第4話 モニカレベル1 ノアレベル25

 二日後の早朝。ノアは、綺麗に片付いた部屋をじっくりと眺めていた。

 母親との思い出が残る見慣れた部屋。苦楽を共にしたこの空間に流れる空気すら愛おしく思える。いずれ、部屋は妹か弟のものになる。その時、彼女達もこうやって自分との思い出を懐かしむことがあるのだろうか。

 いいや、とノアは気持ちを誤魔化すように開けなくてもいい窓を開き、日が昇る前の村の姿を目に焼き付ける。

 いつか帰って来る時は、隣に母親。そして、妹と弟と一緒にこの部屋での思い出を語る。居間からは、家族の自分達を呼ぶ声が聞こえて、食卓に向かうのだ。

 この理想があれば、どんなことがあっても戦っていける。強い覚悟で、広がる世界を見つめていたノアは背後に気配を感じる。微妙な空気の変化で、後ろに立つ人物の判断が容易くつく。


 「それじゃ、お父さん。そろそろ、行くよ」


 振り返れば、そこには父。なんとも複雑そうな表情を見せている。本当は笑顔で送りたいが、それがうまく表情に作れていないという状態だ。素直な性格の父を持ったことを嬉しく思い、窓を閉めたノアは机の上に手を伸ばせば、そこにはベルトのように腰に巻くことのできるコンパクトなバッグ。

 ノアは旅に役立つための様々な道具が入れられたバッグを腰に巻いた。ポケットが多く、いくつもの役立つ小物を多く入れることのできる。ノアの母親も同じものを愛用していたので、性能が折り紙つきというところだ。


 「気をつけて、行ってこいよ。……下ではおじいちゃんやおばあちゃんも待っている。ルルとイムも起こして来ようか?」


 ノアは首を動かし、やんわりと拒否をした。


 「いい、二人にはお願い事を書いた手紙も残したし、それに起きている内に別れると辛くなる。二人に泣かれたら、旅に出るが難しくなるさ。きっと、大丈夫……前の晩はたくさん、お話もしたからね。――それより、お父さんの方こそ大丈夫なの?」


 「心配するな。今までは、お前に甘え過ぎていたぐらいなんだ。これまで以上に、家族協力して頑張るよ」


 力コブを作る父親の姿を見て、寂しさ混じりの眼差しを向けるノア。


 「お父さん……私のワガママ聞いてくれて、ありがとう。本当はイムとルルが大きくなるまでは、出て行くつもりはなかったんだけど……」


 「ルルはまだよく分かっていないようだったが、イムは気づいているな。少しずつ、お兄ちゃんになろうとしているんだ。……それに、これがノアの運命だったんだよ。今、行かなければきっと後悔する。ノアも後悔するなら、イムやルル。家族みんなも後悔することになる。最初は、旅に行かせたくないとさえ思ったが、それは私達がノアに甘えていたようだ。今のノアの顔を見たら……そうも言ってられないさ」


 父はノアの頭をそっと撫でた。自慢の娘の感触を忘れないように、家族の温かさを覚えていてもらうように優しく撫で続けた。


 「私、必ず帰って来るから。だから……いってきます」


 すっとどちらからともなく、ノアが半歩後退して父が手を離した。

 いつまでも浸っていたくなる空間の中、ノアはあることに気づいた。


 「そういえば、モニカは? もう、外にいるの?」


 突然、父は視線を泳がせる。どうやら、”モニカのことで”何か言い辛いことがあるようだ。


 「あぁ、えと……まだ――寝ているよ……。努力してみたんだが、一度眠りに付いたらなかなか起きないようでな……」


 「ね、寝坊……」


 そもそも、ここまで我が家に打ち解ける勇者はどうなのだろうと疑問さえ思う。事実、決闘が終わってから、一ヶ月ぐらいモニカはゆっくりしてから旅に出たかったようだ。

 近場で経験値を上げたい、なんて言っていたが、この辺には探さないとモンスターは見つからない。それに、出てきたとしても人間を襲うものはごく僅かだ。ノアのそうした説明を聞いた上で、そのような提案をしたモニカは、実のところできる限りサボりたいだけだったのかもしれない。

 このまま旅に出れば、いつか彼女が危険な目に合うことは明白だ。モンスターと戦いや盗賊の襲撃、今のモニカでは乗り越えられるわけがない。


 「私がしっかりしないと!」


 様子を見て、「ふふふ」とノア父はシワを深くして笑った。


 「まるで、娘がもう一人できたみたいだな?」


 「そうだね、ぜひ妹に。いや、嫁に欲しいところだな」


 「え?」ぎょっと驚きの表情を見せる父。

 不安そうな眼差しでこちらを見つめる父に気づいたノアは、慌てて言葉を取り繕う。


 「あ……うっかり心の声が、あ、いや、なんでも……ない……」


 ノアは気合を入れるために、両手で自分の両頬を叩き、我が愛しの勇者を起こすために部屋の外へ向かった。

 そんな娘の姿を、父は心配そうに見つめていた。視線の先に映る娘の将来に暗雲立ち込めそうな発言を聞いてしまったが、胸の内にしまっておくことにする。




                  ※




 旅立つモニカとノアのために、朝も早いというのに多くの村人達が送り出してくれた。やたらと、村の男性達が「萌えー!」「もえもえー!」と叫ぶので、この世界にだけ通じる別れの挨拶なのだとモニカは思った。なので、


 「萌えー!」


 と別れの挨拶を残してモニカと、引きつった笑顔のノアと共に出発した。


 草原の中に、突然現れたように作られた歩道を進む。そこは人の往来がよくあるようで、道中は目立った石や移動の障害になるようなものはなく、滞りなく道は続いていく。

 賑やかな家で生活していたせいか、ノアは長時間の静寂には慣れていない。いつかは慣れる静けさだとしても、今のノアも旅立ったばかりだ。そのため、何かと旅の仲間のことが気になる。

 ひぃひぃ言いながら歩くモニカに何度も視線を飛ばし、そして意を決したように話かけた。


 「な、なぁ、モニカ。そういえば、モニカはどこから来たんだ?」


 よく考えればモニカとの関係は数日のノア。正直、モニカが勇者ということ以外は何も知らないのだ。年齢の割には幼いということと、運動神経が低いというところは見ていれば分かる。しかし、何故勇者になったのか、そして、どうしてあんな村で倒れたのか。よくよく考えれば、謎の多い少女だ。

 モニカは少し悩んだような迷うような、どちらにしても何か考えつつ発言をしようとしていることがノアには分かった。しばらく唸り声を出しながら悩んだ後、非情に言いにくそうにモニカは言う。


 「信じられないかもしれないけど……私、異世界から来たんだよ」


 「イセカイ? 聞いたことがない地名だな。そこは、どの辺りにあるんだ?」


 「そ、そういうことじゃなくっ。えーと……別の世界からやってきたの!」


 「いせかい……異世界てこと!? いやまあ、でも、うん……勇者の物語には、竜の子供とか神様の弟子とか時空を超えるとか、いろいろ荒唐無稽なものばかりあるし。勇者は、そういうものなのかも……?」


 「ど、どうなんだろうね。私の世界の物語では、よくある話なんだけど」


 「うーん……。なんにしても、モニカの話は信じるよ。その手に持つ印は、様々な物語に出てきたものと一致するからな。それが、何よりの証明になる。勇者なんだから、もしかしてそういうものなのかもしれない……な?」


 ノアの様子から察するに、異世界というものの具体的なイメージができていないようだった。だからといって、それを説明するのは難しいところがある。

 話の流れで気になったところを聞いてみるモニカ。


 「不思議に思ったんだけど、やっぱり樹木神のおじいちゃんて凄いの?」


 「えぇ!? それはもう、凄い存在だ! ていうか、おじいちゃんなのか!? あ、あのな、樹木神様が、世界中の木々と繋がっているんだ。もしも、樹木神様が枯れれば世界中の木々が消滅してしまうとすら言われている。世界最古の木、それは最も神に等しいとすら言われているのさ。だから、私の住んでいた村は月一回ぐらいで、樹木神様に感謝する祭りを開いたりしているんだ」


 「そんなに凄い木だったの? ……もっと、身近な存在だと思っていたよ!?」


 ツッコミまでして、食事の世話までしてくれる木はそうそうない。ただそれだけに、樹木神という存在の凄さは熱く語るノアの様子を見れば、やはり自分が関わったのは凄い存在なのだろう。

 とりあえず、モニカは自分の説明も含めてこのまま会話を続けてみる。


 「それでね、頼みがあるんだけど。えと……だからその、私てあんまりこの世界のことよく分からなくて、ノアちゃんに教えてほしいなと思って……おねがい」


 モニカは自分の指を絡ませ、二つの手を握り締めた状態で懇願するようにノアを見つめる。


 ――大好きだよっ。


 ノアの脳裏に、今のモニカの表情とあの時の言葉が重なる。思い出したことで、顔が紅潮していくノアは慌てて両頬を押さえる。彼女の中でおかしなスイッチが押された音がした。


 「う、うん、旅をしながら教えるからっ。だから……分からないことがあれば、何でも聞いて。……あ、あのさ、モニカ」


 やたらモジモジとしながらノアは言う。

 勘違いが進行中のノアがどうして、あんなに落ち着かないのか分からないモニカはノアの言葉に耳を向ける。


 「なに、ノアちゃん?」


 「わ、私のこと……その、大好き……て言っていたけど、それって……ほんとなのか? 私、本気にしちゃうんだが」


 ノア自身、何でこんなことを聞いているか理解不能だ。しかし、あの日の決闘以降、モニカの顔を見ると胸がドキドキしてくる。それに、彼女の一言一言を聞くと心臓を掴まれたように鼓動を早める。なんといえばいいか、息苦しくなってしまう。

 ノアの葛藤を余所に、モニカは挨拶のように返事をする。


 「本気? うん、私は本気でノアちゃんのこと大好きだよ!」


 モニカは両手をグーにして、鼻息を荒くノアに告げる。モニカは、ノアが旅に出たばかりで不安になっているのだと思ったようだ。普通に考えれば、まだ村からそう遠くないところで、不安に思うなんてことは子供でもないのだが、モニカは旅の先輩風を吹かすことにする。

 顔を赤くするノアは、視線を横に、たまにモニカの顔を見る。そして、再び目を逸らす。まだまだノアの暴走は止まることはなく、ぽつりぽつりと言葉が発せられる。


 「じゃ……じゃあ……ずっと……一緒にいてくれる……かな……?」


 モニカは難しく考えることもなく、楽しげな笑い声を上げた。


 「うん! こちらこそ、一緒に旅をがんばろうね!」


 ノアは顔を火の玉のような色にさせながら、何やら口元をごにょごにょとさせる。にやけた顔を隠すために、腕に顔を押し付ける。鎧のひんやりとした冷たさが落ち着く。


 「ま、まあ、分かっていたこと……だけどな」


 「?」


 世界の用語をいろいろと聞きたかったモニカだったが、ノアが「ふひひ」と言いながら笑って楽しそうなので、モニカも「ふっひっひっひー」と笑いながら一緒に草原を進むことにする。――そして、彼女達の前に大きくぽっかりと開いた洞窟が見えてきた。


 二人の前に出現した大きな洞窟。

 風が吹けば、暗闇の空洞が高音しか出せない楽器のように音を鳴らす。先は見えない、その事実が気持ちを不安にさせた。


 「ここを通れば、大きな街に繋がっているんだ。暗いところだけど、凶暴なモンスターは見つかったことはないし、ここを通るのが一番なんだよ」


 正直、ノアが歩くままについてきたモニカだったが、その言葉を聞いて合点がいく。

 今はまだ外の光が当たっているが、数歩先は何も見えない。

 ゴツゴツとした石の塊で作られた洞窟の中を通るために、モニカは今すぐにでも引き返したい気持ちになるが弱った心に鞭を打つ。


 「い、行こう、ノアちゃん」


 「待って、ちょっと待ってくれ」


 歩き出したモニカは動きを停止し、一歩分後ろにいたノアは腰を低くして、腰の鞄に手を突っ込めば何か用意をしていた。 


 「このまま闇雲に行っても危険だ。少し準備があるから、何か大きな枝を探してきてもらってもいいか? 数は、二本もあればいいからさ」


 「うん!」


 それぐらいなら自分にだってできると周りを見れば、嫌でも目に入る木達。その根元の転がる野球のバットほの大きさの枝が視界に飛び込んでくる。

 モニカが木の側に駆け寄れば、そこに落ちている枝を掴むために腰を低くする。ほどよい大きさの枝が、ちょうど二本ある。これなら、ノアも褒めてくれるだろう。そう思いつつ、モニカが一本の枝を持ち上げた。しかし、モニカの表情が凍りつく。

 持ち上げた枝の先には、ひょっこりと小さな虫がいた。色は茶色く、うねうねと動くその姿がモニカのよく知る毛虫に酷似していた。


 「あわわわっ――!!!」


 慌てて木の枝を放り投げれば、くるりくるりと大きくな動きで回転すれば木々の中に消えていく。


 「うぅ……」


 周りを見れば、代わりになりそうな枝は他にはない。どうやら、このまま奥に向かうしかなさそうだった。

 ガサゴソとバッグから何かを取り出しているノアをチラリと見れば、邪魔してはいけないと思ったモニカは勇気を振り絞り鬱蒼とする林の中に歩きだした。



                  ※



 投げた方向だけを頼りにしばらく歩き続けたモニカは、何度も地面から飛び出した木の幹につまづきながらも、慎重に進んでいく。今までは、人為的に作られた道を進んでこれたが、ここは完全に獣道だった。道らしい道はなく、頼りにできるのは木と木の間に生まれた道とは呼べない歩ける空間。まともに歩けば、今頃はモニカの体は傷だらけになていただろうが、勇者の力のおかげで息は上がっても直接的な怪我はない。

 枝を鳴らしつつ、進めば視界の先に先ほど投げたものと同じ大きさの枝が一本。


 「あった、早くこれを持っていかなくちゃ」


 投げたといってもモニカの力だ。それほど遠くまでは飛んでいってはいない、握って元来た道を戻れば五分ほどで辿り着けるはずだ。

 駆け寄って枝を掴もうと手を伸ばした瞬間――枝が粉々に砕け散った。


 「へ?」


 その代わり、枝が落ちていた場所には大きな足跡。五本の指、拳が付いているのではないかと思うほどの太い鉤爪。

 だらだらと汗を流しながら、踏み潰したばかりの地面から繋がる足を視界に入れながら少しずつ顔を上げるモニカ。悲鳴が漏れそうになるが、手を前かがみにして伸ばせば届く距離にいるそのモンスターを前にした恐怖で声一つ出ない。

 大きな体は、六メートルほど。毛むくじゃらの体を二本足で支え、右手には大木と鉄でできた斧が握られていた。そして、モニカが驚いたのは、その生物のことを顔と雰囲気だけならよく知っていた。モンスターをモニカの頭に浮かんだ生物でいうならば――二足歩行の大きな犬だ。しかも、芝犬。顔は犬の中でも非常に不細工なものだったが。

 舌をはっはっはと出しながら、そのシュールな絵面の中で、モンスター犬は右手を持ち上げた。そこにあるのは、モニカを潰すには十分過ぎる大きさの斧。

 モニカは完全に忘れていたのだ。自分が異世界にいて、この世界には人を襲うモンスターが当たり前に生きているということを。


 「た、助けてっ――!」


 恐怖で動けない体のまま、へたり込んだモニカは悲鳴にも似た声を上げた。しかし、人間のそんな様子を見慣れていたのかモンスター犬は、無反応で斧を振り落とした。


 「モニカ!」


 その場に影が一つ飛びこんでくる。モンスター犬が斧を振り落とすよりも早く、颯爽と現れたノアがモンスター犬の前からノアを攫っていく。

 お姫様抱っこのようにモニカを抱えると、大きくジャンプ。そのまま、着地すれば、もう一度地面を蹴り上げて、モンスター犬から距離を空ける。


 「怪我してないか!? モニカ!」


 足を止めたノアは、モニカをそっと木の幹に背を預けるように座らせる。


 「あ、ありがとう、ノアちゃん。……アイツもモンスターなの?」


 声は震えているが、怪我をしていないモニカの姿にホッと息を吐く。手を伸ばして額の汗を拭えば、モンスター犬に鋭い視線を向ける。


 「ああ、モンスターだ。名前は、オオガタケン」


 「嘘だよね、絶対に大型犬て大きさじゃないよね!? 名前つけた人、適当すぎない!?」


 「しかも、シバイヌ種か。なかなか、強敵のようだ」


 「シバイヌ種!? そこは、共通なの!?」


 モニカも一応異世界代表としてツッコミをしてみるが、ノアはそれを聞き流しつつ腰から剣を抜いた。

 ノアは剣を頭部近くに持ち上げて、顔のすぐ横に刃が伸ばされる状態の構えをとる。それは、モニカと決闘した時に構えていたものと同じだった。体感したモニカ自身もよく知っている一撃必殺の構え。

 オオガタケンまでの距離は、十メートルほど、僅かな時間でこれだけの距離を移動できるノアにも驚いたが、オオガタケンも太い足を曲げて跳躍を行おうとしていた。そして、オオガタケンは飛ぶ。


 「く、来るよ、ノアちゃん!」


 舌を風に流してだらだらと唾液を吐き散らしながら飛び掛るオオガタケンに対して、ノアは意識を集中させる。右から来るわけでも、左に体を逸らせてから迫ってくるわけでもない。己の腕力に慢心した愚直過ぎる攻撃のオオガタケン。既に飛び掛った時点で、ノアは勝敗を確信していた。


 「強敵だが……――私の敵ではない」


 モニカの視界から、ノアの姿が消えた。三秒も経過しな内に、見つけた。今いた場所から、モニカなら大股で十歩歩いても届くかどうか怪しい距離までノアは離れてた。剣を前方に突き出したノアの背後に塊が落ちる。


 ――ドサァ。重たい音と共に、モニカとノアの間に喉元から血をどくどくと流すオオガタケンが地上に落ちてきた。オオガタケンは、白目をむきながら、数回の痙攣の後に完全に生命活動を停止した。


 「すごい、ノアちゃん」


 まるで手品でも見せられたような剣技を前にして、無意識の内にそんな言葉が出てくる。

 剣の先に付着した血液を振り落とし、剣を鞘に収めればノアは優しげにニッコリと笑った。

 ノアはモニカの笑顔を見ながら、自分は凄い人と仲間なったのだと実感した。

 まずは、心配させたことをノアに謝ろう。そう思った時、モニカの右手の甲が光り輝く。


 『テッテテー! レベルが上がった! レベルが上がったのぉ、恐怖への耐性がいち上がったようじゃ』


 「こ、こういうものも上がるの……?」


 たぶんオオガタケンには驚かないぐらいには上がったのだろう。そうであればいいなと思いながら、ノアの元に駆け寄った。

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