リライトの自主企画参加作品。どのような料理をされるのだろうと、楽しみにしながら読ませていただきました。カレーを出されて「アレンジして」と言われて、シチューや肉じゃがになるのはまだ分かります。そんな物だろうと思っていたら、おでんが出てくるような、そんな感じです。個人的には、原作を読んでから水円さんのリライトを読むことをおすすめします。
「わーたしの記憶が確かならば、これほどまでに文章を巧みに操る男がいたであろうか——」 などと、某「料理の鉄人」の主宰のような始まりですが、正にこの言葉通りです。 どんな原作が飛び出すかしれないリライト——それを全てに於いて見事なまでに料理し尽くした作者。硬軟取り混ぜた文体を自在に操るだけでなく、構成から「オチ」に到るまで、徹頭徹尾申し分ありません! 賞賛の極みです! これぞお見事、水円流!
リライト作1つ1つについては、是非、ご自身でご覧になってみて下さい。ナニが凄いって、その筆の早さと達者さ。一番凄いのは、“選り好みしない”、その網羅力!網羅力では、もう、とてもじゃないけど勝てません!w文体や書式、作風の都合上、どうしてもなかなか手が出せない、ソレが一切無い。全て、水円色に染めて行く、その柔軟性、その豊かさに脱帽。いや~、凄い。是非、あなたも読ンでご覧あそばせ♡