この物語は健全ですか?

星成和貴

第1話 白い液体をたっぷりと……

 彼女がぎこちない手つきでそれを握った。


「何か、温かい……。変な、感じ」


 これが初めて、という彼女の口から小さな呟きが溢れた。

 俺は彼女を促すと、彼女はゆっくりと手を動かし始めた。

 最初はぎこちなく、恐る恐るといった感じだった。けれども、ある一点でコツを掴んだのか、ピュッ、と白い液体が出た。

 彼女はそれが嬉しかったのか、その後も何度も手を動かし、何度も何度も白い液体を出し続けた。


 それから、毎日、彼女は自分から進んでそれを行うようになった。

 そう、を。

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