派閥(明治偏) 81 田中になぜ満州国独立にこだわるのだと聞くと、中国の為に我々は血を流してきたのです、しかし中国人は自分達の手で改革して国を守ろうという意志がないのです、こ


派閥(明治偏) 81


田中になぜ満州国独立にこだわるのだと聞くと、中国の為に我々は血を流してきたのです、しかし中国人は自分達の手で改革して国を守ろうという意志がないのです、このままにしておけば、

列強の植民地となりわが国の安全は脅かされるのです、したがってわが国の指導できる独立国家を満州に作る必要があると考えているのですと言うので、中国はあくまで中国人のものであり、


他国が内政に干渉すべきではない、改革に力を貸すのはかまわないが、日本のいいなりになる国家を作っても、日本が恨まれるだけで何の得にもならないがと言うと、しかし列強にはそんな、

考えは通用しません、我々は何処も中国から租借はしていませんが、列強は色んな所を租借しているでは有りませんかと言うので、そんな横暴が長く続くはずがない、そんな時代は終わりを、

告げようとしているのだよ、


僕は持論を捨てろと言っているのではない、あくまでも改革は中国人の手でやるべきだと言っているのだ、張作霖や袁世凱ごとき自分の懐を肥やす奴が政権を取っても、内乱の元になるだけ、

だよ、もつと真面目に国の事を考える者を手助けすればいいではないかと言うと、それはよく分かりました、張作霖は使いますが彼には政権は取らせませんと言ったのです、


しかし村上中将は恐ろしい人だ、知らない間にすべて封じてをやるとは恐れいりましたと笑ったのです、きみこそ中々抜け目がないな、君は軍人ではなく政治家向きだよ、軍人にしておくと、

悪人が増えそうだから、軍人はやめて政治家になりなさいと言ったのです、そうしましょうかと笑い、この後彼は政治家となり総理大臣になるのです、それを知っている真一はここで潰す、

わけには行かなかったのです、


その後種田少将は更迭され予備役に回されたのです、みの事件は闇の奥にしまわれ、マスコミにも何も伝えられなかったのです、真一は後の事を津田少佐にたのみ、急行で旅順に行き日本に、

帰国したのです、伊達は日本が中国から撤退するまで抗日運動を展開するのです、


家に帰り着くとユキが出迎えたのです、風呂に入り汗を流してビールを飲んでいると、大山と龍馬が現れ大山がご苦労さまでしたと労ったので、張作霖の供述書を大山に渡したのです、

これで種田少将を更迭できますというので、もう一人の参謀は種田の言う事を聞いただけですからどちらかに転出で勘弁してやって下さいといったのです、


龍馬がそれでは明日みなさんにお別れを言ってください、明後日に元の時代にもどりますと言うので霧島から戻るのと聞くと、いや関東にも戻れる場所があるのです、どこですかし聞くと、

ここです、ここの庭の隅に祠があります、そこが霊スポットになっていまして現代では公園になっています、そこに戻ります、来た時と同じ日にちと時間にもどりますよと言い、明日の、

12時半に戻れますよといい、


二人は帰っていったのです、次の日はお別れの宴席を儲けて皆あつまり、別れを惜しんだのです、そして次の日に龍馬が現れ荷物を持って祠に行くと、それでは出発しましょうとマシンの、

赤いボタンを押すと体がくるくる回り気を失ったのです、龍馬がつきましたというので目を開けると、公園のベンチに座っていたのです、ここは深川公園です今日は東京に一泊して明日、

稚内に帰ってください、


私はここでお別れですといいマシンのボタンを押すと煙のように消えてしまったのです、それではホテルを取ろうといつも泊っているホテルに電話を入れ予約してタクシーに乗り向かった、

のです、ホテルにチェクインして冷蔵庫からビールを取り出し乾杯するとユキがこんどはいつ呼ばれるのかしらと言うので、真一が当分は呼ばれないだろうと言うと私達の存在はあの時代、

ではどうなっているのかしらと言うので、


何も残っていないのさ僕達はあの時代では幽霊みたいなもんなのだよと真一が答えたのです、激動の明治時代にタイムスリップして歴史を色々修復して来たのですが、まるで一瞬の出来事、

で夢を見ていたくらいの感覚だったのです、ユキが真一の顔を見て実は出来たみたいなのと言うので、何がと聞くと赤ちゃんよと言うので、そうかあ出来てもちっとも不思議ではないよ、

と笑い、


帰ったら稚内と佐世保で結婚式をあげよう、まさか子育てしている間には呼ばれないだろうと真一が言うと、嬉しいこれで真一さんはず~と私の物と唇を重ねるので、抱きしめて激しく、

燃え上がったのです、暫くして、それでは食事をしょうと二人連れ立ってホテルの最上階のレストランに向かったのです・・・・・完、


派閥(明治偏)の終了です、二人には赤ちゃんも出来やつと結婚する事になったのです、しかし又何処かで歴史が崩れようとすると二人は修復の為呼ばれてしまう定めなのです、


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派閥(明治偏) 村上俊介 @muratomi

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