第3話 男女の下半身の事情!?

「・・・まぁ信じるしかないよね」

「信じるのか?」

「はい。なんか見た時から変だなって思った

んです。いつものお姉ちゃんじゃないというか

何かが違ってましたから」

「これも、神社の力か?」

「そうかも、私も少し見えるからね」

「それって幽霊か?」

「ええ。もしかして怖い?」

「俺が怖がると思うか?」

「思わないわね」


 と二人が会話をしているが妹の翔子は

それで確証した。


「本当に入れ替わったんだね。お姉ちゃんが

そんな口調になるわけないし」

「そうだな。声はこのままだが話し方は

違うからな」

「そうね。だからこの声で話すのも変な

感じよ」

「そうだな。早く解決しないとな」

「それならうちの蔵にある本を見てみる?

この夢見町の事も載ってる本があるし」

「そうね。いきましょうか」


 翔子に言われ家の後ろにある蔵の中に

入った。

 そこにはたくさんの本があった。どれも

古いもので、紫藤達はその本を読み探した。


 一、二時間程経過した時だった。夕子の

様子がおかしかった。


「どうした?」

「な、なんでもない」

「そう見えないけど紫藤せんっじゃなかった

お姉ちゃん」

「だ、大丈夫だとう思う」

「おい、俺の体でへんな事するなよ」

「わかってるけど。これは」

「お姉ちゃんもしかしておしっこ?」

「!?な、なんで」

「だって、足をもじもじしてるんだもん」

「え、えっと」

「早く行って来い」

「・・・ついてきて」

「は?」

「わかるでしょう。おしっこする時、男の子の」

「お姉ちゃん、まだ見たことないの?」

「あるわけないでしょ。紫藤君の体になる

までは」

「まぁそれもそうか。お姉ちゃん友達も

いないしね。彼氏とかなんているわけないし」

「翔子」

「ごめんごめん。じゃぁ紫藤先輩手伝って

あげてください」

「しかたないか。でも、お前、一回ぐらい

してるだろ?

「してるけど、すぐになれるわけないでしょ」

「わかった。じゃぁトイレはどこだ」

「それはね」


 と翔子がドアを開け、連れて行こうと

したら夕子が。


「ごめん、我慢できない。ここでする」

「するってお姉ちゃん。ここ外」

「家の中でもあるんだから大丈夫。もう

しちゃう。し、紫藤君、あそこ持って!

そこの木の下でするから」

「しかたないが、お前の体だぞ?触って

いいのか?」

「しかたないわ。早く」


 紫藤は自分のあそこを握り、夕子に

させた。それを翔子も見てしまい

恥ずかしそうに顔を赤くする。翔子も

生を見るのは初めてだった。

 とりあえず出し終わる夕子。


「これが男の子の」

「翔子、絶対お母さん達に言わないでよ」

「わかってるよ。私も見ちゃったんだし」

「そんな事より、悪いが俺は帰るぞ!

もう電車がなくなるからな」

「そういえば、紫藤君は違う町から

来てるのよね」

「ああ、二つ先の町だ」

「じゃぁまた明日にしましょう」

「でも、紫藤先輩、そのまま帰っても

いいんですか?親には」

「・・・翔子、実はね」


 夕子が紫藤の事を翔子に話した。紫藤に

両親はいない。紫藤は孤児だった。

 だから今も一人で暮らしていて、今は

市から援助金をもらいながら生活をしている。


「紫藤先輩、うちに泊まってください。うちの

両親に話せばわかってくれると思います」

「だがな」

「そうしなさい。今日は帰ってもいいけど

明日は荷物を持ってくると良いわ。私達は

離れない方がいいと思う。どこで何を

されるかわからないし。互いを知るには

その方がいいわ」

「それはわかるがな。まぁしかたないか」

「じゃぁ紫藤先輩、駅まで送りますね」

「私も行くわ。着替えてから」

「そうだな。でも、お前替えの下着

ないだろ」

「お、男の子のはないわね。でも、家の中なら」

「明日の学校は?」

「・・・」

「まぁそこも考えておく。じゃぁ行くか」


 三人は駅に向かった。夕子は着替えてから。

 紫藤は自分の部屋に帰って来る。そこに

ある鏡を見る。改めてこれが女の子の体かと

全部服を脱いで、裸を見た。

 風呂に入るが、いつもの感じじゃないので

洗いにくかった。あそこも。


 その頃、夕子も風呂に入っていたが

何故か翔子も入って来た。

 

「これが男の人の」

「さっき見たでしょ」

「そうだけど。なんかエッチな感じがする」

「しないわよ」

「じゃぁ元の先輩に戻るまで我慢する」

「あんた、紫藤君の事好きなの?」

「容姿は抜群じゃない。性格も良い感じ

だし。学校でもモテるんじゃないの?」

「・・・私と同じでこういう性格だから!」

「もったいないな。お姉ちゃん、触らせて」

「ダメ!わ、私のじゃないんだし」

「今はお姉ちゃんのだよ。えい」

「こらっ翔子」


 と仲良くなれ合い?以上的な事をしている

新道姉妹。

 翌日、学校ではなんとか二人はごまかせて

いて、放課後、紫藤は一度家に帰り色々

荷物も持って夕子の家にやってきた。


 そして、夕子達の両親との話し合い?

が始まった。

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