第3話 穴に何度も何度も出し入れする行為……

 俺はそっと彼女の服を脱がした。彼女は少し、恥ずかしそうにしていて、ドキッとした。

 今まで見たことのない表情。とても愛しく思って、優しくキスをした。

 彼女は照れ隠しなのか、頬を赤らめて俺の胸をコツン、と軽く叩いた。

 俺は「ごめん」と一言謝り、すでに準備万端のそれを手にして、穴へと一気に突き刺した。

 その後は彼女の様子を見るのが怖くて、ただひたすらに穴へと出したり入れたりを繰り返していた。

 何度も、何度も、何度も……。

 そして、最後の瞬間、彼女を見ると、嬉しそうな表情をしていた。その表情に俺は満足して、ピンと張った糸を切った。


 服を返すと、彼女は袖を通した。

 彼女は愛しそうにを撫でた。

「ありがとう、この服、お気に入りだったから」

 その言葉と共に向けられた満面の笑み、それだけで俺は――――

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る