派閥(明治偏) 38 西郷の玉の摘出をおわり船医が命には別状ないと言ったのです、新八が目をさましここは地獄ごわすかと聞くので、いいえ軍艦の上ですと答えると、西郷さんはと聞くの


派閥(明治偏) 38


西郷の玉の摘出をおわり船医が命には別状ないと言ったのです、新八が目をさましここは地獄ごわすかと聞くので、いいえ軍艦の上ですと答えると、西郷さんはと聞くので、腹に受けた玉、

の摘出も終り命には別状ありませんと言うと、そうごわすか、さぞかし生き残って残念に思うでしょうと言うので、これも天命です二人は一度城山で死んだのですと言ったのです、しかし、


西郷さんもおいも政府に反乱した逆賊です、これからどうするのですかと聞くので、新天地に行くのです、坂本さんも生き残りました、これからのことは皆でどうするか話せばいいのです、

ともかく西郷さんの日本を一枚岩にする事には成功したのですと言ったのです、山形が入ってきて新八さん久しぶりです、後の事は真一さんに任せましょうというと、しかたなかと言った、

のです、


西郷が目覚めここはどこごわすかと聞くので春日丸の船上で船は東京に向かっているというと、城山はどうなったのでごわすかと言うので、殆んどが討ち死にしましたと答えると、おいも、

死にたかと言うので、天命です天が西郷さんが生きている事を許さないのなら、必ず何処かで死が訪れます、それまでは生きねばなりませんと言うと、延岡でも最前線の玉の飛び交うとこ、

ろへいましたが、


玉がよけて行くので、鹿児島で死ねという事だと思い、城山まで帰り、突撃して玉に当たったのでやっと死ねると思ったのですというと、薩摩兵児は自害してはいけない討ち死が薩摩武士、

の誉といつも言っていたでしょう、今回は介錯してもらつて死のうとは西郷さんらしくないですよ、天はまだ生きろと言っているのですと話したのです、玉は腹部の脂肪で止っていました、


ほんに太か腹ですなあ、物は食べてもいいそうですというと、そいはありがたい、飯がくえんでは生きている甲斐がありませんと笑ったのです、こん命真一さんに預けしますといい薩摩の、

西郷は城山で死にました、薩摩弁はこれから使いませんといい、新八も使ってはいけないぞというと新八がわかりました、私も城山で死んだ身です、薩摩は忘れますといったのです、


西村が私も含めみんな幽霊ですなあと笑ったのです、真一が実は私とユキも幽霊みたいなものなのですと言いい、稚内からの出来事をはなすと、それでは200年後からここに来たという事、

ですかと西村がいうので、そうなのです、どうしてこの世界に送りこまれたのかわからないのです、今年の12月7日が丁度7年目にあたり、元の世界に帰れるかも知れないのですと話すと、


信じられない事だがここに真一さんがいるのは事実だし、信じるしかありませんと西郷がいうので、そこで皆さんもその世界に行って貰おうと思っているのです、向こうの世界に行き7年、

暮らしし又もどってくればいいのですと言うと、西村がそれがいい200年後の世界が見れるなんて考えただけでぞくぞくしますといい、みんなが了承したのです、東郷が夕食の用意が出来、

ましたといい、


仕官食堂に案内したのです、皆が立ちあがり西郷大将に敬礼したのです、皆が席に座ると山形が西郷大将をこの船に向かえて感激しています、城山は落ちて残念ですがこれも時の流れでし、

よう、西郷さんと新八どんは城山で討ち死にした事になっているので、決して他言してはならないと言ったのです、ウイスキーで乾杯して夕食に入ったのです、西郷がこの酒はと聞くと、

ウイスキーと言って、


イギリスの酒ですと山形が答えると、これはサツパリして私にも飲めるよと笑ったのです、和やかなうちに夕食が終り皆は持ち場に戻ったのです、西郷がウイスキーを飲みこれは全然酔わ、

ないなあと不思議がっています、真一が坂本さんが生きている事はおりようさん知っているのですかと聞くと、知りません、おりようは横須賀で西村と言う男と所帯をもったそうです、

いまさら生きているなんて言えませんよ、


もつとも私の西村はその男の名前を拝借しているのですと言うので、近江屋事件の時本当に神戸にいたのですかと聞くと、いいえ近江屋にいたのです、死んだ二人は刺客です、刺客は3人で、

私も慎太郎も剣は目録を持っています、そんなに簡単には殺されませんよ、あの晩下僕の熊吉が刺客に切られ階段から落ちたのです、もの音にきずいた私達は入り口の襖の横に隠れて、

入って来た男二人に切りつけたのです、


一人の男は慎太郎に脳天を割られ倒れたのです、私が切りつけた奴は右から袈裟懸けにあいもんどり打って倒れたのです、もう一人の男が逃げようとしましたので足払いをかけ引き倒して、

刀を奪い取り後ろ手に縛り名前を聞くと見回り組みの佐々木だと答えて、殺せというので、なぜここが分かったのか聞くと、お前達の仲間の岩倉が教えたのさと言うので、中岡がそんな、

ばかなと言うと、


西郷や大久保、木戸は後ろに藩が控えている、お前達はたかが浪人だそんな連中にうろちょろされては朝廷の権威が失墜するという事で、俺達に始末させようと言う事さ、仕官していない、

浪人は使い棄てだと笑ったので、お前は失敗したのだから岩倉に消されるだろうというと、公には出来ないから手はだせるもんかと言うので、刀を取り上げ開放したのだ、僕が近江屋にいる、

事は、


おりようと慎太郎しか知らないはずだが、慎太郎にだれかに喋ったかと聞くと、竜馬が狙われているから気をつけろと岩倉卿にいわれたので、近江屋の放れにいるから大丈夫だと喋ったんだ、

その他はだれも知らないはずだ、岩倉卿は俺達が邪魔になってきたのかと言うので、まあ、いいではないか、俺は新政府に入るつもりはない、お前も邪魔扱いされるぞ、俺と一緒にアメリカ、

にでも行こうと言うと、


そうだなこれから後は西郷、大久保、木戸に任せればいいかといい承知したのです、土佐藩邸に使いをやると後藤が来たので、二人は殺された事にしてくれと頼み、棺おけを頼み着物を取り替、

えて、刺客を入れ、誰にも空けさせないように言い、ここから寺に運びすぐさま東山に埋めるよう頼んだのです、そして後藤に資金を出させ、神戸からグラバーの商船に乗りアメリカへ向かつ、

たのだよ、


後藤にしてみれば新政府ができれば、僕と慎太郎の風下にたたなれけばならないので、いなくなる事は都合が良かったのさと言ったのです、そうだったんだ岩倉卿はたぬきだからなあと言うと、

龍馬がたぬきだから魑魅魍魎の世界でやつていけるのさ、西郷さんもさぞかし煙たかった事だろうというと、だから私は政治には向いていないのだよ、後は一蔵さんに任せておけばいいと西郷、

が言ったのです、

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