第10話 赤い風

《高等部二年生 六月》


※ 前回のあらすじ


 しきもとはる――ハルに背中を押されることで、しろあきら――アキラはアイオライトの問題を正面から見詰め直す事を決意した。

 どのような方法にするべきか考え始めた矢先、風紀委員会直属の精鋭部隊である特殊任務遂行班――とくはんのメンバーを自称するなかはらすずから電話が入った。

 

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『現在、投棄地区ゲットーで起きている全ての不和の原因――諸悪の根源はとうごうしょうじゅんです』


 ザーザー、と。

 劣化して岩肌のように荒れ果てたアスファルトの道路を叩く雨音が、一段と大きくなった気がした。薄暗い森の中でアキラの脳内が真っ白に染まる。


「……は?」


 理解が追い付かない。

 今、この女はなんと言った?


「ちょ、ちょっと待ってくれ!」


 第一校区の風紀委員会直属部隊『特殊任務遂行班』――とくはんに所属するなかはらすず。冷徹な声で無感動に告げられた情報を脳内で整理しながら、アキラは必死に言葉を紡いでいく。


「じゃあ何か? アイオライトが分裂して冷戦状態になっているのも、正体不明の何者かが暗躍しているのも、アイオライトが風紀委員会と手を結んでいるなんて噂が飛び交っているのも、全部ショージュンが裏で手を引いているって言うのか?」

『ええ、そのように申し上げました。実際にとうごうしょうじゅんの力があれば十分に可能だとは思いますよ』


 藤郷将潤の力――精神術式『妖精の悪戯フェアリー・ウィズパー』。術者の命令を『思い込み』として対象の精神内に刷り込む界力術。


「いつも藤郷将潤の隣にいる貴方ならよく解ると思いますけどね。性格や能力を鑑みても、彼以外にこのような状況を生み出せる不良生徒ストリーデントがいるとは思えません。妥当な予想だと自負していますが?」

「ふざけんな、あんまり適当なこと言ってんじゃねぇぞ風紀委員! テメェは大きな勘違いをしてるぜ!!」


 携帯端末を握る右手に力が入る。

 許せなかったのだ。何も知らない相手に、理屈だけで大切なモノを踏みにじられたことが。


「ショージュンは自分の意志で恭介さんからアイオライトを引き継いだんだ。アイオライトを……投棄地区ゲットーを想う気持ちは誰よりも強い! なのに、黒幕として投棄地区ゲットーをぶっ壊してる訳がねぇだろうが! アイツがどんな気持ちで投棄地区ゲットーと向き合ってるか知らねぇ部外者が、解ったような口を利いてんじゃねぇよ!」

『へぇ、貴方はそういう反応をするんですね』


 アキラの剥き出しの敵意を受けても、冷徹な声音は変わらなかった。


『てっきり、貴方は私の話に賛同してくれるものだと思っていましたよ。

「頭湧いんのか? どういう思考回路を辿ったらそんな結論が出てくるんだよ」

『……それで、隠しているつもりなんですか?』

「あ?」


 重要な情報が欠落しているせいで、二人の認識に齟齬が発生している気がした。回っていると思っていた歯車が、歪に噛み合って辛うじて動いているだけだったと判明したような違和感がチクチクと脳を刺激する。


『貴方がそのつもりなら、こちらも対応を変えましょう。なに、簡単な推理です。会議でも二人の意見は割れていましたし、すでに藤郷将潤を見限って一人で行動を開始していると予想しただけですよ』

「……テメェ、どうして会議の顛末を知っている?」


 会議が始まる前、小屋跡の周囲の状況はうえごう――ゴウキがほうカン』で確認しているはずだ。


『知っているも何も、むしろ何故警戒していなかったのか聞きたいくらいです。界力術を使った盗聴、電子的な手段、通信用の界力武装カイドアーツ……考えられる方法は幾つもありますよ。あまりにもあっけなく成功したので藤郷将潤がわざと情報を漏らしたのかと勘繰っている程です』


 冷たく突き放すような声音で冷徹女は続ける。


『それにしても、投棄地区ゲットーとは実に愚かな場所ですね』

「……なに?」

『学校生活で居場所を失った不良生徒ストリーデントの寄せ集め。一つの勢力として活動していた頃はまだ利用しやすい管理対象としての価値はありましたが、分裂した現在のあなた方には存在する価値が見出せません。真っ当な生活から転がり落ちた敗北者が傷を舐め合い、無為に時間を浪費しているだけ。貴方達は一体何がしたいんですか?』

「……、」

投棄地区ゲットーでの勢力争いも、人間関係も、地位も、私には意味があるとは思えません。今からでも普通の教室に戻って努力する事をお勧めしますよ。そっちの方がよっぽど得られる物が多いはずです』

「そうかい。別にお前の考えを否定する気はねぇよ、そうやって思われている事は昔からよく知っているからな。風紀委員のエリート様からすれば、俺達みたいな底辺は道端に転がってるゴミと同じだとしか思えねぇってのも理解してやれる……だけど、だとしてもっ!」


 アキラの声に怒りの炎が灯る。


「撤回しろよ風紀委員、俺達の繋がりに価値がないとだけは絶対に言わせねぇ! 俺が、俺達が、必死になって守ろうとしているモンを否定させる訳にはいかねぇんだよ!!」


 脳裏に浮かび上がるのは強い憧れ。かどみやきょうすけを中心として、かりなみくさなぎろうが一つの生き物のように見えたあの瞬間。


投棄地区ゲットーだろうが、不良生徒ストリーデントだろうが、そんなちっぽけな要素は関係ねぇよ。大切なのは繋がりだ。どんな場所で生まれたとしても、どんな人間が関わったとしても、その繋がりが無価値であるはずがねぇんだ! テメェにはガラクタにしか見えねぇとしても、俺からすれば価値の付けられない宝石と同じなんだよ! テメェの価値観だけで物事を語ってんじゃねぇよ上位者気取り、管理者として俯瞰してるだけじゃ見えねぇモンもあるんだぜ!!」

『……、』

「確かに今は意見が割れてるし、投棄地区ゲットーだって昔とは変わっちまったかもしれねぇ……だけどそれがどうした。俺はここが好きだ! アイオライトも、投棄地区ゲットーも、俺が納得できるように変えてやる! 変えられるはずなんだ、かつて恭介さんがやったように!!」

『そう思いたいだけではないんですか?』


 突き刺すような反論が飛んでくる。


『貴方の言葉には多くの願望が含まれています、しかも実現しようのない類いの理想が。アイオライトを、投棄地区ゲットーを、貴方の手で変える? 冷静に考えましょう、そんな事は不可能です。そして貴方はその無謀さに気付いている。でも気付いていない振りをしているんです、戦っている間は前に進んでいると思い込めるから。貴方が守りたいのは今ではなく過去なのでは? 綺麗な思い出を汚されたくないだけではないのですか?』

「……黙れ、」

しきもとはるに触発されましたか? 彼女の言葉はどこまでも甘くて優しい、貴方の願っている事を言ってくれる。ただ笑顔で背中を押してくれる。聞き心地の良い理想に縋り付いて、ありもしない幻想を願って、現実から目を逸らす。愚かですね、しろあきら。貴方はただ「依存」しているだけなんですよ、アイオライトという思い出に』

「黙れよッッッ!!」


 稲妻のような激昂。

 電話の向こうで中原が口を噤んで黙ったのが伝わってきた。


「知ったようなクチを利いてんじゃねぇよ……俺は、俺はそんなんじゃ……っ」


 胸の中で様々な情念が混ざり合う。まるで大量のインクを適当にバケツに入れたようなマーブル模様。どれが自分の本心か解らない。処理仕切れない感情が心から溢れ出し、遅効性の毒のように全身をゆっくり蝕んでいく。


『それと、貴方は一つ大きな勘違いをしています』


 冷酷な上位者は何事をなかったかのように、


『我々「特班」は風紀委員会とは存在意義が異なります。ですから、投棄地区ゲットーの現状や今後などには興味がないんです。勿論、情報を風紀委員会にリークするような事もしません』

「っ、じゃあ何が……!」

とうごうしょうじゅんによって招かれた未知の存在。正体と目的が不明の暗躍者。事と次第によって、彼らは可能性があります。それを止めるための方法として、我々は御代僚という個人にアプローチしただけなんですよ』

「だからテメェら『特班』を信用しろと? ふざけんじゃねぇよ、都合が良いにも程があるぜ冷徹女」


 吐き捨てるように言い放つ。


「俺とテメェらの道は完全にたがえたんだ、今この瞬間に! 天変地異が起きても交わる事はねぇ! どれだけそれが最適解だとしても、俺がテメェらに協力することは絶対にあり得ねぇんだよクソッタレ!!」


 ザーザーと、雨音が無言の空間を埋めていく。先に重たい沈黙を破ったのは中原美鈴だった。


『そうですか、解りました。残念ですが、貴方がそのつもりならこちらもプランを変えるだけです。では最後に一つだけ伝えておきます、これも私の役割なので』


 一度言葉を切った中原は、わずかに失望したような声音で、


『我々「特班」は貴方をスカウトしたいと考えています、しろあきらさん』

「……は?」

『私個人としては貴方の素質には疑いがあるのですが、組織の意志なので仕方がないんです。ですから、アイオライトや投棄地区ゲットーに絶望した時はいつでも連絡をください。特班が次のあなたの「居場所」になるとお約束しましょう』

「ちょ、ちょっと待て! それはどういう意――」


 ブチッ、と通話が切られた。

 黒く染まる携帯端末の画面を眺めながら、アキラは眉を顰める。


「一体、投棄地区ゲットーで何が起きている……?」


 咀嚼できない言葉が耳に残ったままだ。風紀委員会と言えば本家や分家関係者の巣窟である。一般生徒であるアキラをスカウトする理由がない。

 投棄地区ゲットーで暗躍する何者かの正体も目的も不明。風紀委員会と手を結ぶといったショージュンの真意も解らない。ここに来て特班という聞いたこともない組織が干渉してきた。


「クソ、何もかも蚊帳の外じゃねぇか……」


 どの問題にも片足しか突っ込めていないのに、否応なく当事者として扱われてしまっている。解決するためには闇の底に深く切り込む必要があるのに、どのようにすれば核心に迫れるのか想像も付かない。

 これではまるで、映画や小説などの創作物で巨大な陰謀に巻き込まれた一般人だ。重要な秘密を知ったはいいが、それを活かす術を持たない。都合良く主人公に助けられれば立派な登場人物キャラクターになれるが、間に合わなければ容赦なく世界の裏側の牙に晒されてしまう。自分から何もできない状況がここまで歯痒いとは思わなかった。


 暗い表情のまま、アキラは雨に濡れたアスファルトを進んでいく。噎せ返るような濃い緑の匂いが鼻孔にまとわりつく。あまもやが滲む木立の向こう側。深い森の中には夜から漏れ出した暗闇が横たわっていた。


「――ッ!?」


 ガサガサガサガサガサッ!! と。

 明かに複数の人間のものと分かる足音が雨音に混じったのはその時だった。


 反射的に腰のホルスターからアクディートを引き抜いて身体強化マスクルを発動する。傘を投げ捨てた直後、薄闇を黄色く照らしたアキラの体が掻き消えた。


 そこへ。

 ズガガガガガガガッッッ!! と無数の光の弾が連続して撃ち込まれる。


 アサルトライフルを模したガンタイプ界力武装カイドアーツによる攻撃。射撃音から瞬時に判断したアキラは、アクディートの引き金に指を掛けて森の闇を睨み付ける。


「誰だ!」


 窺うような間が空いてから、三人の男子生徒が木立の陰から出てきた。全員が高等部の夏服を着ており、その内の二人はアサルトライフルのような形状の界力武装カイドアーツを持っている。脇を締めて構えるその立ち姿は、専門の訓練を受けたようなを感じさせた。


「テ、テメェらは……!?」


 全員が現アイオライトのメンバーだ。先ほど行われた非公式会議には呼ばれていないが、かどみやきょうすけがラクニルを去って勢力が分裂した後も、その理想を実現させようと共に歩んできた仲間だった。


「どういうつもりだ、なんで俺を攻撃した!」

とぼけるなよアキラ、お前に攻撃される理由があるからだろうが」


 アサルトライフルを持っていない短髪の男子生徒が恨みがましく告げる。


「情報が回ってきたんだよ。!」

「……は?」

「知らない間に随分と演技が上手くなったじゃないか。でも騙されない、お前が黒幕……アイオライトと風紀委員会を繋いでいる張本人だってのは知ってるんだよ!!」

「何言ってんだ、そんな訳がねぇだろ!」


 必死の形相を浮かべて、アキラは叫んだ。


「根も葉もない噂を信じてんじゃねぇよ! 俺はそんな事はしてねぇ、本当だ!! 風紀委員会と手を組むなんて、恭介さんの理想を受け付いた俺は絶対にしない!! そんな事くらい、勢力が分裂した後でもアイオライトに残ったお前らなら解るだろ!」

「仲間の振りをするなよ、この裏切り者が! 悪いが弁解の機会を与えるつもりはない!」


 短髪の顔が燃えるような憤怒に染まる。黒い雨に濡れた景色の中でも、その眼光だけは色褪せずに狼狽するアキラをしっかり捉えていた。


「(何がどうなってやがる!? 俺が黒幕だって、どうしてそんな勘違いが生まれちまったんだ!?)」


 致命的なズレがある。

 歪な音を立てて錆びた歯車が周り続けている。


 脳裏に浮かび上がるのは一つの可能性。

 先ほど風紀委員のなかはらすずに変な話を吹き込まれたせいだろうか。有り得ないと分かっていながらも、どうしても考えてしまう。


「(そんな訳がねぇだろ、ショージュンがあいつらを妖精の悪戯フェアリー・ウィズパーで操っているなんて!)」


 苦しそうに唇を噛むアキラに対し、短髪は更にもう一歩踏み出した。


「これは第一歩だよ、角宮先輩の理想を実現するためのな。アキラを排除して風紀委員会の圧力をなくせばとうごうだって決断してくれる……冷戦状態を解消するために投棄地区ゲットーで戦争を始めることを」

「……戦争を、始める?」


 いがぐりのように尖った言葉が鼓膜に引っ掛かる。


「何を考えてるんだ、そんなもんショージュンが認める訳ねぇだろ! 恭介さんは暴力を使わなかった、理不尽で相手を縛り付けなかった! 話し合って、妥協点を見つけて、時間を掛けて納得してもらったんだ! 勢力を統一してあの頃と同じ状況にするだけじゃ意味がねぇんだよ! それじゃあやってる事は風紀委員会と同じじゃねぇか!!」

「そんな甘い考えじゃ目的は達成できない! 目的を達成したいなら無理やりにでも前に進むべきだ! 角宮先輩が俺達に示してくれたように!!」

「違う……違うんだ! 恭介さんの理想はそんなんじゃ


 なかった! という言葉は途切れる事になる。

 がさがさっ!! とすぐ隣の森から新手の男子生徒が飛び出してきたからだ。


「(隠れて移動してきやがったのか!!)」


 アサルトライフル型の界力武装カイドアーツが盛大に火を噴いた。眩いマズルフラッシュが連続して雨粒を弾き飛ばす。数秒に亘る破壊の嵐を、アキラは背後に跳んで紙一重で躱した。


 だが、次の一手には対処できなかった。


「(界力、術……っ!?)」


 矢のように放たれた一条の光がアキラの胴体を貫いた。為す術なく吹っ飛んでいく体。濡れたアスファルトの道路の上を転がり、岩肌のように硬い表面で全身を殴打する。地面に溜まった雨水が口の中に入り、不快な土の味が舌全体に広がった。

 視界の端に映ったのは、短髪の生徒が両手で編み出した界術陣カイじんだった。ファンタジーに登場する魔方陣に酷似した立体的な光の絵画。始まりの八家の一つ『てらじま』が生み出した方式だ。術式情報を『界術陣カイじん』として投影。そこへ術者が界力を流し込むことで界力術を発動させる。


 残りの三人はアサルトライフル型の界力武装カイドアーツを構えたまま、仰向けに倒れるアキラへとじりじり距離を詰めてくる。反撃を警戒しているのか、かなり慎重な足取りだった。


「(ふざけんな……どうしてこんな展開になるんだよっ!)」


 目的を共有しているはずなのだ。

 かどみやきょうすけが残した理想を実現させるというゴールは同じはずなのに、どうしてここまで意見が食い違う? 相互理解を何よりも大切にしていたアイオライトだったからこそ、アキラはその理想に惹かれて行動を共にしていたのに。一体どこで想いがすれ違ったというのだ?


「認めねぇ……っ!」


 土の味がする雨水を吐き出し、砕かんばかりの勢いで歯軋りをしたアキラが起き上がる。


「絶対にこんな結末は認めねぇ! ここで終わって堪るか!! 俺は投棄地区ゲットーを、アイオライトを――っ!!」


 三人と、アキラが、引き金に指を掛けるのは同時だった。圧倒的な戦力差による蹂躙が、一方的にアキラを飲み込――


「――っ!?」


 それは、一陣の風だった。

 降りしきる雨粒と重たい雰囲気を吹き飛ばす鮮烈な赤い突風。


 気が付けば。

 アキラを取り囲んでいた生徒が全てアスファルトの上に転がっていた。


「……な、にが?」


 動揺に霞む視界に入り込んできたのは、火の粉のように舞い上がる赤い燐光。灰色の空も、森の闇が染み込んだ景色も、全てが夕焼けのような赤に染まっている。


 吹き荒れる赤い風の中心にいるのは、高等部の夏服を着た男子生徒だった。

 中性的な見た目で、さらさらとした黒髪が風に揺れている。線の細い顔立ちにはあどけなさが残っているが、黒い瞳は海のような深さを感じさせる。鋭い目付きのせいか雰囲気には冷徹さが滲んでおり、その佇まいは洞窟の奥深くで燐光を放つ水晶のようだった。


きりさわなお


 研いだ刀剣のように鋭い空気を纏う男子生徒は、雨の中でふっと唇を綻ばせた。


「つい先日『投棄地区ゲットー』に来たばかりのです。これからよろしくお願いしますね、先輩」

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