第2話 彼の太くて長いのを咥えて……

 わたしはゆっくりと彼の太くて、長い、正に男性といったそれを口に咥えた。

 彼の方を見ると、こんなことをされるのが初めてなのか、恥ずかしそうに視線を逸らしている。

 そんな様子が何だか可愛くて、愛しくなって、下で軽く舐めてみると、


「っ……」


 彼が小さく声を上げた。

 口の中に広がる彼の体温。舌に未だ残っているあまり感じたことのない味。彼の何とも言えない表情。

 それら全てがわたしをおかしくさせたのだと思う。何度も何度も舌を動かし、彼を刺激した。すると、


「も、もういいだろ」


 彼はそう言ってわたしの口から出してしまった。少し残念だったけれども、わたしは頷いた。


「それにしても、舐めれば治る、なんておばあちゃんみたいだよな」


「ひどい!年上だけど、3つしか年変わんないんだからね!」


 そんなことを言いながら、手を洗い始めた彼に後ろから抱きついた。

 そして、さっきまでわたしの口の中にあったを見る。

 わたしとは違って太くて、ゴツゴツしていて、本当に男の人って感じ。そこにできた小さな傷。

 大した傷じゃないから、つい悪戯心で『舐めれば治る』なんて言ってみたけれど、彼、どんな気持ちでわたしに指を差し出したんだろう?

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