第2話 なぜ盛り上がっているのにエタるのか

今回は「強大な敵、大いなる謎が主人公の行く手を阻む。まて次回」あたりでなんでエタるのか、という話です。


結論から言うと「最初の読者である書いている側が面白くなくなる」からだと思っています。


もっと端的に言うと

「飽きる」

んですね。


あのですね「最初の読者である作家は先の展開を全部知っている」のですよ。

長い伏線を貼れば貼るほど脳内でそのルートをなぞるので、実現する前に飽きてしまうのですよ。


20話位かかって最初の伏線を消化するよーな展開の場合、その20話を1話づつ書くたびにそのルートを脳内再生すんだよ?そら飽きるでしょ?


我々、そして作品の最初の読者である作家さんもぶっちゃけ強大な敵をどかーん、とぶっ飛ばしたいだけで途中経過は求めてないと思うんです。


ぶっ飛ばすというと語弊がありますので、こう言い換えます。


「落差のある展開」が欲しいんですよ。


でも伏線を消化する場合、途中で落差を作りづらい。だって伏線を解消するのが「落差」なんだから途中で落差を頻出させるわけにいきませんよね。インパクトが落ちる。


つまり長い導線って結局勢いを殺してしまう。


少年漫画のヒットしている作品は例外なく内面の無い主人公なのは、内面描写は「落差」を作りづらいからだと思うんですよね。


さて結論。

物語が内在する盛り上がる素敵なストーリーと作者が読みたい/書き続けたいと思う話は結構乖離しているものなのではないか。

だからこそ盛り上がる展開でエタってしまうのではないでしょうか。


ところで。

私自身は自分の理想の少女から「大好き」と言わるのが大好きなのと同様に異世界で成り上がる話は大好きだ。

だけど、異世界で成り上がる話って結局最初だけなんですよね。

後半は大体「まぁ主人公チートあるから大丈夫だろ」みたいに感じるので、あまりインパクトがない。

レベルが0から1に上がるには無限の差が、1から2でも2倍レベルが上がりますが、レベルが100が104になってもインパクト無いと。

まぁそういう感じではないか。


そんな訳で私は導入部で奴隷少女を救って最初の敵を撃破したあたりで力尽きる場合が多いです。

・・・・・単なるダメな読者じゃん!

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