第6話 入れ替わりの夏休み、そして。
夏休み、学生にはうれいし限りの行事だが、紫藤と
夕子にとっては憂鬱な夏休みになりそうになっていた。
もう、入れ替わってだいぶ経つので、どちらも
問題なく外にで出るのだが、もし何かあったら
入れ替わりが学校内以外でばれたらと思うとうかつには
外に出れなかった。
なので最初の一週間はそれこそ家から一歩も
出ずに二人で、たまに翔子と一緒にエッチ
ばかりしていた。
「紫藤くん、もう平気で声出してるね」
「お前もだろう。俺の体でよがりやがって」
「お互い様ね。ねぇやっぱり私達愛し合う
運命だったのかな」
「まぁここまでくるとそう思ってもしょうがない
な。あとは元に戻るだけか」
「待ってだけだとすごい長くなるよね」
「そうだな。しかも学校が休みだから余計に
長いな」
「外にも出れないし、エッチしかやることないね」
「そういえば翔子は?」
「あの子は友達と遊んでくるって。夜には
帰って来るよ」
「そうか」
「もしかして、紫藤くん。翔子の方が好きに
なっちゃたんじゃ?」
「どうだろうな。お前もそうだがあいつも
嫌いじゃない。まあお前ら姉妹そろって
相性がいいんだろうな」
「毎日姉妹そろってしてるもんね。でも
私は私を選んでほしい。私はもう紫藤くんの
事好きになってるし」
「そうだな。俺も、お前ら以外の奴に
いまさらなれ合ったり、好きなったりなんて
めんどうだからな。まぁあとはどっちが俺を
堕とせるかだな」
「妹には負けないわ。だから、続きしよ」
夕子は紫藤を押し倒した。途中で両親が
帰って来るが、親にももうエッチしてるのは
見せているので、何も気にしないでよかった。
夜になり翔子も帰って来て、すぐに二人に
交わる。
「そうなんだ。だったら私も負けないよ!
私だって先輩好きだもん。今はお姉ちゃんに
なってるけど、戻ったら絶対先輩の子供
作るんだから」
「そこまで考えてるの?じゃ、じゃぁ
私だって紫藤くんの子供作るわ」
「それは元に戻ってからだな」
「じゃぁそれまではおっぱいにね」
「私にも。こっちは本物のおっぱい
なんだから」
そんな感じで二人、いや三人は夏休みの
中盤までずっとこんな感じで過ごしていた。
そんなある日、クラスメイトからの
誘いで夏祭りに行かないかと誘われた。
最初は断ったが、翔子からも行こうと
言われ、二人は夏休みに入って初めて
外に出る事になった。
紫藤達は浴衣に着替え、会場に向かった。
最初はおどおどしていたが、徐々に
慣れ始めて来た。それも翔子がいたからだ。
二人だけだったらたいへん事になって
いただろう。
紫藤は元々こういう人込みは嫌いだが
夕子達や今のクラスメイトのおかげで
そこまで嫌いにはなっていなかった。
そのクラスメイト達とも合流し団体で
祭りを堪能する。
そうして祭りの最後には皆で花火を
見て楽しんだ。
紫藤は最後にこういうのも悪くないかと
思いながら夕子達と家に帰った。
そして、月日は流れ――二人は二年生に
なった。
そう、もうすぐ、あと一週間で二人が
入れ替わってから一年が経とうとしていた。
二人は無事に戻れるのだろうか。
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