1-4

泣き疲れてしまったのか、アレンはルミナートのラボにある来客用の寝室でぐっすりと眠りについていた。ルミナートは寝息をたてているアレンを見て、いくつか考えはじめる。


彼の体内魔力の蓄積量は、一般兵のそれとは比べ物にならない程桁外れだ。地球人とダイトラーク人のハーフだからというのは、理由としては根拠が曖昧だ。それにこの魔力量は、フランテイク王国の王族の魔力量に匹敵する。

インパクトスーツの実験を観ても、スーツに難なく順応しているように思えた。正直言って、数値以上のデータが取れたのだが、記憶を失っている割には、戦い慣れしている様子も見受けられた。だが、途中で記憶に混乱がみられたのかそのまま意識を失った。その際、一時的にではあるが、記憶を失ってからの出来ごとをさらに忘れてしまっていた様子だった。それから、自分のことも誰なのかわかっていない様子だった。これは、記憶失っているから分からないという意味ではなく、人格そのものが分からないというような感じがみてとれた。記憶喪失との何かしらの関連性もあるのだろうか。

彼の監視役に当たっていた、カネモトケンゴ一等兵の話によれば、誰かによって吹き飛ばされたという。その際に、左腕を骨折し、打ちどころが悪く記憶まで失ってしまったのだろうか。だが、その何者かが、記憶を消す何らかの魔法や呪いの類の術式を使ったとも限らないし、異能を使って記憶を消したということもありえる。魔法や術式なら検知するのは簡単だし、治す方法もある。だが、異能となれば話は別だ。自然現象に逆らうのが魔法ならば、自然現象に乗っ取り発動するのが異能だ。彼が仮にこういった類の異能によって記憶を失ったのだとしたら、その検知や治療は不可能に近い。


「くそ…考えるだけ訳が分からなくなってくるよ…」


そうぼやいきながら、眠るアレンの額を手でなでる。


「目が覚めたら、街を案内してあげよう。でも今は、ゆっくりおやすみ」


ルミナートは部屋から出ていき、自室へと戻っていった。


見覚えのある光景だ。焼けたあと、灰と炭しか残らなかった街だ。奇跡的に生き残った人達が一生懸命ケガをした家族や知人を治すためにあちこちを走り回って医者を探している。こんなに地面は灰色なのに、空だけはいつまでもいつまでも青かった。場面はふと代わり、空き地のような場所にいた。そのときの空の色は、茜色だった。他の子どもたちと同じ場所でボール遊びをやっている。しばらくすると、誰かが迎えに来てくれた。


────アレン、帰りますよ


聞き覚えのある優しい声を聞いた途端にすぐにその人のもとへ駆け寄る。


────はい、お母さん!


お母さん、とはっきりと口にした瞬間また場面が切り替わる。今度はベッドの中、お母さんと呼んだ人が僕の頭を撫でながら、何かを語りかけている。でもその内容は聞き取れなかった。

だが、最後の最後これだけははっきりと聞こえた。


────これから先辛いことがあなたの身に起こるだろうけれど、どんなことがあっても私はあなたの味方でいるわ。それだけは、忘れないで


目が覚めると、頬が涙で濡れているのがわかった。何か夢を見ていた気がする。どんな夢かぼんやりとしか覚えていないけど、きっとあれは、僕が記憶を失う前のできごとだったのかもしれない。


「おはよう、ボクのモルモット目覚めの調子はどうかな?」


ルミナート博士が、僕の額に手を当てる。


「熱はないみたいだね。」


「おはようございます。ルミナート博士、あの今日のご予定は?」


インパクトスーツの実験は、僕が倒れて中止になった。だから、今日の予定は実験の続きか、それとも僕の体調を考慮して、何かほかの実験や仕事をするのだろうか。


「今日は、二人で街にデートと洒落こもう」


耳を疑う発言だった。二人で街にデートと彼女は言った。デートの意味は記憶を失った僕でも覚えている。


「えぇと、実験や仕事などの軍務は…」


「そんなもの、いつだってできるさ。そんなことよりさっさと準備して、出かけようじゃないか」


軍務をそんなこと呼ばわりして、じゃあボクは部屋で待ってるから、用意ができたら声かけてねと言って、すたこらと自室に戻っていってしまった。


「まぁ、上司の命令…ってことでいいのかな」


街へ出ると、改めて僕はその風景に感嘆を受ける。構造は階層都市のようになっていて、それぞれの街がフロアごとに分かれている。街への移動は、行きたい街のフロアまで坂が続いていたり、階段があったり、街を行き来するエレベーターやリフトのようなものまで見うけられる。空を見上げると、外は壁に覆われているのに、上だけポッカリと穴が空いていて、空の色や日光が差し込んでいる。


「そういえば、この星の空ってすごく特殊な色をしていて綺麗ですよね黄金色だったり、雲は鮮やかなエメラルドグリーンだったり。」


見る物全てが新鮮だったが、この空だけはいつ見ても綺麗で印象的だった。


「そうかな?ボク達にとってはこの空が当たり前になってしまってるから、君にはそう感じるのかもしれないね。地球の空はどんな色なんだい?」


ルミナート博士と僕は空を見上げる。僕は目を輝かせながらこの空を見ているが、ふと横を見るとルミナート博士の表情はどこか曇っていた。


「地球の空は、青いんです。天気や時間によっても変わるんですけど、曇りや雨の日だとどんよりとした灰色をした雨雲が青空全体を覆って暗くしちゃうんです。夕方になると、青空からだんだん赤っぽくなっていって、暗くなっているはずなのにすごく明るい色で、暖かみがあって、夜になると真っ暗な空にポツポツと星が見えて、白い月が浮かんでるんです。」


地球にいたころの記憶は、多少の一般常識やおおまかなことなら覚えているが、それを誰に教わり、何を見て育ち、どう感じてきたのかという記憶は一切覚えていない。けれど、地球の空のことはずっと覚えていた。


「それはいいな、ここの空は、例え雨の日でも代りばえしない。この空の色のまま雨が降ってくる。夜も暗くはなるが、大気というレンズが宇宙の暗闇と星々の輝きを映し出すことない。いつもこの色の空が邪魔をする。ここの空は汚れているのさ…蔓延した魔力に、1000年も前から続く戦争の影響でできた有毒地域、それら環境汚染によって大気が汚され出来たのがあの色の空だ。君が美しいと思っているものは、実はそれほど美しくはないのさ。」


やはり、彼女の表情にはどこか暗い陰が落ちていた。空の話をすると、また歩きはじめ、次々と博士の施設がある階層の街の中を探索し始める。

色んな店に入り、服をみたり、アイテムをみたりした。武器や銃弾を売っている店もあれば、普通に飲食店が並んでいたりしていて、賑わっている様子だった。とくに、途中で腹ごしらえに寄ったオリジナルフランテイク料理店は格別に美味しかった。見たことのない食材が沢山あったが、どれも僕の口にあう味だった。


「美味しかったですね、ルミナート博士」


店を出たあとは、適当な公園を見つけてそこでしばらく休憩することにした。


「君は、よく食べるんだな」


「すみません、かなりお腹が減ってたもので、つい」


博士はフッと笑うと、立ち上がり、今度は真面目な顔をして僕に向き合った。


「いいかい、前にも言ったけど、ここで起こること全てがボク達にとってはただの日常だ、何があっても驚かないこと、はしゃがないこと。地球人(よそもの)に対して寛容的な国民は一部だけだ。まだ差別的行為をする人は多い。君も何人か見ただろ?首に看板ぶら下げてる連中やら、路地裏で地球人に対し金品を乱暴に奪い取ろうとしてる連中を」


確かに、街を歩いているとそういった人達をよく見かけた。店の看板や、公衆トイレなんかにもフランテイク王国民専用といったようなものが掲げられていた。


「君は、ハーフとは言ってもここに来る前は地球で過ごしていた。それに君の片親は地球人だ、たったそれだけで差別の対象にされるのさ。この国は理不尽の塊だよ」


「ルミナート博士って、もしかしてこの国のことが嫌いなんですか?」


博士の言葉からは、少なくともこの国に対する愛国心的な思想は感じられない、むしろ嫌悪感ばかり伝わってくる。


「あぁ、嫌いだよ。ボクは生粋のフランテイク王国の国民だけど、それ故にこの国が憎いのさ」


「それは、なぜ?」


答えを聞こうとしたときだった。軍の車が次々と街の中に入ってきた。


「前線に行ってた王国軍の第一部隊と第二部隊、そして地球人の第1期団が帰ってきたぞ!」


野次馬の一人が声をあげると、街中にいる人全員が店や家から出てきては帽子や手を振って出迎えた。


「どうやら作戦を終えてきたようだな。」


「作戦?」


博士は何か知っているような口ぶりだった。


「ムガンドとの戦争がここ最近になって過激化しているのは知っているかな?ムガンド側は魔法や術式、さらには戦争の影響で進化したガイナスすらも兵器として扱い、戦争を続けてきた。王国側はそれに対し、魔力をエネルギー源とした装備で立ち向かってきたんだ。だが、昔から魔法や術式を得意とし、それらの特訓を積み重ねてきた敵に、魔力量で劣るこちらはいつも防戦をしいられていた。最新の科学技術でさえ、最古からある魔法には適わなかったんだ。そのため、第2期団を含めたボクたち技術部がとある兵器を開発したのさ。その兵器は陸と空で機動力を最大限に活かし、今までの陸戦力では出せない火力を誇った。戦車10両分の強さを持ち、稼働実験で訓練用の大型のダミーガイナスをたった一撃で戦闘不能にした。」


ガイナスはそれぞれ、小型から超大型まであり、危険度や大きさははそれぞれの種類で異なる。

小型はおよそ体長1mから4m中型は5mから10m大型は11mから15m超大型は16m以上のガイナスが対象になる。その中の大型をたった一撃で戦闘不能にするほどの兵器とは、一体どんな兵器なのだろうか。そんなものが大量に前線に導入されたら、どうなるのだろうか。


「その兵器の名前は、操縦可変飛行式二足歩行型兵器マシンアバター…言ってしまえば、二足歩行型のロボット兵器だ。でも、その火力や機動力の分、かなりの燃費の悪さでね、操縦士の魔力をかなり消費するから、あまり長くは戦場にはいられないんだ。予備の魔力エネルギーも内蔵してあるんだけど、それは戦場から離脱できる程度のものしかないんだ。今帰ってきたのは、そのマシンアバターの作戦実行部隊だね。」


博士の話を聞いていると、凱旋パレード状態の軍の車両から一人の軍人が、こちらに手を振っている。僕かルミナート博士知り合いだろうか?可能性としては、博士の方が高いが、博士の様子をみるに、ものすごく嫌そうな顔をしている。やはり、博士の知り合いで間違いなさそうだ。


「おーい!ルミナート!」


車両から飛び降りて、手を振り、ルミナート博士の名前を大声で呼びながらこっちに向かって走ってくる。


「あの馬鹿が…行くぞ、アレン走れ!」


博士が僕の手首を引っ張って踵を返し、走り出す。


「ちょ、ちょっ!?ルミナート博士!?」


「あっ、おい待てよルミナート!」


逃げ出すかのように走り出した博士を見て、こっちに向かってた彼も追いかける形で走り出す。


「ルミナート博士!なんで、なんで逃げてるんですか?」


走りながら博士に問う。返ってきた回答は至極端的かつ完結的だった。


「あの男に関わるとろくなことがないからだよ」


何度かビルの角を曲がって、街を走り続けていると、目の前に見覚えのある人が立っていた。


「なっ!なぜ先回りされている!?」


ルミナート博士がその人物を目にした瞬間驚く。無理もない、なぜなら僕達を追いかけてきていたはずの彼がいつの間にか先回りして僕達を待ち構えていた。


「先回りも何も、お前、ガキの頃から逃げる道同じだから、つい覚えちまったんだよ。科学者のはずなのに頭悪いよなお前」


「えぇと、ルミナート博士改めて、こちらの方は?」


ため息を吐いて、膝から崩れ落ちた博士に紹介を求めるが、答えられそうな状態じゃないことが分かる。


「おい大丈夫か?体力ないくせに走り回るから…俺はライ、ルミナートとは幼馴染だよろしくな、お前は?」


「僕は、アレン、アレン・ハーヴェンです」


僕の名前を聞いたとたん、眉をひそめライは首を傾げる。


「下の名前があるってことは、お前地球人なのか?」


あぁ、そうか、そういえばこの国だけじゃなく星全体に苗字となる下の名前は存在しないんだったか、名乗るだけで地球人だと分かってしまうらしい。


「この子は地球人とのハーフだよ、今年の第4期団のメンバーだ、それに君とボクの関係は幼馴染じゃなくて腐れ縁」


「ハーフねぇ、珍しいなぁでもこの顔どっかで見たことあるんだよなぁ…どこだったけかなぁ…」


僕の顔をまじまじと見ると、ライは顎に手をやり目を瞑って首を傾げては、うーん、とうなっている。


「君とアレンは今日が初対面のはずだが?それに、第4期団がいる18師団の荒廃都市調査部隊と君のいる第一特務部隊じゃ面識がないのは当然だろう?」


「いや、でもこの顔確かにどっかで見たんだって」


「他人の空似だよ、それにもし仮に会ってたとしても君のことなんか彼は一欠片も覚えていないよ」


とんでもないことを言い出すなこの人…記憶喪失のことはほとんどの人が知らないんじゃなかったのだろうか…そんなあっさり知られていいのだろうか


「ああ!こいつが例の記憶喪失のやつか!」


耳を疑う言葉が飛び出してきた。例の記憶喪失のやつ?ライは僕が記憶喪失だと知っている?


「すっかり忘れてたよ、お前んとこの隊長からそういや報告があったっけかなぁ」


隊長から報告があった?


「はぁ…改めて紹介するよアレン、こいつはフランテイク王国軍第一陸部特務部隊所属のライ大佐だ全く君は、相変わらず報告会議は真面目に参加していないんだな」


大佐って、かなり上の立場の人だったはず。見た目は20代後半と若そうなのに、僕のいた調査部隊の隊長より上の階級なのかすごい人と知り合ってしまった気がする。


「バカなこと言うなよこれでも真面目に参加してるんだぜ?こいつをお前のとこに連れてくように上に説得してやったのは、俺なんだぜ?」


「真面目に参加してるやつが報告対象の人間の名前を忘れるな…」


博士とライ大佐との会話で気になる言葉が出てきた。


「あの、大佐が僕をルミナート博士のところへ連れてくように説得したって、どういうことですか?」


すると大佐は、ああ、それに関してはと言って、質問に答えてくれた。


「ルミナートが俺の知り合いで科学者だし、医学にも詳しいから記憶喪失の原因解明や、技術部なら体調を考慮した仕事ができるだろう?だからだよ」


大佐は適当そうに見えて、結構配慮が行き届いてる人なんだな。


「それで、何の用できたんだい?」


博士が大佐に用件を尋ねると、そうだったと思い出したように大佐は博士に向き合った。


「お前達が開発したマシンアバターだが、あいつはすげぇな…活動時間には個人差もあるが大体3時間ってところだが、火力と機動力が優れてる分、一撃離脱にかなり向いてる。だが、相手の前線の戦力を崩壊させるには至らなかった…そのことに関して言えば、今回の作戦は失敗だ。そこで、今度新たにマシンアバターのみで部隊を編成することになった。規模はまだ実験段階だから、中隊規模だけどな。」


マシンアバターの話は聞けば聞くほど、その火力と機動力はすごく帝国との戦争を終わらせられるほどのもののはずなのに、帝国側の兵力という名の分厚い壁を壊すのにまだ足りないのだという、敵の恐ろしさも同時に感じ取れる。


「まぁ、そういうことでマシンアバターの調整やら、修理やらでこれから先世話になるかもしれねぇからなそんときはよろしく頼むぜ」


大佐は博士の肩を叩くと、博士は不機嫌そうな顔をしてその手を払いのける。


「そんじゃあ、今から3人で飲みにいくか!俺たちの街に案内するぜ、アレン」


「軍人しかいない軍人住み込みの王都の飲み屋街なんて、ボクはごめんだよそれにアレンはこう見えてまだ7歳だ、上司兼保護者として、飲酒を認めることはできないよ」


「固いこと言うなよ、じゃあアレンはソフトドリンクでも飲ませておいて、俺たち大人はパーッと楽しもうぜ、な?」


きっぱりと断られたのにも関わらず、めげずに誘ってくる。それにしても、僕の年齢を聞いても驚かないのだろうか、自分でも思うが、この身長と体つきで7歳は流石に驚かれるべきだと思うのだが。


「あの、大佐は僕の年齢に驚かないんですか?」


思い切って質問してみると、大佐はきょとんとした表情のままこう答えた


「驚くも何も、この星じゃお前のその体格は年相応だよ、いいこと教えてやる、実際の年に10足すんだそうすると、肉体年齢と歳相応になる。お前が7歳ってならそこに10足して17だ、どうだ?歳相応だろ?ちなみに俺の実年齢は20歳ちょうどだ、そこに10足してみろ、30歳って言われた方がお前にとっては納得するだろ?」


確かに、理屈や理論はともかくとして、納得のいく説明だった。


「ダイトラーク人は、体の成長が地球人と比べておよそ3〜5倍はやいとされているからね、だが、一定の年齢に達すると、そのまま見た目の成長がとまる。ボクやライなんかが今まさにそうさ。だから寿命は地球人よりも長い。200年生きた人物もいる。」


「ま、そんな話はどうでもいいから、ささ!飲みに行こうぜ!」


大佐が話を遮って僕達の後にいつの間にか回り込み、背中をぐいぐいと押しながら歩き始める。

30分ほど歩くと、フェンスや有刺鉄線で壁が作られている場所に着いた。大佐がこっちだと案内した先に、ID認証式の自動扉があった。大佐が扉を開けると、まず目に飛び込んできたのは、立派な建物だった。議事堂か何かだろうか?


「あれは、軍の参謀本部だよ、中じゃいい歳したいいご身分のおっさんどもがタバコふかして作戦会議やらにおわれてる。そして、俺達が今から行くのは俺達の街、その名もバトロー街!ようこそ!血と、汗と、涙と酒の男の街へ!」

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