{第十八話} 俺の本体はメガネじゃねぇからな?

「おはようございます!マスター、朝ですよ!」

「ん...ん?」(あ、オレ異世界にいるのか)

「おはようございます!」

「あぁ、おはようミイ」

「今日やる事は...えーっと?」

「今日の予定は、昨日日記で京一様に言われた森に行き、マスターのスキルなどの能力を試してみるというのがありますね」

「あー、理解...でもな...」

「どうかされましたか?」

「確かこのじいちゃんの指輪のスキルの中に剣術があがるスキルがあったような...?」

「はい、確かにありますね...」

「つまり、剣が必要!」

「では、まずは町の武器屋にいきましょう」

「コンコン」

扉をたたく音がした。

「マスターおはようございます、朝食の準備ができましたので呼びにきました」

「わかった」

「では、私は先に行きますので準備ができたら来てください」

「そうか、着替えなきゃな...」

「もうちょっと異世界感のある服がよかったな」

「ですが、普段から着慣れた服の方が何かと便利なのでは無いでしょうか?」

「でもさ...せっかく異世界に来たのに、ジーパンにパーカーだぞ?」

「そうですね...」

「あと、ネックオーマー」

「ですが、その服には装備効果がついてますよ?」

「どんな効果がついてるかわかる?」

「えーっと、まずパーカーには...「ダメージ軽減」「全属性攻撃軽減」「爆発攻撃軽減」「状態異常ダメージ軽減」「近距離攻撃軽減」「遠距離攻撃軽減」「ダメージ反射」」

「服までチートかw」

「ジーパンも同じですね」

「ほうほう」

「あとフードを被り左右の紐を引くと光学迷彩が発動し度合いも調節できるみたいですね」

「スゲー!やってみよう」

フードを被り左右の紐を引くと迷彩が発動しパーカーとジーパンが透明になった。

「スゲー!透明になった!でも顔は透明にならないなw」

「ネックオーマーをつけてみてください」

「ほいほい」

ネックオーマーも光学迷彩が発動した。

「おースゲー!」

「どうやら、そのネックオーマーを光学迷彩を起動した状態で装備すると光学迷彩の効果が移るみたいですよ」

「これで、目元までネックオーマーをあげておけば目元以外は完璧!どう?」

「全身透明です!」

「あと、このメガネの機能も知っとかないとな」

イヤホンをつけメガネのふちに触ると機械的な起動音とともに起動する。

「ご用件は何でしょうか?」

「メガネの機能を教えてもらえる?」

「はい、まず目がよく見えるようになります」

「ちがうちがうw」

「え?あ、あとブルーライトカット機能があります」

「違うそうじゃない」

「冗談ですw」

「お、おう」

「もちろん、そういった普通のメガネの機能もありますがほかにも、「サーマルゴーグル」「暗視ゴーグル」「双眼鏡」の機能があります」

「ほうほう」

「この機能は片目づつや重ねて使えます」

「つまり「双眼鏡」と「サーマルゴーグル」を使えば遠くの熱源を観測できるの?」

「はい」

「強いなwまさか暗視ゴーグルって...」

「旧式ではないので安心してください」

「それはよかったwほかには?」

「内臓カメラで録画録音ができます」

「すごいな...で、画質の方は?」

「HDカメラですので問題ないかと」

「そうか、録画したビデオは?」

「スマホに飛ばせます」

「ハイテク過ぎるだろw」

「こういった機能は言っていただければ起動します」

「わかった、このイヤホンの機能は?」

「まず、京一様が言われたとおりメガネと日記につなげます」

「スマホは?」

「もちろん!そして内臓マイクによって聞き取った言語を日本語に翻訳してくれます」

「便利な機能だ」

「この国の言語はもちろんのこと英語や中国語、フランス語などのすべての言語を翻訳できます」

「でも、文字はどうするの?」

「それはこのメガネでできます」

「じゃあもうこのメガネは起動しっぱなしでいいな」

「そうですね、動力元は魔力ですのでマスターの魔力が尽きなければ問題ないですね」

「そこは大丈夫!オレ魔力無限だから!」

「そうですか、もし切れた場合も周りの動植物から吸収しますので問題ないです」

「わかった」

「何か用件がありましたらお呼びください」

「でも、名前がなきゃ分かりにくいな...」

「では、名前が私には無いので、マスターがつけてください」

「ん~ん~じゃぁ...「ネメシス」で!」

「由来は何ですか?」

「ゲーム内のバイクの名前」

「適当ですね」

「だめですか?」

「気に入りました」

「そうか、ならよかった」

「でも、今の状態を第三者が見たら一人で喋ってる変な人だよなw」

「そうですね」

「まぁ、中学のころの同級生からは変な人ってどうせ思われてたから今更だな...」

「...」

「さて、オレの黒歴史を掘り出したところで朝食にするか...行くぞミイ」

「はい!」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


リビングに行きテーブルに着く。

「食パンとヨーグルトにスープか...うまそう!」

「マスターがパン派かご飯派か分からなかったので...」

「別に、オレはどっちでも問題ないよ」

「そうですか、ついでに聞きますが嫌いな食べ物やアレルギーはありますか?」

「嫌いな食べものは無いかな...アレルギーはスギかな...?ほんと花粉症つらい」

「食べもののアレルギーは無いという事でよろしいですね?」

「はい...」(スルースキルぱねぇーw)

「そういえば、今日の朝食はどこで?」

「朝市で買いました」

「もうそんな時間?」

スマホの時計を見ると9時25分と表示されていた。

「もうこんな時間か」



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「食べ終わったし、武器を買いにいきますか」

「何を買うんですか?」

「ネラは知らないのか」

「私が説明しますね!」

「ミイよろしく」

「それはですね...カクカクシカジカ...」

「なるほど、そういうことですかわかりました」

「何かオススメの店ある?」

「そうですね...京一様の行き着けの店なら知っていますが」

「じゃぁ、そこで」

「分かりました」

「店の名前は?」

「名前は「武器鍛冶屋レクトロ」です」

「レクトロ?」

「店主の名前です」

「おじさんと知り合いだったり?」

「一緒に旅して魔王討伐を助けた一人です」

「へー」

「目的は素材集めで京一様を選んだ理由は本人いわく「強い人と一緒にいると素材がたくさんもらえるし、キョウイチは素材を拾わないから」だそうです。理由は...」

「どうせおじさんのことだからこのクリエイトの能力で最初に装備類を一式そろえたからだろうなw」

「その通りです」

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