世界観と登場人物
ザンブロアと三大名家
ザンブロアの歴史は三大名家のそれである。736年前に、国の規範は現女王の血筋と三大名家の体制によってつくられた。『剣』のフェルヴェール家、『盾』のムーラルト家、そして『忠』のケルフェベント家が代々王族を支えてきた。三家の下にはそれぞれの傘下である直系貴族らが権力を持っている。
【議会】
王
┃
┃
フェルヴェール家(梟)
ムーラルト家(鴉)
ケルフェベント家(蝙蝠)
┃
┃
三家それぞれの直系貴族
現在のザンブロアは立憲君主制で、君主権(王の権力)が制限されている。執行権は議会が持ち、それぞれの議席数は以下のとおり。
・王(16席)
・フェルヴェール家(12席 ※三家は直系貴族の4席も含まれる)
・ムーラルト家(4席 ※元は12席だが、当主不在扱いのため直系貴族の4席のみ)
・ケルフェベント家(11席 ※現ケルフェベント家当主は議長のため1席少ない)
このように、王の持つ議席数は際立っていない。これは王族に権力が集中するのを避けるためである。
そのため、先のカボク侵攻や中立脱却の際には多くの異議が唱えられるも、結局過半数の票を得た女王派の政策が可決された。王族と三大名家は、それぞれ独立した機関であると言っても間違いではない。
ただ、それはあくまでも、名目上の話である。長い中立の時代、三大名家はそれぞれ家紋が示す『剣』『盾』『忠』の役割に殉じていたのだが、軍事国家へと転換した今、この三家のバランスは崩壊しつつある。
カボク戦後のマエーラ村襲撃事件もこの件と大きく関係しているのだが、それが明らかになるのは、もう少し先のことであった。
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