派閥(明治偏) 75 暫くして東郷は帰って行き真一も帰ろうかと立ちあがろうとすると、奥にいる3人の男はこちらをしきりに伺っているので、私を狙っている右翼かと思ったのです、左と


派閥(明治偏) 75


暫くして東郷は帰って行き真一も帰ろうかと立ちあがろうとすると、奥にいる3人の男はこちらをしきりに伺っているので、私を狙っている右翼かと思ったのです、左となりにいた男が立ち、

あがってドアを開け外に出て行くと、その3人連れも外に出たのです、あの男を見張っていたのかと立ちあがり外にでると、3人連れは先に出た男の後を付いていったのです、


男が右の路地に曲がったので、真一も曲がると3人の男が先に出た男を取囲み、一人が拳銃をつきつけたのです、真一は警棒を出し走りこむと、気がついた男が拳銃を向けたので警棒で叩き、

落としすと、殴りかかつて来たので3人の肩と足を打ち据えると前のめりに倒れたのです、拳銃を拾い安全装置を外して、リーダと思われる男の頭につきつけ、昼間に人を襲うとは何ものだ、

と言うと黙っているので、


言わないなら撃ち殺すと引き金を引くとパンと音がして、男が前のめりに倒れたのです、次の男にお前も死にたいかと頭に銃を突きつけると、まて俺たちは清公使館のものだというので、

何をしているのだと聞くと、その男は清国のお尋ね者の孫文だと言ったのです、ここは日本だいくら清国のものといえ、白昼に拳銃で人を拉致するのは許されないと言うと、おまえは、

仲間を撃ち殺したではないかと言うので、


後ろからカツを入れると息を吹き返したのです、殺してはいない少し頭をよけて撃つたのさと笑うと、騒ぎを聞きつけた警官が拳銃をすてろと言うので、俺は外務省欧米局次長の村上だこい、

つらを検挙しろというと、ハイと敬礼し手錠を3人にはめたのです、拳銃を警官に渡し、清国大使にこの男は私の友人だ国内で危害を加えれば日本に対する戦争行為とみなすと言っておくの、

だと言い、


警官にこの者達を清国大使館に引渡し、二度と日本国内で騒ぎを起こさないように言うのだ、文句があるなら私に言ように伝えてくれと引き渡したのです、警官は敬礼して連れて行ったの、

です、孫文が危ないところをありがとう御座いましたというので、それでは近くで話しを聞きましょうかと、新橋の料理屋に入ったのです、座敷に通され席を勧めて座ったのです、酒と、

料理を頼み、


酒で乾杯すして、先生が日本にいるとは思いませんでした、てつきりアメリカにいると思っていましたがというと、同志の連絡に日本に来たのです、貴方の国会での答弁を読みました名文、

ですねと言うので、本当の事を言ったまでです、しかし早く中国が先進国家になってもらわないと困るんですよと言うと、孫文が申し訳ない、清は骨のズイまで腐っていますが、わが人民、

は教養低く、


中々改革をしようと思わないのです、このまま行けば列強の植民地になってしまいます、その列強の中に日本も入っているのですよと真一が言うと、そうなんです、今回も清がロシアの言い、

なりになった事から起こっています、自分の国を自分達で守らず、日本の手を借りてロシアを追い払っても、こんどは日本が居座るだけです、と孫文が言ったのです、


今の清を早く倒して国内を統一しないといけませんね、しかし先生には思想があっがても武力がない、何処かの軍閥と手を組むしかありませんと真一が言うと、そうなんですが、いずれも自分、

の私腹を肥やそうというやからなんですよと孫文が言ったのです、日本と違って多民族の国ですからまとめるのも大変ですなあと真一が言い、先生の日本の同志の知り合いに蒋介石と言う若者、

がいます、


今日本の軍隊で研修を受けているはずです、一度お会いになるといい、私は知りませんが、中々志ざしのある若者との事ですよというと、そうですか日本にいる間に会ってみましょう、しかし、

いずれは日本と戦う事になりますね、同じアジア人が争っている場合ではないのですが、今の時期は世界中で暴力が優先し、強い軍隊も持っている国が世界を動かしているのですから困った、

もんですと孫文が言ったのです、


これは日本での活動資金にしてくださいと1000円を渡すと、これはあり難い遠慮なく頂戴しますと受け取ったのです、それでは同志の所へ送りますといい、人力車に乗り孫文を送って行った、

のです、家に戻り風呂に入り食事をしていると、玄関が開き高橋が入って来たのです、真一が夕食はまだでしょう、今日は海軍カレーですよといい、春にしたくを頼んだのです、高橋が、

表でいい匂いがしていましたといい、


昨日イギリスから帰って来ました、イギリスでは日本は凄い人気ですよといい、お土産ですとウイスキーを二本渡したのです、これはあり難いと受け取り、カレーの用意が出来たので勧め、

ると、高橋はスプーンをつけこれは美味いと喜んでいたのです、食事が終わり、貰ったウイスキーの水割りで乾杯したのです、よくロシアとの交渉をまとめてくれました、あのまま戦争を、

継続していれば日本は破産するとこでしたよと笑ったのです、


今日来たのは他でもありませんが、真一さんは孫文をご存知ですかと聞くので、ええさっき偶然清国の大使館員に拉致される所を助けて、一献酒を傾けていましたがと言うと、ヤツパリ、

真一さんでしたか、実は先ほどまで外務省にいたのです、中国公使から日本に孫文がいるので海外追放にするように電話があったそうで、それから大使館員が警察に抑留されているので、

ただちに開放してくれと言っていると言うので、


大臣が警察に問い合わせたら外務省の高官が孫文を助けたらしく、清国公使に友達に手をだすなと伝えろという事なので警察でどうするか、検討していると返事があったと言うのでそんな、

事を言う人は真一さんくらいしかないと思って来たわけですというので、それで外務大臣は何と言っていましたか、多分仲間との連絡に来たのだろうから、二週間は滞在は許可するが、


その後は国外に出てもらうと言っていましたよ、それを知らせる為に来たのです、大臣が警察の話しでは、清国が手を出せば戦争行為とみなすと大使に言うようにいったそうで、多分そん、

な事を恐れもせず言うのは真一さんだろうと笑っていましたよ、しかし、なぜ孫文を助けるのか分からんと言っていましたよというので、中国が今の清のままでは日本が清国の肩代わり、

に列強と戦う事になるでしょう、


子供ではないのでちゃんとした国家を作り一枚岩となって列強と対峙して欲しいからですよ、その列強には日本も入ってしまったわけですが、そうすれば日本が増長して中国に進出する事も、

なく、いずれ列強もアジアを植民地から開放するしかなくなります、日本一国では欧米と張り合えませんよと言うと、そうですよね、そこが今の政府の幹部には理解できないのですと高橋、

が言つたのです、


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