コメンタリー
死神の通告(原作:陽月@luceri)
原作がミニマルに完成された話なので、早い段階で、語りの階層化によるはぐらかしを考えていました。不幸の電話的な設定はそこから出てきたもので、それ自体にあんまり執着はありません。それならそれでもうちょっとどうでもよさげに書きたかったんですが、技術不足で単に説明下手に見えてる気がします。
全体として、あんまりホラー的な演出意図は考えず、どこまで本当かわからないもやっとした話を目指しました。地の文でもほとんど独白めいたことをさせていないのですが、最後に少し意地の悪い形で使っています。
小ネタについて。ロン・チェイニーというのはサイレント時代のレジェンドとも言うべきホラー映画の名優です。ビーバーハット・マンは検索すれば出てくると思いますが、『真夜中のロンドン』という映画に登場するキャラクターで、語り手が「冥途の土産として申し分ない」と独白しているのはすでにフィルムが失われているからです。また、『エンゼル・ハート』は単に自分が好きなので使いました。
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