派閥(明治偏) 40 翌日は3人は出かけるわけには行きませんので家でくつろぎ、ユキとうめは買い物に出かけたのです、昼過ぎに大久保と信吾が尋ねてきて、向こうに行って生活にこまる


派閥(明治偏) 40


翌日は3人は出かけるわけには行きませんので家でくつろぎ、ユキとうめは買い物に出かけたのです、昼過ぎに大久保と信吾が尋ねてきて、向こうに行って生活にこまるといけません今の貨幣、

は通用しないと思って金の板に代えて来ました、20kgあります持って行ってくださいと西郷に渡したのです、ありがとう、遠慮なくもらっておきますと受け取ったのです、真一が向こうで貨幣、

に換えると、


今の価値で3万円(現在の価値一億円)になります、ゆうに7年は暮らせますよと言うと、それは良かったといい仕事がありますのでこれでおさらばです、7年後を楽しみにしていますと大久保と、

信吾は帰っていったのです、夕方になり篤姫とお咲きが仕立物をもって来て、3人に着せるとピッタリです、二着づつワイシャツとセビロを仕立ててあります、クツも横浜から今朝取り寄せ、

ましたと言い、


これは私からの贈り物です遠慮なく受け取ってください、それでは7年後を楽しみにしています、真一殿なにとぞ3人を宜しくといい帰っていったのです、ユキとうめが買い物から帰って来て、

靴下、下着などの日用品を見せてこれで準備万端ですと言ったのです、明日は朝出航だそうですというと、うめが今日は手巻き寿司にしましたといいテーブルに並べたのです、松吉とうめも、

お座りなさいとユキが言い、


みなで乾杯したのです、3人に食べかたを教えるとこれは美味いと喜んで食べたのです、松吉が何も差し上げるものがないのですが、扇子を作りましたので持っていってくださいとみんなに、

渡したので広げると江戸の町の風景が書いてありとても素晴らしいのです、うめが松吉さんは元は扇子職人だったんですよと言うので、こんな素晴らしい扇子が作れるのだから、動物病院の、


一角に飾り棚を作って展示すればきっと売れますよ、うめそうしなさいとユキが言うと、わかりました松吉さんに江戸の伝統の扇子を一杯作ってもらって、外国の方にもお土産として買って、

もらいますと、うめが言うと、松吉が嬉しいですもう一度扇子が作れるとはと喜んだのです、わき合いあいと酒を酌み交わし東京の最後の夜を楽しんだのです、


翌日松吉とうめ達三人の生徒に別れをつげ荷物を馬車に積んで船に向かったのです、みんなは見えなくなるまで手を振り続けたのです、船に乗り込むと山形がそれでは函館に向けて出航します、

明日の午後にはつきますよといい、イカリを上げろ微速前進と命令しゆっくりと沖に向かったのです、山形が三人のセビロ姿を見てピッタリですねと言うので、西郷が篤姫様に作ってもらった、

のだよと答えると、


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腹の皮すが厚いらしいと笑ったのです、龍馬があちらでは空飛ぶ機械があると言うことですがと聞くので、世界中何処へでも1日あれば行く事が出来るのですと答えると、それに載れるのか、

楽しみですよと目を輝かせたのです、


真一は西郷に村上吉之助、坂本龍一、村田新之助と名乗ってはどうかと聞くと皆が承諾したので、吉之助は真一の親戚とし後の二人は吉之助の知り合いという事にしたのです、航海は順調で、

次の日の午後には函館に着き、山形以下幹部全員が甲板に集まり西郷以下全員に敬礼して山形が11月末日に向かえにきて稚内まで案内します、それまでの一月ゆつくり函館ですごしてくだ、

さいといったのです、


函館に上陸して馬車で温泉宿に向かったのです、温泉宿に付くと女将が出迎え、ユキ様の手紙で今日か明日かとお待ちしていたんですよといい、奥座敷に案内したのです、真一が3人を紹介、

すると、真一様には一方ならぬお世話になりました、ここで一月ゆっくりとお過ごしくださいと挨拶したのです、それぞれ部屋に荷物をとき広間に集ると、まずはと女将が牛乳を差し出した、

のです、


皆で飲みこれは美味いというと、ユキ様の手ほどきにて近くで牛を飼っていますと言うので、ユキが酪農を始めたのですかと聞くと、ええ乳牛が20頭と食肉用の牛50頭を飼育していますと、

答え、あの後で出戻りでもいいと言う人がいまして結婚したのです、この子が私の娘で5才になりますと言うと、木村ユキですと挨拶したのです、女将がユキさんの名前を拝借しましたと言、

ったのです、


それは良かったですね、温泉宿も大きくなったみたいですねと言うと、大勢のお客さんが来るようになりまして建て増ししたのです、外人の方も大勢来られるのですよと言ったのです夕食、

までは時間があります、新しくなった町でも見てください馬車が用意してありますと言うので町に出る事にしたのです、馬車に乗り込み町に向かい、途中で降りて横の小さな祠に手を会わ、

せて、


ここで新撰組の土方さんが戦死したのですと言うと、そうでしたかとみんなが手を会わせたのです、馬車に戻り町へ向かったのです、坂本が土方さんはこんな所まで来て最後まで頑張った、

んだと言うと、西郷が敵とはいえ近藤さんも土方さんも信念の為に戦ったのです、いろんな事がありましたと言ったのです、町に着くと大変賑わっています、外人の数もおおく横浜みたい、

な街並です、


港には大勢の船が停泊していたのです、五稜郭をはじめ幾つか見物して温泉宿に戻り、みんなで温泉に入り汗を流して広間に戻ると食事の用意が出来ていました、沢山の海鮮料理が並び、

酒で乾杯して夕餉を食べたのです、一人の男が入って来たので女将が私の旦那様ですと紹介すると、木村正造と申します妻が村上様には大変お世話になったそうで、ありがとうございます、

と頭を下げるので、


頭を上げてください、おめでとうございますと正造に酌をしたので一気に飲み干し返杯したのです、酪農は大変でしょうと言うと、ええ、でもやりがいのある仕事です、働いてもらっている、

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と榎本さん、ケプロンさんのお陰ですと言ったのです、

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