第5話 二人の同居生活が始まる

 二人は職員室に居た。そこには先生達が二人を見て

沈黙している。

 それもそのはず、二人は入れ替わっている事を

話したのだ。

 普通はそんな事信じるわけがないのだが、この

学校の校長をしている三上校長がその言い伝えを

しっていた。

 

 どうやら校長になる人には伝わっているらしい。

 それを初めて教師達にも伝わる事になった。


「じゃぁ本当に二人は」

「うむ。入れ替わっておるよ。しかも、前回

入れ替わったのはわしの教え子で、彼女の

両親じゃったからの」

「!?じゃぁ親子で入れ替わったと」

「そういう事みたいじゃな。それで、二人は

これからどうするのじゃ」

「はい。俺が新道の家にやっかいになります!

俺は家族なんていませんから」

「そういえばそうだったな」


 そう言ってるのは保健の先生をしている

女性、井上有紀(いのうえゆき)だ。

 学校一の美人教師で豊満な胸をしているので

男子人気ナンバーワンだ。

 紫藤は実は授業をサボる事があり保健室に

いる事があるので先生に自分の事は話していた。


「しかし、紫藤、お前は大丈夫なのか?

お前はただでさえ、人を嫌っているのに」

「そうですね。俺も一度新道の誘いを

断りました。でも、新道なら信じていいと

思ったので」

「紫藤君」

「へぇお前が信じれるのか。なら安心だな!

校長、二人の同居を許可してあげても」

「ああ、よかろう。ただ、節度はわきまえる

ようにな」

「わかってる。俺がそんな風になるわけが

ないからな」

「だと良いが案外、お前の様な奴が恋の病

とかになりそうだな」

「ありえん。仮に好きになったとしても

そんな溺れる事などない」

「それはそれでさびしいな紫藤君」

「だから、俺の声でその話し方は止めろ」

「じゃぁ私に甘えてくれたらいいよ」

「できるかそんなの」


 そんな感じで二人は一緒に住む許可を

もらえる事になった。そして、この事を

クラスの中でも話した。

 二人は今までぼっちだったがこの事が

きっかけでクラスでも皆から話かけられる

様になった。

 これで周りの事は気にしないで済む

様になったが、やはり互いの体に慣れるのに

時間がかかっていた。


 紫藤はまずこの体に体力をつけるために

訓練をした。

 夕子はその力になれる為その訓練に

付き合う。

 そして、性的な事にも互いの事をしる為に

保健体育の勉強をした。何故かその時は

翔子も一緒にいた。


「先輩、気持ちいですか?」

「よくわからん」

「ええ、二人でおっぱい舐めてるのに」

「紫藤君、ここは?」

「!?な、なんか変な感じだな」

「さすがお姉ちゃん。自分の体はわかって

るんだね」

「まぁ一応。紫藤君。次は私に」

「ああ」


 今度は紫藤が夕子を舐めまわす。ついでに

翔子も一緒に。

 そんな感じで夜は愛し合って?いた。


 その成果か?紫藤も少しずつだが他の

生徒とも話す様になった。しかも夕子の

体と声で男子達にエッチな話をして

男子達を興奮させたりしたが、さすがに

夕子に怒られる事もあった。

 そんな感じで入れ替わってから

三カ月が経過した。その頃にはもう二人は

体にもなれて、普通に紫藤は女の子の感じで

夕子は男の子の感じで話していた。


 そんな二人の初めての入れ替わった夏が

おとずれる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る