派閥(明治偏) 62 店長がやって来てママに耳打ちすると分かったわと言って、真一に市長が来ているんだけど、真一さんを見かけて席に呼んでくれと言っているらしいけど、どうするとい
派閥(明治偏) 62
店長がやって来てママに耳打ちすると分かったわと言って、真一に市長が来ているんだけど、真一さんを見かけて席に呼んでくれと言っているらしいけど、どうするというので、シャンパンで、
も入れさせようというと、純がすご~いと言ったのです、ママと連れ立って行くと市長と助役が立ちあがり、村上さんどうぞと前の席を勧めたので座ると、市長がママ、シャンパンだと言うの、
で店長に頼んだのです、
シャンパンが来たので乾杯すると市長がこの前はありがとう、お陰で市議会議長がおとなしくなったよ、同じ党なのに僕の後を狙って、裏でなんや、かんやと足を引っ張るんだよと言った、
のです、そうですか、まあ市長のイスは座りここちがいいのでしょうと笑うと、そうでもないよ、色々突き上げられて大変なんだよ、しかし稚内氷祭りも順調で、最近稚内に戻ってくる人も、
少しずつ増えて、
人口減少に歯止めがかかったみたいで皆喜んでいるんだよ、これも村上さん以下ママも含めて皆さんのおかげです、この前は建設部長が生意気な事言ってすみませんと助役が言うので、気に、
してはいませんよ、みんなが稚内の事を考える用になって良かったではないですかと言うと、そうなんですよと市長が笑ったのです、おめでたついでに女の子にワインでもご馳走して頂け、
ませんかと言うと、
ああ、いいですよママワインをと言うので、ありがとう御座いますと付いていた女の子がお礼をいい、ワインが来たので再び乾杯したのです、市長が私もバギーをやってみましたが、あれは、
面白いですなあ、孫を連れて行ったら大喜びでしたよと笑ったのです、市長が何か稚内での目玉はできないもんでしょうかと言うので、稚内は寒いという概念がありますが、旭川に比べれば、
温かいのです、
年間通して風が強いので体感温度で寒いと思うのです、稚内で南にしか取れない果物を作ってはどうでしょうか、問題は太陽です、果物は太陽の光りを浴びて熟成します、私もよく、
わかりませんが、果物を地下で育てたら地表に比べれば温かい、稚内は風が強いので風力発電がさかんで、稚内の電力の8割りを風力でまかなっているのでしょう、電力の単価を下げられ、
れば、
太陽に変る電気の球で光りを当てれば育つのではないでしょうかと言うと、助役が地下で植物をですかと言うので、これから我々人類が宇宙で暮らすようになれば、必ず人工太陽が必要に、
なります、その小さな人工太陽が出来れば地下でも作物は作れるのではないかと思いますがと言うと、しかし村上さんの発想は普通の人では考えられませんよ、色々専門家に聞いてみまし、
ようと言ったのです、
それではこの辺で失礼しますといい席を立ち戻ったのです、純があのケチな市長はどうでしたと聞くので、ママがシャンパンとワインを入れたわよと言うと、純がすご~いと感心したのです、
ママが地下で植物を栽培するとは驚いたわと言うので、昔し北海道出身者にこんな所へよく住んでいるなと言ったら、家の中は裸で暮らせるくらい暖かいんだよと言うのでそうか四六時中、
外にいなければいいのかと思った事があったんで、外がダメなら家の中で育てればいいのではないかと思ったんだよと言うと、そうだね、でも普通は外がダメなら無理だと思うわとママが、
言ったのです、野球さえナイター設備で夜でも出来るから電気さえあれば地下でも作れるよ、地下なら天候に作用されないから安定的に収穫できるし、ニワトリは1日に二回昼と夜を作、
ると、
卵を二回生むので生産性が二倍になる、一万羽いれば二万個の卵を1日に生む事になるでしょうと言ったのです、ハウス栽培は太陽光を利用しているが、これからは太陽を作る時代かもと、
言い、またロシアが自然保護の為カニ、サケ、等の海産物の輸出を規制している為輸入業者は撃滅している、サケ、カニは養殖出来ないのかな、昔は出来ない事でも技術が発達すれば、
出来る事も沢山あるよと言ったのです、
そのころ龍馬達は繁華街のフエニックスというスナックで飲んでいたのです、ママが何処に宿泊しているか聞くのでシーガイアだとと言うと、いいホテルなんだけど一回破綻したのよと、
いうので、なぜと聞くと、昔は宮崎は新婚旅行のメッカと言われて沢山観光客が来たけど、海外への旅行費用の方が宮崎に来るより安くなったんで激変したの、そこで一大リゾート地に、
しょうと県が中心になって開発したのだけど、
所詮役人の考える事はビジネスにならない、一番景色のいい階は普通レストラン街を作るでしょう、県民サービスと言う事で展望台にしてレストランは4階に作ったのよ、税金を使っている、
から県民サービスと思ったんでしょうけど、これではその辺のビルで食事しているのと変らないでしょう、そんな、こんなで集客出来ず、破綻して外国資本に安く買い叩かれたという訳なの、
よといい、
いけない此処にも沢山役人が来るんだこれは此処だけの話しにしてと笑ったのです、ここは平野だから近くに温泉がでない事も集客出来ない理由の一つだけどと言ったのです、なるほど世界、
が近くなるのはいい事だけど、その分国内の観光地は人が減るというわけだと龍馬が言うと、ママがみなさん方のように来てくださる方は貴重な方々なんですよ、ありがとうとグラスを合、
わせたのです、
この後はと聞くので宮崎をゆっくり北上しょうと思っているんだよと言うと、それでは西都、佐土原、高鍋、延岡ですね、西都には古代の古墳が沢山あるんですよ、高鍋は上杉鷹山の秋月藩、
があったのよ、その頃殿様の家族は江戸から出れなかったので地元には一回も来ていないと思うわ、参勤交代で当主のみが行き出来たけど彼は次男だから来れなかったのねと言ったのです、
延岡は幕末には内藤氏が支配していたのだけど、廃藩置県になり県の中心地がここに移った為、当時県令であった内藤の殿様が特権を生かして町を近代化し工業を奨励した為宮崎の一大工業、
地帯に発展して今があるのよ、延岡には長井という場所があり、後ろに可愛岳という山があるの、長井には西南戦争にまつわる物が沢山あるのよ、そこで戦って官軍に負けるのだけど、
可愛岳を突破して鹿児島まで帰った、
そうなんだけど、どうやって帰ったのかしら、鹿児島までなんてとても山々を歩いて行けないと思うはと言ったのです、龍馬が中々歴史に詳しいねと言うと、ここ宮崎は神話の国で色々な歴史、
があり、とても神秘的なところなんですよと笑ったのです、それから佐土原は江戸時代は薩摩藩の飛び地で、飫肥藩の伊東家と薩摩藩の島津家は戦国時代常に覇権を争っていた名残で参勤交替、
で飫肥藩が江戸に行く時は街道を薩摩が矢りフスマでかため、その中を進んで江戸に上ったらしいのよ、もっとも明治時代には参勤交替がなくなった為それも無くなったのですよとママが話、
したのです、
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