{第七話} ハネット王国を囲む4つの王国

「ここが私が住む村「ティアド」です」

そこには、数軒の家と畑があった。

「のどかな村ですね、風が心地良い」

「小さな村ですが、どうぞゆっくりしていってください」

そういうと男性は家の扉をあける

「さぁさぁ、お茶を飲みに上がってください」

「お、お邪魔します...」

「お掛けになってお待ちください」

「あ、すいません」

彼が椅子に座って間もなくするとお茶が運ばれてきた。

「いただきます」

カップを口の運ぶ。

「うわぁ、美味しいですね」

「ありがとうございます実はこれ、私のとっておきの葉を使っているんです」

「お茶好きなんですか?」

「ええ、昼過ぎに毎日お茶を飲むのが趣味というか日課というか」

「そうなんですか」

「そういえばまだ自己紹介もしてませんでしたね」

「いえいえ、こちらこそ」

「私の名前は、セウェ・ワードンと言います。ワードンとお呼びください」

「僕は菊田京一といいます」

「珍しい名ですね、出身はどちらですか?」

「言っても信じてもらえないと思うんですが...」

「いえいえ、命の恩人の話しです。信じますよ」

「ありがとうございます、実は僕はこの世界の住人じゃないんですよ」

「やはりそうでしたか」

「え?」

「いや、森でお会いした時からその服装のせいかそんな気はしていました」

「そうだったんですか、だったら話が早いこの世界について教えてください」

「ええ、もちろんです」

「ここはどこなんですか?」

「では、地図をお持ちしますね」

「まずこの地図の真ん中にあるのがハネット王国です」

「そして王国から少し離れたこの辺りが今、京一様がいる村がある場所です」

「この村はハネット王国の領地内にあります」

「ちなみにさっきの森は...」

「この辺りです」

「この村の周辺には森があり川があり植物や動物がたくさんいてあまりモンスターも出現しない平和な村なんです」

「さっきの洞窟は...」

「あの洞窟はブマク洞窟と呼ばれていて、あそこだけはモンスターがいますがめったに洞窟から出てこないのでとくに危険はありません。京一様見たいに中に入らなければね」

「いやーあははは...」

「でも、あの洞窟を抜けると隣のケソド王国への近道なんですよ」

「ケソド王国?」

「ハネット王国は4つの王国に囲まれていまして、北がモリア王国、南がトスケチシラ王国、東がノタセア王国、そして西にあるのがケソド王国です」

「どことどこが仲悪いとかあるんですか?」

「あまり詳しくはないですが、ハネット王国とケソド王国の仲はあまりよろしくないかと」

「どうして?」

「2つの王国の間に山脈があってその山脈の山々にはたくさんの鉱産資源があるんです」

「なるほどその山脈の鉱産資源を取り合っているわけですね」

「はい、魔道具に必要な鉱石なんかも取れるのでさらに...」

「なるほど...でもこの辺りは鉱山てきな場所はないんですか?」

「ないです」

「なぜ?」

「それは...」

「それは?」

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