派閥(明治偏) 37 しかし歴史は小兵衛が生き残ること許さないみたいで、小兵衛は病院を闇にまぎれて抜け出し、官軍に見つかり銃撃を受けて玉が頭に当たり即死してしまい、亡骸を丁重


派閥(明治偏) 37


しかし歴史は小兵衛が生き残ること許さないみたいで、小兵衛は病院を闇にまぎれて抜け出し、官軍に見つかり銃撃を受けて玉が頭に当たり即死してしまい、亡骸を丁重に寺に葬ったのです、

真一はユキにやはり未来の歴史が変る事は天はゆるさないのだよと言ったのです、山田が駆けつけて申し訳ない事をしました、暗闇から出てくるように警告したのだそうですが襲いかかって、

来たので発砲したそうですと言うので、


仕方ない事です貴方の部下のせいではありません天命だったのですと言ったのです、恐らく西郷さんを救おうとしても同じ事がおきるだろうと思うがとりあえず助ける方法を考えてみよう、

最後には城山に立てこもるはずだから、その時西郷さんに会うようにするよとユキに言うと、そうですね私達はやれる事をせい一杯やりましょうと答えたのです、


薩摩軍は人吉も政府軍の猛攻にあい日向の都城方面へ退却したのですが、政府軍の追撃はするどく北へ、北へと押し上げられ日向の延岡で政府軍に包囲され、最後の戦いが始まろうとして、

いたのです、西郷はいままで戦には口を挟まなかったが明日は最前線で指揮をするといい、連れて来た犬に餌をやり放したのです、次の日は延岡の盆地で会戦の火蓋が切られ、西郷はさい、

前列で指揮をしたのですが、


政府軍の火力には叶うべくもなく半日の戦いで多くの死傷者をだし後退を余技なくされたのです、西郷は玉の飛び交う最前線から一歩もひかなかったのですが、玉は西郷をかすめるばかり

で一発もあたらないのです、政府軍もかなりの死傷者を出し追撃は一旦中止したのです、西郷は陣営に帰りみんなを集め残念ながら今日の戦闘を最後とする、みんな最後までよく戦った、

これで軍を解散する、


降りたいものは降り、逃げたいものは今夜中に逃げるのだというと、みんなが泣いて別れを惜しみ、銘々に散っていったのです、残ったのは200人足らずで最後の祝宴を開くといいこの世、

のなごりを惜しんだのです、次の日になり桐野が全員敵陣に切り込み潔く死ぬどと言うと、西郷がいやこれから鹿児島に帰りもんそと言うので、政府軍に包囲されちょり申す逃げ道はごわ、

はんと言うと、


後ろの山を指差しあそこに登り、山々を走破して帰えりもんそといい出発したのです、政府軍が薩摩軍の本営を急襲した時は寺に負傷兵を残し雲の如く消えたのです、負傷兵のいる寺に政府、

軍が入り、黒田がみんな安心しろ負傷兵には危害は加えない、医薬品、食料を届けるのでゆっくり治療するのだと言ったのです、それから薩摩軍の行方はようとして知れなかったのです、


薩摩兵児200人は九州の尾根伝いに鹿児島へ鹿児島へと向かい一人の落伍者もなく鹿児島の蒲生へ到着したのです、久しぶりに見る桜島に嬉しそうな顔をしたのです、鹿児島城下に突入し、

城山を占拠し陣地を構築したのです、雲の如く現れた薩摩兵に政府軍はビックリし追撃していた部隊に連絡が行き、続々と部隊が集結して城山を取囲んだのです、真一とユキ達はその時、

鹿児島にいたのです、


ついに最後の時が来たのです、黒田と大山にこれから西郷さんに会ってくるというと、あしたは総攻撃ですいまさら助ける事はできませんと言うので、ともかく総攻撃は実行してください、

何ともならないかも知れませんがやるだけやってみますといい、白旗を掲げて岩崎谷へ行ったのです、薩摩兵に西郷さんに取り次ぐようにいい、西郷さんに会うと、真一さあ久ぶりごわ、

した、


こんな事になってしもうて申し訳なかというので、いや勝敗は時の運です、今日は酒と米、味噌、醤油をもつて来ました、腹いっぱい食べてくださいといい糧秣を渡し、運んで来た者を、

帰したのです、西村がこれは最後の祝宴がひらけますといい、さつそく米を配り飯を炊かせたのです、西郷さんにイトさんから着替えを預かりましたと渡すと、これはありがたか、敵に、

みっともない格好を見せずにすみますといい、


真一さんは帰りやんせ、ここにいては戦に巻き込まれ申すというので、いや、私と龍馬さんは見届け人です最後はしっかり見届けますよと笑ったのです、飯が炊け握り飯が来たのでみんなが、

久方ぶりの飯だと喜んで食べたのです、新八がアコーデオンを弾き酒を飲みながら明日の死を覚悟したのです、ここに20未満の兵児を集めてくださいと桐野にいうと、なにをすっとでかと聞、

くので、


勇猛果敢な薩摩兵児が最後に子供まで道ずれにしたとあっては世間の物笑いです、山を降ろしますというと西郷がほんのこつじあ半次郎どんみんな連れてきんやんせと言うと、わかりもうし、

たといい各陣地から連れて来たのです、総勢50名です、西郷が山を降りるよう言うと、最後までついて行くというので、真一が諸君はこの戦いが反乱ではなく、政府のやり方を諌める戦いで、

あった事を世間に知らせなければならないのだ、


ここで全員死ねば未来永ごうまで賊軍となるのだ、生きてここで果てた人の名誉を回復するのが諸君の役目なのだといい含めたのです、全員を立たせ、私の後について来いと山を降り政府軍、

の陣営に連れて行き、大山にくれぐれも名誉を立てるように引き渡したのです、分かっていますと皆を私学校へ連れて行きここから出てはいけないと隔離したのです、


山に引き返しニセどんは大山さんが引きうけましたこれで危害は加えられませんというと、それはよかごわしたと皆が喜んだのです、残った者はよる遅くまで酒を酌み交わしたのです、次の、

朝6時に総攻撃が始まり、西郷が着替えてそろそろもんそかいと言い、山を降りて最前線に向かったのです、開けた場所にくると政府軍の集中砲火を浴び西郷も腹に玉を受け前に倒れたの、

です、


西郷がもうこの辺でよかごわんそいい、別府晋介が介錯をというので、真一が介錯無用、西郷さんには最後の一兵となって戦ってもらうのだ、キズの手当てをするので、新八どんを介添え、

において皆は行きなさいというと、桐野が最後の死に様をみてくだんせと言って政府軍に突撃したのです、あまりの突撃のすざましさに政府軍は後退したので、桐野達は追撃に移った、

のです、


それでは痛み止めを打ちますと西郷の手にモルヒネを注射すると楽になり申した、ほな行こうかいと立ちあがり、新八が支えて前進しょうとして歩くと前のめりに倒れたのです、真一が、

ヤツパリ無理かといい、新八にも後ろから腰に注射するとなにすつとなと言うので、しばらく眠ってもらいますというと、前のめりに倒れたのです、口笛を吹くと4人の男が大八車を引、

いて現れ、


二人を大八車に乗せむしろをかぶせたのです、西村がこれが目的だつたのですねと言うので、さあ裏の道をおりましょう迎えがまっていますといい迂回して山を降りると官軍の兵が待って、

おり、本営まで護衛しますといい回りを囲んで本営に行ったのです、山県と大山、黒田がまっており、むしろを開けて西郷さんと新八さんの遺体です、これから軍艦に載せ東京に護送しま、

すと言うと、


ご苦労様ですと遺体に敬礼したのです、沖にとまっている春日丸に運びいれ、船医に西郷さんの玉の摘出を頼んだのです、艦長の山形がご苦労様でした、二人が助かって良かったですと言う、

ので、いや目が覚めた後の説得が大変ですと言ったのです、ユキ達も乗船しており、イカリを上げろ微速前進と命令し錦江湾を出航したのです、そのころ桐野達は最後の抵抗をしていたのです、

玉も切れて政府軍に一斉に突撃し、次々と銃弾に倒れてここに薩摩軍は壊滅したのです、

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