派閥(明治偏) 39 春日丸は東京湾に着きボートで上陸して馬車で家に向かったのです、家に着くと松吉が出迎え、無事の帰京おめでとう御座いますというので、この手紙を大久保さんに、


派閥(明治偏) 39


春日丸は東京湾に着きボートで上陸して馬車で家に向かったのです、家に着くと松吉が出迎え、無事の帰京おめでとう御座いますというので、この手紙を大久保さんに、もう一通を篤姫様に、

届けてくれと頼んだのです、西郷と村田に風呂に行くように勧めたのです、西郷にキズ口はお湯に濡らさないように絆創膏とガムテープで貼り付け、これでお風呂に入ってもいいですよと、

言ったのです、


二人が上がってくるとユキに西郷のキズ口を見てくれるようにたのんで、竜馬と風呂に行ったのです、風呂に入りながら波乱万丈の人生でしたねと言うと、危ない目にも幾度か会いましたが、

楽しい人生でした、今ここに来るまでに東京の町を見てきましたが、見違えるようですこれで世界の仲間に入ったかと思うと感激ですよと言ったのです、風呂から上がるとユキがキズは完全、

に塞がっています、


もうじきに治りますよ、さすがに野山を駆け巡っていただけあります回復はとても早いですよと言ったのです、続いて女子達も順番に入ったのです、松吉が帰ってきてお二人とも仕事が終、

わったら駆けつけるとの事でしたと言ったのです、松吉が井戸水でビールを冷やしておきましたとテーブルに出したので、みんなのコップについで無事の帰京に乾杯したのです、みんなが、

ゴク、ゴクと飲み美味しいと言ったのです、


うめとユキが夕食の買い物に行ってきますと、女達は出かけたのです、トンビを出すと西郷がこれは野山をかけ回る時に食べましたがくせになりますなあといい、美味しそうに食べたのです、

篤姫と咲きがこんばんわと入って来て、吉之助よう無事でしたね、城山で死んだとばかり思っていましたよ、真一殿の手紙をもらってビックリしました、無事でよかったと西郷の手を握った、

のです、西郷がもつたいないですといい、


龍馬と新八を紹介するとお二人ともよう無事でこんなに嬉しい事はありません、お祝いに外国のウイスキーを持ってきましたといい、咲きがウイスキーのボトルを3本テーブルに出したのです、

これはありがたく頂戴しますと言うと、篤姫がそれに牛肉も持参しました後で夕食にだしましょうと言ったのです、姫様にお願いがあるのですがと言うと、なんなりと言うてくださいと言う、

ので、


3人の寸法をはかり洋服を仕立てていただきたいのですがと言うと、わかりました、咲きみなの寸法を測って頂戴というと、咲きがそれぞれの寸法をはかったのです、明日の夕方には出来上、

がりますよと言うので、三人が篤姫様に洋服を作っていただくなんて光栄ですと頭を下げたのです、篤姫が吉之助のお陰で店も繁盛しているのですよ、ほんの恩返しです気にしなくていい、

のですよと笑ったのです、


ユキ達が帰って来て姫様お元気そうでなによりですと挨拶すると、遠いところまでの人助けご苦労様でしたと言ったのです、咲きが牛肉を渡すと、今日はスキヤキと和食を作りますというと、

それでは私も手伝いましょうと皆で台所に行ったのです、こんにちはと大久保が入って来て、吉之助さあようご無事でと西郷に駆け寄り抱きつき涙を流すので、むざむざ生き残りもうしたと、

西郷がいうと、


本当に良かった、真一さんの手紙をみてひったまげもしたと目がしらを抑えたのです、坂本と新八にみなさんもご無事で何よりでしたと言ったのです、まあ一杯と西郷が大久保に酌をすると、

ゴク、ゴクと飲み美味かと言ったのです、真一が大久保に稚内からの経緯を話すと、ヤツパリ、真一さんはこの時代の人ではないのでは無いかと思っていたのですと言うので、みなさんを、

私の世界に連れていきます、


7年後には3人は戻ってきます、その頃にはほとぼりが冷めているでしょう、黒田さんと大山さんは知っていますと話したのです、わかりました、戻ってきたら、名前を変えてもらって生き、

ていけるよう段取りします、きつと戻ってきやんせと言ったのです、信吾どんにも来るように言うてきましたもうすぐくるでしょう、真一が奥さんだけには西郷さんが生きている事は話して、

してください、イトさんも知っていますと言うと、


分かりました絶対に口外はさせませんと言ったのです、信吾が入って来て、兄さあ良かったと手をにぎるので、これからの事を話し、これから先はしっかり一蔵さんの言う事を聞いてこの、

国のために働くのだぞと言うと、分かり申した、兄さあが生きておれば頑張れますと嬉そうです、さあできましたよと女達がテーブルに料理を並べたのです、大久保と信吾が篤姫を見て、


ビツクリしてこれは篤姫様と床に座るので立ちなさい、もう将軍家はないのですよと席を勧めたのです、皆が座ったので改めてビールを注ぎ乾杯したのです、篤姫様の料理を食べるとは、

もつたいなかこつですと恐縮するので、一蔵遠慮は無用ですよと篤姫が言ったのです、篤姫が真一殿に船であった時にこの時代の人ではなく、神様が使わしたのだと思ったのです、


3人の事は宜しくお願いします、吉之助帰ってきたら200年後の日本の事を聞かせておくれ、楽しみにしていますよと言うと、わかりましたこの目でしつかり見てきますと返事したのです、

しかし鹿児島でのしし鍋は美味かったですね、それとあの日は楽しく昔話ができました、ここにまたこうして一同にかいするとは夢にも思いませんでした、なき斉彬公もこの国のありよう、

をみて喜んでいる事でしょう、


これからはこの国の重みが一蔵と信吾の肩にかかって来るでしょうが、あまり無理をしてはいけませんよ、たまには私とお酒でも飲んで気晴らしするのですよと言うと、大久保が辛くなった、

ら姫様の所へ押しかけます、なあ、信吾と言うと、嬉かこつですと言うと、吉之助も江戸弁を使うのですから一蔵も信吾もこれからは江戸弁にしなさい、いつまでも薩摩弁では明治を作った、

薩摩だと悋気を買いますよと笑うと、


二人がそうですね、私達は親しみをもつて喋っているつもりですが、薩摩以外の人はそう思うわないかもしれません、なるべく江戸弁にしますかと言うと、龍馬が中岡に言って、標準語を、

作ったらどうですかねと言うと、なるほどそれはいいですね、薩摩弁、長州弁、土佐弁は標準語にはできません、江戸弁が一番いいでしょう、そうすれば三藩以外の人も喜びますさつそく、

中岡君に頼みましょうと言ったのです、


夜も遅くなり皆が帰っていったので、ユキが寝酒を用意して3人を部屋に案内してごゆっくり休んでくださいと言ったのです、部屋に戻って来たので、改めて生徒達に遠いところまでご苦労、

様と酌をして盃を重ねたのです、ユキがうめに篤姫様の銀座の店の隣に動物病院の建屋を買っておきました、広い家ですから3人が住むこともできます、3人で力を合わせやってください、


篤姫様に店に来る人へ宣伝してくれるよう頼んでおきましたよ、出入りする人はお金持ちですからきっと役に立ちます、吟子さんとも仲良くして、これから女が自立できるようにして下さい、

というと、お別れするのは寂しいですが3人で力を会わせてやっていきます、いままでありがとう御座いましたと頭を下げたのです、真一が風呂敷つつみを渡し、ここに3000円入っています、

これを使っておくれと渡したのです、何から何まで申し訳ありません、女子の自立の為に使わせていただきますと受け取ったのです、


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る