{第十七話} 俺の長い長い異世界での一日がやっと終わる

あ、もういいぞ

「お、おう...」

で、質問は?

「おじさんが変なタイミングで止めるから忘れちゃったよ!」

なるほど...前回から少し時間が経ってるからな...忘れちゃったかー

「え、切ってからそんなに時間経ってないよ?数分程度だよ?」

あ、こっちの話w

「わかった、ほかに何かある?」

そうだなぁ...そろそろこの町から出た方がいいぞ

「何故?」

同じ絵は飽きたと思う

「誰が?」

細かい事は気にしてはいけない

「お、おう」

今すぐこの町から出るのは難しいかもしれないからな...

(しかも、「展開が無理やり」とか「飛ばすな」とか言われそうだしな...)

「そ、そうだな...」(カッコの中は突っ込まないでおこう)

とりま、近くの森かなんかでそのチート能力を試してみたらどうだ?

「わかった、またなんかあったらこの本を開くよ」

おう、ちなみにオレはこの町の発展の手助けと魔王討伐しかしてないから...オレの存在はこの町の住人位しか知らないよ!てへっ

「「てへっ」じゃねぇよ!」

まぁ、風のうわさ程度になら広がってるかも?

「...」無言で本閉じかけた

まって!ごめんって!許して!本当!このとーり!

「だって、最初からウザかったし、何その「勇者よ」的なノリ!」

いやね、一度はやってみたかったから...ね?

「「ね?」じゃねぇよ!」

もういいよ!もう知らない!お前なんか知らない!もうこの世界のこと教えてあげない!

「子供かっ!」

冗談w冗談wまぁ、楽しんで来い!何かあったら読(呼)んでくれwお、今オレうまい事...

「パタン」本を閉じた。


「どうしますかマスター?」

「森に行こうかな...」

「ですが、もう夜ですしネラ様から「お風呂が終わりました」との連絡が」

「おk、行こうか」

「はい!」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「あ、マスターお風呂が終わりました」

「おう、ありがとう」

「しっかり連絡できましたか?ミイ?」

「はい!しっかり伝えました!」

「ちゃんと聞いたぜ!」

「そうですか、今後もお願いしますね」

「はい!了解です!」

「オレ、お風呂入ってくるから」

「ごゆっくり」

「言ってらっしゃい!」

「おう」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「しかし、異世界に来ても普通に風呂に入れるとは...」

服を脱ぐ

「お、こんなに色々ポケットに入ってたのかこのジーパン」

「えーっと、スマホにライターにライターにライター...」

「いや、コレ違うから!ライターとターボライターとzippoだから!全部違うから!」

「って、俺誰に説明してるんだ?」

「まぁ、いいか...さて風呂風呂!」

「おー広い!」

「俺しか入らないから、ドボーンしてもいいだろ!」

「ドボーン!」水しぶきがあがる。

「一番風呂サイコー!」

「コンコン」

ドアをノックする音が聞こえた。

「なんだー?」

「ネラです、タオルと着替えここに置いときますね」

「おう、着替え?俺持って来てたっけ?」

「いえ、ですので脱いだ服のサイズと同じサイズの服を用意しました」

「そうか、ありがとう」

「メイドですので、これ位当然です」

「今更だけど、よろしく!」

「今更なのもそうですが、場所も...わかりました、こちらこそよろしくお願いします」

「お、おう...」

(たまにだけど...出るな、ブラックネラ...)

「では、失礼します」

「え?」

「ガチャッ」風呂場の扉を開ける。

「お背中流しに来ました」

「え?ええ?そうかー風呂かー異世界かーそりゃそうなるよなー」

「安心してください、タオル巻いてますから」

「そりゃ、安心!じゃねぇ!」

「では、こちらに座ってください。背中をお流ししますので」

「お、おう」(やっぱ、スルースキル半端ねぇw)

「私もいますよ!」

「え?ミ、ミイ?」

「大丈夫ですマスター!水着を着てます!」

「そうか...」(ゼッテーおじさんの趣味だこの水着!)

「ちなみにこの水着、京一様にデザインしていただきました!」

「ですよねーw」

「では、洗わせていただきますね」

「よ、よろしく」

「私もがんばって洗いますよ!」

「よろしくな」

「洗い終わりました」

「おーありがとう!」

「さて、もう一度風呂の方に入りますか!」

「では、私も」

「私も入ります!」

「お、おう」(だからこの風呂こんなに広いのか)

「私もマスターみたいにかっこよく飛び込みます!」

「まてまて」

「何です?マスター?」

「溺れると大変だから!こっちして」

少しお湯を入れ洗面器が湯船にプカプカ浮いている。

「わー私専用のお風呂です!」

「そういえば、ミイ?水着もそうだけどおじさんとは面識あるの?」

「はい、ミニメイドを京一様が作る際にミニメイドを試作で呼び出したのが私です」

「ほうほう」

「そこで私のオリジナルのメイド服や水着などのデザインや私のステータスを設定していただきました」

「なるほど」

「そして、私にマスターの事を頼まれました」

「理解、理解」

「私、お風呂始めてです!」

洗面器の中で「パチャパチャ」泳いでいる。

「さて、そろそろ上がるか」

「はい、わかりました」

「私、のぼせそうです~」

ミイが少しのぼせてきているようだった。

「ヤバイ、ヤバイ!ネラ、なんか「うちわ」みたいの無い?」

「クリエイトで作ってみては?」

「そうか!って、どうやるの?」

「それは、私にはわかりかねます」

「ん~ん~こうかっ!「クリエイト!」」

眩い光とともにうちわが目の前に現れる。

「よし!大丈夫か~?ミイ?」

「パタパタ」うちわを仰ぐ。

「すいません、マスター」

「大丈夫なのか?無理すんな」

「はい、もう大丈夫です!」

「よかった~心配したよ...」

「すいません、心配かけました...」

「元気になったなら安心!」

「このあとはどうされますか?」

「ネラか...いつの間に着替えたんだ?!」

「こうして、こうです」

ネラの周りを光が囲んだかと思うと一瞬でバスタオル姿に

「おーパチパチ」

「で、この後はどうされますか?」

「寝ようかな~疲れた~」

「わかりました」

「あ、俺の部屋で寝るわ」

「俺の部屋...わかりました、本棚の裏の先にある...」

「そう、そこそこ!」

「おやすみ~」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   


「いや~この部屋やっぱいいわ~自分の部屋より良いわ~」

「さて、寝るか...お?」

枕もとでミイが「スースー」寝息を立てながら丸くなって寝ていた。

「そうだよな、疲れたもんなwおやすみ...ミイ」

「クリエイト」

小さなミイサイズの掛け布団を出してミイに掛け、リモコンで部屋電気を消した。

「ピッ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る