第9話 おばあちゃんが言っていた
なんかおしりの穴がムズムズしてニュルッと漏れたような感覚、気づくと自分の姿を見ているナミ。
なんてことでしょう…うつ伏せで、おしりを突き出して前のめりに倒れている我がスレンダーボディ、グレーのパンティが膝上あたりまで下げられている、いや自分で下げたのだが…なんともマヌケな姿というか、コレなんとかならないのかしら?
「なんともならないわ、残念だけど…」
「心を読むな」
「いえ、なんとかできるとしても、しないわ、だって面白いんだもん♪」
「もん♪じゃねぇ!! なんとかなるならなんとかしろや、このままだとアレだぞ、なんか変な事されるぞ、よくてもポリスかクリニックに保護されるわ!!」
「しょうがないわ、風俗嬢ですもの、ポリスとクリニックとは無縁でいられないわよ」
「まだ風俗嬢じゃねぇし!!」
「そうね、予備軍ね、優秀な才能を開花させなさい、アナタなら大丈夫、アタシそんな気がするの、きっと大丈夫よ、そんな顔してるもん」
「風俗顔? ってことか?」
「そうね、モザイク映えするような気がする」
「なんだモザイク映えって!! 初めて聞いたわ!!」
「パネマジって解るかしら?」
「うっせぇ!! で?アタシなにすればいいの?」
「ん?そうだったわ、アンタからかってる場合じゃないの、今から転送するからMASSOスーツ」
「送ってねェのかよ!!」
「大丈夫、まだ昇天しないわ、ちょっと踏ん張って、地面を足指で噛むようにね、イクとき足ピーンとする感じで」
「知らんわ!! てか、ボーッとしてると昇天するんかい!!」
「そうよ、なんか気持ちいいでしょ? 」
「そうね…余韻を愉しんでいる感じ?」
「そうなの? 気怠い心地よさみたいな?」
「そうそう…って早く!!」
「大丈夫、今走っているわ」
「走る?」
そのとき、ナミの足元に天からレインボーの道が、そして笑い声、飛んでもねェ速さで笑いながら走ってくる例の小麦色の筋肉ダルマ。
「HAHAHAHAHAHAー!!」
「来た…」
「今日のビキニは蛍光グリーンよ、あっ、情けでバスタオル持たせたから」
「バスタオル?」
「うん、おしり隠す用のね、なんていうの、見るに耐えなかったの…」
「そこまで言わないでも…でも、ありがとう」
笑いながら、バスタオルを差し出すMASSOスーツ。
コクリと頷いてファサッと自分のおしりにタオルを掛けたナミ。
「シュールだわ…自分にタオルを掛けるって…」
「感極まってないで、急いで逝き掛けてるわ!!」
「イク?逝っちゃう~?」
「イク着前で悪いけど、叫ぶのよ、フェードイン!!」
「フェードイン!!」
グリーンのビキニを下げて受け入れ体制をとるMASSOスーツ。
「FUooooooooo~Uooo~、Oh~YES~」
ニュルッと入ってシンクロ完了。
「シンクロ率43%、逝けるわ!! いえ、行けるわ!!」
キリコがグッと拳を握る。
「何処へ?」
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