第8部 スクープ

 新聞部は今日も取材する。


 パシャパシャ


 新聞部だから写真を撮るのは当たり前。

 けどその写真は誰にも見せれない。別に盗撮した変な写真ではない。


「探偵部、かにゃ……」


 探偵部を知ったのは数日前。

 それからだ少し調べ、ある事件で関わった。その事件は野球部からホームランボールが消えたという事件。

 野球部の事件を知ったのはテニス部の事件の真相を確認するために運動部で聞き込みしているときに何やら騒がしい野球部を知ることができた。

 事件は野球部から奇跡のホームランボールが消えたことから始まり、それを新聞部が壁新聞にして全校生徒が知ったことにより探偵部が動き出した。

 その後探偵部からの接触、事件に解決と探偵部の力を知ることができた。

 事件の犯人のコーチは生徒たちからの声で二カ月の謹慎で事件は終わった。その後野球部はこれまで以上に練習に熱心に取り組んでいる。

 彼らは試合でホームランボールをコーチに送ることを掛け声に今日も練習をしている。


「うーん、いまいちかにゃ」


 先ほど撮った写真を確認して唸る。

 野球部の事件がありテニス部の事件をまだ追っていない。

 今日はテニス部の真相を突き止めることが目的なのに。

 テニス部も探偵部が何かしら関わっていると噂を聞いた。そのことについてもテニス部に話しを聞きたい。

 もう一度カメラを構えると携帯が震えた。マナーモードのため音楽は流れない。


「はい、ああ久しぶりにゃ。また事件?詳しくわかったら教えてにゃ。報酬はいつもので」


 それだけ言って会話は終わる。

 いつものお得意さんからによる情報提供は大切な情報網。これからもWin-Winの関係を。

 さて、今日はこれ以上粘っても写真は撮れなそう。取材をしてきますか。


「ねえねえ、話しを聞いてもいい?新聞部なんだ」


 こうして今日もネタを探す。

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