第7話 遊びでやってんじゃないんだよ!!
下校…誰も近寄ってこない。
オカルト美少女という強烈な素材に、ヤンキー気質をトッピングしてしまった登校初日…やっちまった感半端ネェ…ハードラックとダンスっちまった。
項垂れて帰るナミに空耳が…
「ナミ…気落ちしないで、充分アンタは闇落ちしてるんだからね」
キリコの声、薄く夜の帳が降ろされた空、白い三日月の向こうにキリコが視えるような気がした。
「ふっ…ムカつく!!」
月に向かって呟くナミ。
「勝手に見上げて悪態つくとは…さすが底辺JK、アレ?ソレが売り?」
「はっ?」
「そうなのね、清楚系じゃないもんねナミ、うんビッチ路線でいいと思うのアタシ正解って無いかもしれないけど…稼げるならソレが正解なんだって、自分を信じてナミ、若さしか取り柄が無くても大丈夫よ、胸なんてお金で解決できるわ、信じて!!疑わないで、お金の力を!!」
「五月蠅いし!! てか、どこから?」
「ウルサイを漢字で表現なんて、世露死苦みたいな漢字はスラスラ書けるのねバカだから」
「なに?何用ですか?空耳かと思ったら、頭に響くんですけど」
「響くわよ、そうしているのだから、バカのアンタに説明しても無駄だから簡単に言うわね、こういうことも出来るのですよ、アンタは24時間、アタシの監視体制に置かれていると思いなさいね、アンタの小っこいバストトップに、いつでも洗濯バサミを挟める状態だと認識しなさい」
「そんな落ちぶれたAV女優みたいな状況なのアタシ?」
「そうよ、マニアック専門しか需要が無い状況よ、そして忙しい中、アンタにチョッカイだしたのは用があるからよ」
「早よ言えや!! チョッカイが長ぇんだよババア」
「相変わらずね、年齢しか勝ってないからね、しょうがないの…アンタはそうして雲の上の存在であるアタシを見上げることしかできないスッポンなのだから」
「誰がカメじゃ!! 降りてこいや!! キャンッ言わすからな!!」
「言いませんよ、理系美女はそんなこと言いません、月の使者から死者へ司令よ」
「誰が死者じゃ!! 生きてるわ、オカルト背負って生きてるわ!!」
「生きてるだけで儲けものだと思わないの?アタシのおかげよ、パンティ履き変えられるのもね」
「恩売ってるつもりか?」
「漏らしたパンティのまま棺桶で燃やされるのと、履き変えられた今とどっちが幸せ?」
「履きかえらた今…」
「その通りよ、で、履き変えたところ悪いけど脱いで頂戴」
「はい?」
「出番よ、MASSOスーツを転送するから、脱ぎなさい」
「はい?」
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