第7話  とある復帰運転士

 数週間後、愛は運転士に復帰した。

「翔~くん!」

「お前もう大丈夫なのか?」

「うん!これでまた翔君といちゃいちゃできる!」

「ちょ!お前!離せって」

愛は俺にしがみついてきた。

「や~だ!私言うことを聞いてくれたら離すよ!」

「何だよ」

周りからの視線が痛い。

「今日添乗させて!」

「別に良いよ・・・だから離してくれ()」

「わーかったよ」

数時間後

「2番線電車発車しまーす!ダァ閉めまーす!」

「出発進行!博多定発!」

「翔君運転上手だねー」

「もう少し静かにしてくれよ()」

その後



「場内相当進行!水巻通過!」

「水巻通過ー次は・・・」

ピピピピピピピピピピピピピピ!

「防護無線!?」

ファァァァァン!

「こちら指令!こちら指令!全列車に緊急通達!」

「太平洋南海トラフ付近で大きな地震を観測!」

「走行中の列車は緊急停車!停車中の列車はその場で待機!」

「な、なんだと!?」

キィィィィィィィィィィィィィィ

ガガガガガガガガガガガガガガ

「大きい揺れが!」

ドカン!バァァァァァン!

「脱線した!?」

「翔君!頑張って止めて!」

ガコン!




「と、止まった」          続く

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