第4話食べたい
今日の呼び出しは夜景かよ
カップルばっかの場所にお前と行きたくないよ
車から出さずに閉じ込めるか?
雰囲気に流されて俺が変な気にならない様に
お姫様は部屋までの迎えを所望
嫌いじゃないんだ
ドアを開けた瞬間、俺だと気付いて安心する顔
外での待ち合わせは遠目から俺を確認するから
表情が見える場所まで来た時にはいつもの顔だ
ドアを開く前から嫌な予感はしてたんだ
いつもしない料理の匂い
開けた瞬間飛び込む安心した顔
次に満面の笑み
咄嗟のことにたじろいで居たら
そのまま腕を引かれ部屋の中に
入りたくないんだお前の匂いが充満した部屋には
お前を女と見てしまう
座らされた目の前は俺の好物ばかりが並び
差し出された飲み物はオレの好きな酒だった
やられたと思った、もう帰れない
度数の高い酒、酔うまではいかなくとも
抜けるまでに時間がかかる
食べたら車で朝まで眠るか
それを見越してなのかお前はドンドン酔っていく
一人には出来ない、側に居てやりたい
酔いが回ってもたれ掛かって
いつもと違う角度から見るお前は
本当にただの女だよ
俺の知ってる妹の顔じゃない
俺をどうしたいんだ?
信頼してるお前を裏切りたくない
何も考えずベットに引っ張るお前
一緒に寝ろとせがむ
腕の中で眠るお前、既に誰かにその寝顔を見せたか?
安心し切って無邪気な表情
寝てしまっている今なら気が付かれないか?
せめて髪にくらいキスさせろ
今夜は抱きしめて寝てやるよ
お前の兄貴の代わりにな
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