派閥(明治偏) 73 レストランでワインと料理を頼み小村と乾杯したのです、しかし領土割譲と賠償金は無理かあというので、もう両方とも取っていますよと言うと、どう言うことと聞くの


派閥(明治偏) 73


レストランでワインと料理を頼み小村と乾杯したのです、しかし領土割譲と賠償金は無理かあというので、もう両方とも取っていますよと言うと、どう言うことと聞くので、1の条件を飲む、

と言う事は、今までロシアが清から得た権益をすべて日本に渡す事になります、鉄道の敷設権、運営権、遼東半島の租借権、満州への軍隊の駐留権です、ロシア国境から旅順までの鉄道の、

敷設はすでに終っています、


それを作ったのはロシアです、我々は金をかけずに領土を得た事になります、また遼東半島のロシアの財産も引き継ぐ事になり、鉄道で得られる運賃は日本に入る事になります、これを、

賠償金に当てればいいわけです、計算すれば今回の戦費よりはるかに大きな財産になりますよ、これらはロシアが清と取り交わした物です、清にわが国が引き継ぐ事を通告すればいいわ、

けですが、


不服があれば清に50億で引き取ってもらえばいいわけです、清は金はださずそのまま日本が引き継ぐ事を認めるでしょうと話し、この価値観を発表するのは条約調印後にマスコミに流すの、

ですと言うと、成る程1の条件だけで今回の戦争の元が取れるわけだと喜んだのです、真一が国民は金でないと納得しませんよ、理解できるのはある程度の知識人という事になりますと言、

ったのです、


翌日席に着くと1の条件は受け入れるが2、3は断じて受け入れられないと言うので、それではシベリア鉄道のウラジオからロシアまでの半分の敷設権と運用権を日本に譲っていただきたい、

我々はそれを民間に譲渡しそれを賠償金に当てますと言うと、それは領土を割譲するのと同じではないかと言うので、運営権だけだと、メンテナンスはすべてロシアが出し、その運営の、

利益は日本のものとなるのでは、


気の毒なので敷設権と言ったまでです領土の割譲にはなりませんよ、それがダメならウラジオストック、カラフトの周りの海に日本漁船が自由に漁が出来る漁業権でも構いませんよといい、

すぐには返事できないと思いますから。検討する時間を2日あげましょう、本国とよく相談してくださいといい、内政干渉といわれると困るのですが、貴国の国内はあちこちで暴道が起き、


このまま行けばニコライ王朝は崩壊の危機になるのではないですか、この会談を早く切り上げて内政に目を向けられたほうがいいのではと言うと、全権が私としては早くけりをつけたい、

のだが、皇帝の取り巻きが何も分かっていないのですよといい、それでは検討してみますといい、今日の会談は終了したのです、それからは交渉は進展せず一月がたつたのです、そして、


これ以上は譲歩出来ないので会談は決裂しましょう、明日1日まで休戦として明後日からは戦争に突入して、国境に向け全軍を進撃させますと小村が言うと、明日まで待って欲しいと全権、

がいうので、わかりました明日の午後5時までとしますといい、席を立ったのです、ホテルに戻り何か条件を飲むのかなと言うので、多分カラフトの南半分割譲あたりで決着がつくでしょう、

と言つたのです、


翌日に席に座ると、提案のすべては呑めないが、カラフトの南半分なら割譲する用意がある、これ以上は妥協できないと言うので、分かりましたそちらの事情を考慮してそれで手を打ちまし、

ようと言うと、立ち上がりありがとうと手を握ったのです、それでは調印文書を作成しますので、休憩しましょうと小村がいい、随行員に作成するように命令したのです、程なく日本語と、

ロシア語で調印文書が出来たので、


お互い確認してサインしたのです、念の為ですが1の条件の清から得た権益をすべて日本に譲渡するの文書は間違いありませなんねと聞くと、勿論ですロシアはすべてを日本に渡す事で同意、

したのですと言ったのです、それではと会場を後にして記者会見場に向かい調印内容を公開したのです、記者が賠償金は放棄するのですかと聞くので、権益とインフラ設備、拿捕した艦船、

武器、弾薬を計算すると約50億円になるので、


それが賠償金変わりですと答えたのです、妥結した内容は翌日の新聞に大々的に発表されたのです、交渉成立のパーテーが開かれ、多くの人からお祝いを受けたのです、翌日は大陸横断鉄道、

でワシントンに行きルーズベルト大統領にお礼をいい、晩餐会に出てパナマ運河を通り貴国の途についたのです、真一の心配した通り国民は激昂して、あちこちで暴動が起こったのです、


横浜に着くと全閣僚が出迎え列車で東京に行き総理官邸に入ると、伊藤がご苦労様と労ったのです、小村は伊藤に辞表を渡したのです、伊藤がすまんと頭を下げると、真一さんのお陰で、

気持ちもすっきりしました、ロシアから取り上げた権益で日本は大きな利益がでますよと笑ったのです、またカラフト南半分でもその領海は豊富な漁業資源がありますと言ったのです、


伊藤が慰労会の話しをすると今はやめたほうがいいですよ、落ち着いたらやりましょうと小村が言ったのです、それでは私は田舎に帰りますといい、真一さんありがとう金ばかり、

ではなく、色んな物で価値観が表せる事に気がつきましたと握手をして分かれたのです、伊藤が真一君本当にありがとうと言うので、上手く行ってよかったですよと返事して総理官邸、

を辞して家に向かったのです、


家に帰るとユキが出迎えお帰りなさいというので、ただ今と言って風呂に入り上がってきてビールをのんだのです、大分落ち着いたのでみんなで引き上げ手きたのよと言うので、ご苦労様、

と言うと、うめと春がお帰りなさいと部屋に入ってきたので、君達こそご苦労様でしたと答えると、今日は全員呼んでいますと言ったのです、みんなが集り無事の帰還を祝い乾杯したの、

です、


春が色々勉強になりました、人を看護するのは大変ですがやりがいのある仕事です、私は看護婦になる事にしましたと言ったのです、吟子が私の病院で勉強しなさいというと、春が宜しく、

お願いしますといい、うめが良かったね頑張るのですよと優しく手を握ったのです、旦那様アメリカ土産はと言うので、牛の皮のサイフをみんなに配り、アメリカは意外と特産物はないん、

だよと言うと、みんなが嬉しい本皮のサイフですねと喜んだのです、

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