれからの貴方との為に

あの部屋を出て新しい所にするの

今度の部屋は貴方の職場に近いのよ

仕事帰りに寄ってもらう為に

私の職場は遠くなったけど

二人で過ごす時間が増えるなら

あの日以来、貴方は毎週私を呼び出す

必ず金曜に連れ出されて

お酒を飲みに行く

他の奴とは飲むなと

それほどお酒が好きでは無いから

週に1度貴方と飲むなら

他の日に飲みに行くことはしないわ

頑なに他の奴と飲むなと言うけど

そんな醜態を私は見せたのかしら

恥ずかしくて情けないけど

それが理由で誘ってくれるなら

それでもいいわ、例え数時間でも貴方を独占出来る


今までの部屋は1K、お酒を飲むのも寝るのも同じ部屋

今度の部屋は1DK、隣に寝室があるのよ

貴方の為にキングサイズのベットを買ったわ

私一人じゃ広すぎる

扉を閉めずに飲みならが

大きなベットを眺めてね

二人で眠る為なのよ

週末外に連れ出されるから

週中、貴方が仕事に疲れた頃に

私の部屋に寄ってね

私は平日休み、休みの前日に呼び出すわ

そのまま私の部屋で眠って

翌日仕事に行けばいいのよ

貴方は身体が休めれるし

わたしは貴方を独占出来る

毎週奢ってもらうそのお礼

さてどうやっておびき寄せよぅ?


明日は休みだから今夜は家で飲むの


そんなメールを貴方の仕事終わりに送る

返信は見ない、電話にも出ない

心配になって部屋まで来てくれるでしょ?

そこを捕まえるわ

これから毎週水曜に来てね

ご飯とお酒を用意するわ

そして一緒に朝まで眠るの

朝ご飯も用意するわね貴方はゆっくり寝てていいのよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る