第3話 彼らの日常

 ※前回のあらすじ


 自分が大切にしている界力武装カイドアーツを乱雑に扱われて激怒したかみやなぎたかすみだったが、実力の違いから主犯であるもりしたしゅんには歯が立たない。絶体絶命の窮地を救ったのは天城家出身だと宣言した謎の転入生――きりさわなおだった。


 界力の英才教育を受けた分家関係者の森下瞬を軽くあしらってしまった霧沢に対し、上柳は密かに興味を抱く。 


--------------------------------------------------------------------------


 本日は金曜日。

 入学式が行われてからすでに四日が経過している。


 きりさわなおは昼休みになるとすぐに校舎の屋上に逃げ込み、花曇りの空を一人で見上げていた。

 ぽかぽかとした穏やかな陽気だが、時折吹き抜ける風はまだ冬を忘れて欲しくないのか冷たく強い。校庭の桜もほとんどが散ってしまい、梢にはちらほらと新緑が芽吹き始めている。


「……流石に、キツいな」


 孤立。

 自分だけがいないものとして扱われる疎外感。


 クラスにおける霧沢の地位は初日から変わらず最低なままだった。覚悟はしていたのだが、それで精神的な苦痛が軽減される訳ではない。

 極論で言えば、ラクニルに来た『目的』を果たすことだけを考えるのならこのまま一人でいても問題はない。楽しい学園生活を送るように『オッサン』に言われているが、あくまで優先するべきは本来の目的。ぼっちだろうが何だろうが関係ないのだ。

 

 ただ霧沢の精神の耐久度にも限界はある。

 今だってわいわいと周囲で昼食を取るクラスの雰囲気に耐えられずにこうして教室から逃げてきたのだ。思っているよりも限界は近いのかもしれない。

 

「なに黄昏たそがれてるんだ、マイフレンド。格好付けてるつもりかにゃ?」

「っ!?」


 突如として背後から聞こえてきた少女の声。

 心臓を鷲掴みにされたように驚愕し、反射的にその場から跳び退いた。


「(……俺が、気付かなかった?)」


 わずかな『裏側』の気配。脳内で警戒のスイッチが入る。

 五メートル程の距離を開けて急に現れた少女を睨み付けた。


 ちょこんとした小柄な少女だ。

 着ている高等部の制服は借り物なのか大きさが合っておらずブカブカだ。くりんとした両目は活発さを伺わせ、口許では八重歯がキラリと光る。先っぽが内側にカールした金髪はショートカットで、瞳は翡翠のような美しい緑色だった。


 日本人……ではないだろう。

 顔立ちが異国風だ。欧州の辺りだろうか。この少女の口からスラスラと日本語が出てくることに違和感を覚えてしまう。

 

 そして何よりも目立つのが、頭に乗っているネコミミだ。

 ふさふさと手触りの良さそうな毛並みは本物に見間違える程である。頬にはヒゲをイメージしたのか三本の線のペイント。格好のせいもあり、落ち着きの感じられない物腰は、縦横無尽に跳ね回るスーパーボールを想起させた。


「そう睨むなよ、マイフレンド。あーしに気付けなかったのは仕方ない。これでも神出鬼没があーしの売りなんだ。簡単に気付かれたら参っちまう」

「……何者だ、お前」

「喧嘩腰はやめてくれないかい? ほら、もっと仲良くしようぜ。安心しな、あーしはナオヤちゃんと争う気はないよ。むしろ味方のつもりなんだけどにゃ」


 戦意がないことを示すためか、女子生徒は深夜の通販番組の司会者よりも大げさな動作で両手を挙げた。ニヤニヤと楽しそうな笑みは貼り付いたままだ。


「あーしは、キャット。気軽に呼び捨ててくれよな、マイフレンド」

「……、」


 しばしの逡巡を挟んでから、霧沢は体の緊張を解いた。

 ふざけた態度だが戦意は感じない。それに先ほどは不意打ちで不覚を取ったが、正面で向き合った状態ならそんな失態は犯すつもりはなかった。


「……で、俺に何の用なんだ?」

「今日のところはこれといった用はないんだにゃ。ただ、挨拶と助言をしておこうと思って。場合によってはナオヤちゃんとは長い付き合いになるからね」

「……お前、俺の何を知っている?」

「あーしは何でも知っているよ。ナオヤちゃん、『目的』のために風紀委員会に入るつもりなんだろ?」

「!」


 今度ばかりは純粋な驚愕によって両目を見開いた。

 風紀委員会を目指しているという情報を知っているのは、霧沢をラクニルに入学させるために骨を折ってくれた『オッサン』だけだ。目の前の少女がその情報を知っているはずがない。


「結論から言うにゃ。今のままじゃあナオヤちゃんは風紀委員会には入れない」

「……どうして、そんな事が分かる?」

「ナオヤちゃんが天城家出身だから」

「その程度の理由なら想定済みだよ」


 霧沢は即座に言い返す。


「風紀委員会への入会試験は今日の放課後だ。実戦形式の試験なんだろ? 悪いが、俺が生徒に負けることはあり得ない。確かに出身のせいで色々と言われるかもしれないけど有無を言わせないような結果を出せばいいだけだ」

「本当に、そうかにゃあ?」


 鼻に付くような言い方だった。

 眉間に深い谷を寄せ、黒い瞳に険を浮かべて問い掛ける。


「俺が負けるって言いたいのか?」

「そういう意味じゃないよ、そんな単純なことじゃない」

「……なら、何だって言うんだ?」

「そうだにゃ、こればっかりは自分で体験してもらった方がいいかもしれない。一つだけ言えるのはナオヤちゃんがが、思っている以上にドス黒くて根が深いってことだにゃ」

「……大した助言だな。話は終わりでいいか? そろそろ昼休みも終わる」


 突き放すように言ってキャットの返事を待たずに歩き出す。

 霧沢が風紀委員会に入るのは、ここまで自分を導いてくれた『オッサン』と同じ道程を歩むため。ラクニルに通っていた頃、『オッサン』は風紀委員として実績を残した事で伝説の革命家と呼ばれる足がかりを作る。目的を達成するために、こんな与太話で立ち止まるつもりはなかった。

 

「最後に一つだけ、助言を」


 剥き出しの感情を浴びせられたキャットは、しかし最後まで含みのある笑みを絶やさなかった。


「なるべく急いで教室に戻ることをオススメするにゃ、今の辛い状況を変えたいのならネ」



      ×   ×   ×



 かみやなぎたかすみは、二人の友人と一緒に机をくっつけて昼食を取っていた。


「個性が! 今こそ個性が必要なんだと愚考するでござるよ、拙者は!!」


 鼻息を荒くして宣言したのは、じんかじこと通称『バカ』だった。


 ズボンのベルトに乗るほどはみ出したお腹など全体的に丸っこいシルエット。顔の大きさに比べて小さな目鼻立ちに、クルクルとした天然パーマ。口調も相まって個性をこれでもかとぎゅーぎゅーに詰め込んだ少年だった。豪華な正装を着せれば中世の無能な貴族に見えそうだ。


「安心しろバカ。お前は誰よりも目立ってるよ」

「その名で拙者を呼ぶでないぞ、タカ殿。拙者、これでも優秀だと自覚しているのでござるよ」

「あはは、バカは高等部に進学してより一層ひどく……みにくくなったね」


 笑顔で辛辣な事を言うのは、くにふゆこと通称『ウィンター』である。

 背丈は低く、細身な体。黙っていれば周囲の景色に溶け込めそうなほど特徴のない普通の容姿だ。グラウンドで運動しているよりも図書館で読書をしている方が似合いそうな雰囲気の少年である。


「黙るがよいウィンター! いや、キングオブ無個性! 貴様のような努力を惜しむ奴は誰の記憶にも残らず消え去るがいいわ!!」

「変な奴だって記憶されるよりはマシだと僕は思うけどね」

「ふん、それは敗者の発想よ」


 何故か勝ち誇ったように言う陣馬梶太バカを見て、反論しても無意味だと悟ったのだろう。実国冬樹ウィンターは苛立ちを笑顔に隠して引き下がった。


「てか、どうして急に個性なんて言い始めたんだ?」

「流石タカ殿! よくぞ聞いてくれた!」


 バン、とたぷんと太い腕で机を叩いたバカは真剣な顔になる。


「拙者は考えたのでござるよ、どうしたら楽しい高校生活を送れるのかを。その結果が個性という訳でござる! 一学年が350人しかいない上に、入学して以来ずっと校区が変わらないのだ。そのせいでクラスの半分くらいはすでに顔見知りでござろう? だがその状況に甘んじていてはいけない! 新しい風を吹かさなければ新境地には辿り着けぬ!!」

「んなこと言っても、これ以上どんな個性を付けるんだ? もうすでに胸焼けするくらいに強烈だぞ」

「だからこその部活見学でござった。意外性抜群な部活に入れば、更に拙者の個性は高まるというものよ」

「……だから、何かマイナーな部活ばっか見学してたのか」


 名前だけでは何をしているか判然としない部活動を積極的に調べていたバカの姿を思い出した。


「じゃあ何か、バカは何か珍しい部活に入るのか? それとも敢えての運動部とか?」

「いや、漫画部に入るでござるよ」

「なんの意外性もないな、中等部と同じだろうが」

「運動とかマジ無理、体を見れば分かるだろう? 変な部活もすぐに飽きそうだし、やっぱり慣れ親しんだものが一番でござる」

「僕も色々回ったけど新聞部に決めたよ、中等部の時の先輩もいたしさ。界力術系の部活には興味があったんだけどね、僕の力じゃ入部条件を満たせないし諦めたよ」

「冷めているな、それでは成功者にはなれんぞウィンター」

「うるさいな、バカだって僕と同じくらいの力しかないじゃないか。もう高等部になったんだよ、叶わない夢を見るのはやめようよ。有り得ない妄想に胸を膨らますのは中等部で卒業さ」


 界力術を活かした部活は見た目も派手であり、生徒からの人気も高い。本土では漫画やドラマの題材になることも多く、ラクニルに通う生徒なら誰もが一度は憧れるが、実際に参加できるのはごく一握りの才能を持った生徒だけだった。


「それに部活には真剣に打ち込めそうにないんだ。親から命令でさ、夏休みから塾に通うことになりそうなんだよ」

「塾って……もう大学受験でござるか!? まだ高等部に入学したばかりでござるよ!」

「僕だって面倒だよ。だけど来年から『一般科』を選択するつもりだし、ラクニルを卒業したら本土の大学に進学したいからさ」


 二年生への進級時、文理選択の前にもう一つの選択肢が与えられる。

 一般科に進めば本土の高校生と同じ学習計画カリキュラムで就職や大学進学を目指す一方で、界力科を選択した生徒――専科生エキスパートが受ける授業内容はかなり特殊だ。戦闘訓練に特殊技能習得。将来的に界術師として就職する事を目的とする為、その授業内容は当然過酷を極める。


専科生エキスパートになる生徒なんて学年で多くても二割。僕のレベルじゃ……いや、殆どの生徒のレベルじゃ、界力術が使えてもできる事は一般人と変わらないからね。だったらさ、今から大学とか就職を見越して勉強に力を入れておいても損はないんじゃない?」

「ウィンターがそこまで考えていたとは……拙者もなにかするべきでござろうか?」

「少しは考えておいたら? ホームルームで配られる塾とか通信教育のチラシを見て焦りたくはないしさ」


 これが、現実。

 本土では漫画やドラマの舞台として美化されているラクニルだが、その実情は残念ながらどこまでも現実的なのだ。界術師として憧れの的になれるのは極少数の一握りだけ。多くの生徒が一般人と同じような未来を歩むことになる。


 ちらりと時計を見ると、すでに昼休みの半分が経過していた。上柳は残っていたパックのお茶を握り潰すようにして一気に飲み込む。


「そう言えばタカ、二年連続の学級委員おめでとう」

「……いいさ、貧乏クジを引くのは慣れてるし」


 先日行われたホームルームで、一年A組の学級委員が選出された。

 女子はとおが立候補して満場一致で可決したのだが、男子は中々立候補が出てこなかった。最後の手段として他薦もありとなった時に、かたばねしょうが上柳の名前を挙げたのだ。


「いやー、でもすごかったよ、かたばねさんの応援演説。真剣な表情だったね。あれだけ健気にタカを推されちゃ誰も否定できないよ。タカのここがすごいって無邪気に言えるんだもん」

「……翔子め、余計なことをしやがって。どうしてクラスメイトの前で異性に褒めちぎられなくちゃいけないんだ。どんな視線が向けられるか想像できるか? こっちは恥ずかしくて死にそうだったよ」


 始めは驚いていた同級生も次第に微笑ましいものを見るような表情になり、最終的には「この二人の行く末はみんなで見守ろう」的な空気に包まれた。ホームルームが終わった後、担任の女性教師に「青春ね~、頑張って」と言われた時には顔から火が出そうになった。

 何よりもすごいのは、張本人である片羽がクラス中から向けられている注目に一切気付いていないこと。応援演説を終えた時も「やりました!」と言わんばかりの明るい笑みを浮かべられれば文句を言う気も起きない。純粋無垢とはよく言ったものだ。


「あんまり悪く言うものじゃないよ、好意は素直に受け取らないと」

「そうだぞ、この贅沢者め! 誰かに心の底から信頼してもらえることがどれだけ嬉しいことか! それが幼馴染みとか羨まし過ぎるでござるよ!!」

「こらバカ、お前後半が本音だろうが!」


 バカを睨み付けてから、教室の後ろで数人の女子と喋っている幼馴染みへ目を向けてみる。

 仲の良い女子グループで昼食を取っているようで、机を合わせて弁当や購買のパンを広げていた。何か特別なお茶なのか、片羽の机には水筒と湯気の立つカップが置かれていた。


 ふと、片羽翔子と目が合った。

 ぱちくり、と驚いたように瞬きをするが、すぐに柔らかく微笑むとパタパタと軽く手を振ってくれた。一部始終を見ていた周囲からの好奇の視線が突き刺さる。恥ずかしくなってすぐに目を逸らした。


「タカのヘタレ」

「ほっとけ」


 軽くウィンターを小突いてやる。

 少し経てば周りからの視線はなくなったが、とおのからかうような眼差しからはなかなか解放されなかった。遠江は片羽と仲が良い。おそらく片羽から色々と上柳のことを聞いているのだろう。余計なことを吹き込まれていそうで頭を抱えたくなった。


「だけどさ、何だかんだ言って良いクラスなんじゃない? 実は僕これでもクラス変えを心配していたんだよ?」

「拙者も同じ意見でござるよ、実に良い面子が揃った。タカ殿とウィンターもまた同じクラスになれたでござるし。ただまあ、いくつか問題を挙げるとすれば……」

「……しゅんの野郎か?」


 上柳の問い掛けに対し、バカは神妙に頷いた。

 

「左様。拙者いつも疑問に感じるのだが、なぜ本家や分家の界術師は周りに威張り散らしたがるのだ? 彼らは将来的に界術師の代表になるような存在。ならば、上に立つ者として然るべき態度というものがあろう」

「んな殊勝なことを考えられるような連中じゃないんだよ、本家や分家ってのは」


 本家や分家関係者の生徒が全て森下瞬のように傲慢な訳ではない。界術師の代表として自覚を持っている生徒もいる。ただ森下瞬のような性格の生徒が多いというのも事実だった。


「上下意識が強すぎるんだ。上には徹底的にへつらうけど、その代わりに下には暴力的なまでに厳しい。そんな環境が正しいって教え込まれて育つんだ。瞬みたいな連中が増えてもおかしくないよ。俺の親はそういうのが嫌で分家を抜けたんだから」

「そう言えば、タカもなつごえの分家関係者だったね」

「中等部に入るまではな。今じゃ普通の生徒と変わらないよ」


 森下とはまだ上柳家が夏越家の分家だった頃に出会った。それから何度かラクニルでクラスも一緒になっている。


「出身と言えば、拙者はきりさわなおも理解できないでござるよ。自分からあま出身だと言うとは……一体何がしたいんでござろうな」

「それは僕も同じかな。さすがに擁護できないね」

「……悪い奴じゃないと思うんだけどな」

「お、タカ殿は寛容ですな」

「そういう訳じゃないよ。ただ、ちょっとさ……」


 先日の森下との一件が脳裏に過ぎる。

 霧沢が何の理由もなくあま出身だと言ったとはどうしても思えないのだ。助けてもらったから肩入れしているだけかもしれないが、何か切実な理由がある気がしてならない。


「(だけど二人とも信じるか? 霧沢が、瞬の野郎を一発で倒したって言っても)」


 その光景を目の当たりにしたにも関わらず、未だに信じられていないのだ。説明したとしても「そんな訳ないでござるよ~」などとバカに否定されて苛つくだけで終わりそうだ。


 霧沢の事をどう説明しようか悩んでいると、唐突に教室の後ろ扉が開いた。


「……噂をすれば、だね」


 実国が声を潜めて、嫌悪感を滲ませた視線を後ろ扉へと向ける。


 教室に入ってきたのは、もりしたしゅんとその取り巻き二人。

 活発だった教室の雰囲気が一瞬にして真冬のように冷え込む。だが森下達は構わずに大声で喋り続けたまま教室へと入ってきた。


「午後は授業に出るんでござるな。できることなら一生帰ってきて欲しくなかったのだが……」

「彼ら殆ど授業に出てないけど、何をしているんだろうね?」

「さあ? 他の分家関係者と一緒にサボっているんじゃなかろうか? どちらにせよ、ロクな事をしていないのは確かでござる」


 森下は自分の席に戻るために机の間を抜けようとする。

 丁度、片羽や遠江の女子グループが集まっている場所を通ろうとした時だった。昼食を取る際に机を移動していたせいだろう。ゴンッ! と狭い隙間を無理やり通過した森下の左足が片羽の使っている机に当たった。


「……あっ!」


 気付いた時には遅かった。

 片羽の机の上からカップが落ちて、中に入っていた液体がバシャと森下の制服のズボンに飛び散った。


 空気が一瞬にして緊張する。

 俯いて沈黙を保っていた森下の顔に、怒りの色が広がっていくまで時間は掛からなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る