{第二十七話} 姉妹のサキュバス

「おはようございます!マスター!」

「ああ、ミイ...おはよう...Zzz...」

「おきてください!マスター!王都に騎士団長さんと行くんじゃ無いんですか!」

「あそうだった!」

勢いよく起き上がる

「マスター、起きていますか?朝食に準備ができています。準備ができたら降りてきてください」

「わかった」


「着替え終わったし腕時計に、スマホ、ブレスレッド、メガネ、免許証...OK!全部持った!」

「では、いきましょう!マスター!」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「おはよ~ネラ~」

「おはようございます、マスター」

「朝食の準備はできています」

「ありがとう、いただきま~す。ミイも食べなよ」

「はい!頂きます!」


「いや~おいしかった~。ごちそうさまです」

「ごちそうさまです!」

「コンコン」

玄関のドアをノックする音が聞こえる

「ショウ殿はいるだろうか?」

「はーい、今あけます...」

「ミイとネラは普通の服に着替えて二人とも小さくなってフードの中に」

「わかりました」

「はい!」


「ガチャ」

ドアを開ける

「朝早くに申し訳ない」

「大丈夫ですよ、よくここがわかりましたね」

「ワードン殿に聞きまして」

「そうですか」

「では、いきましょう」

「準備はできています、何で行くんですか?」

「馬を借りようと思っていますが...」

「馬よりも早いものがありますが、一緒に乗りますか?」

「そんなものが...?」

「はい、少し家の前で待っていたください」

「はい」


ガレージに向かう

「ボタンは何処にあったけ~?」

「ここか!」

「ん?バイク?」

そこには「バイク」と書かれたボタンがあった

「押してみるか」

「ゴゴゴッ」と音を立てながら床が開きバイクが床の下から姿を現す

「そういえば、じいちゃんはバイクが好きだったけ...」

「この免許はバイクも運転できるのか?」

「どう見ても大型だな」

アプリを開く


どうした?


「免許の事で聞きたいんだが?」


おう、聞きたまえ


「この免許で何が運転できるんだ?」


車にトラック、バイクをはじめとして、船や飛行機、ヘリ、戦闘機、なども運転できる


「え...?戦闘機?」


おう


「じゃあ逆にこの免許証で運転できないのは?」


自転車?


「自転車は免許いらないだろ!w」


つまり?


「ない」


そういうこった


「そうか、わかったありがとう」


あ、そうだ、その免許証にはひとつ秘密がある


「覚えておくよ」

アプリを閉じる


「秘密ね~...ん?」

免許証に左上のはじが少しはがれている

「お?おお?」

「ペリペリペリ」シールの様に綺麗に一枚はがす

「これはまたw」

そこには「異世界&現世免許証」の文字が

「これはこれはw」

※これは、運転できるようにするだけであり現世でこれを使い運転しても無免許運転で捕まります

「そりゃあ、そうだ...」

「さて、行こうか!」

車のボタンを押す

「ゴゴゴッ」バイクがしまわれ、こんどは車が現れる

「ガコッ」

車に乗り込む

「カギがさしっぱだよw」

エンジンを掛ける

「緊張する~」

ハンドルを握りアクセルに足をのせる


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「すいません、遅れました」

「ショウ殿、それは?」

「「クルマ」と呼ばれる乗り物です。馬よりも早く走れますよ」

「馬の倍以上の速度で走れます」(馬って確か時速50km位だったけ?)

「そんな物がこの世界に存在するとは...」

「そうですね」(正確にはこの世界の物では無いけどなw)

「ではいきましょう、道案内をお願いします」

「わかりました」


しばらくすると、小さな村が見えてきた

「ここは?」

「「ギニン」という名の村だが最近良い噂を聞かないな」

「そうですか、よります?」

「今回の上からの命令は「まざましい発展をした町とその周辺の情報収集」だからな」

「いきますか」

「ああ、頼む」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「この辺に車を止めるか」

車から全員が降りると車が消える

「ショウ殿、クルマの姿が...」

「魔法ですよ」(どうせ迷彩効果だろう)

「そうでしたか」

「いきますか」(魔法って言葉、便利だなw)

「ああ」


「人通りが少ないな」

「そうですね...」

「すまない、王国騎士団、騎士団長のボース・アルギだ、この村について聞きたい」

家の扉を叩きながら言う

「ガチャ」中から男達が出てきた

「私はこの村の村長をしている者です。騎士団長様、奴らに気づかれる前にこの村から出て行ってください」

「なぜだ?」

「それは...」

村長が話そうとした瞬間、2人の黒いコウモリのような羽と尻尾を生やした女性が空にあらわれる

「あらあら?知らない魔力を感じたと思ったら、4人も生きの良い人間が増えてますわよ?うふふ」

「そうですね、あら?若い少年が一人いますよ?強い魔力を感じるます」

「おいしそうですわね、モニア。若い男は久しぶりですわ」

「この前みたいに魔力を吸い過ぎないでくださいね」

「そんな失敗はもうしないわ!」

「さぁ?どうでしょう?モニカは成長しないわよね~」

「私だって、成長しているわよ!」

オレ達の目の前で喧嘩をはじめた

「あの~すいません...」

「なによ!」×2

「いえ、なにも...」

「モニア、今はこっちが先ですわ」

「そうね、モニカ」

襲ってきた

「騎士団長様、さあ中へ!君もだ!」

そういうと村長は団長と昌を家の中に入れドアを閉め鍵をかける

「村長殿!部下がまだ外に!」

「なりませぬ、今外に出ては奴らの餌食に!」

「ぐわー!」

窓から男達の悲鳴が

「一番強そうなのと若い子が隠れてしまいましたわ、モニアがもたもたしているから!」

「モニカにも原因はあるわ、また来ましょう」

「そうですわね」

そういうと彼女達はどこかに消えていった

「お前達!顔色が...魔力失調症の症状か!?」

ドアを勢い良くあけ部下に駆け寄る

「だ、団長...」

2人の部下は顔色が悪くとても弱っていた

「魔力を吸われたのですよ、騎士団長」

「魔力を?」

「そうです、奴らは「サキュバス」男から魔力を吸い取る魔物です」

「なに?!サキュバスが!?魔界から出てきたのか!?」

「この世界に存在するのか!」(異世界感が出てきたな!)

「ええ、きっと魔王が復活したのが原因でしょう」

「噂ではなかったのか」

「村長さん、魔力を吸われた人間はどうすれば回復するんですか?」

「魔力が回復するまで安静にしていれば数日で回復します」

「魔力を外部から補給する事はできないんですか?」

「アイテムなんかで回復できますが値段が高いんです、ほかにも他人に自分の魔力を供給することで回復できますが、そんな量の魔力をもつ人間は王国魔道士くらいですよ」

「わかりましたやってみよう、どうすれば良いんですか?」

「たしか、流したい相手の体に触れて直接流せばいいはずですが...そんな魔力をあなたが?」

「ええ、いきますよ」

2人のうなじに手を当て魔力を流すと顔色が回復していった

「ん...んん...」

「大丈夫か?カルニ、ルギニ?」

「すいません、団長...」

「無理をするな、お前達は休め」

「はい、すいません」

「すまない、ショウ殿」

「さて、どうしますか騎士団長?」

「決まっている!」

「ここは僕に任せてください」

「何か作戦でも?」

「ええ、任せてください!」

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