派閥(明治偏) 24 翌日反乱士族は佐賀城に攻撃を開始しわずか1日で佐賀城を占拠したのです、これを聞きつけて不平士族が続々とあつまり1000人と思われた不平士族は、総勢6000人にふ


派閥(明治偏) 24


翌日反乱士族は佐賀城に攻撃を開始しわずか1日で佐賀城を占拠したのです、これを聞きつけて不平士族が続々とあつまり1000人と思われた不平士族は、総勢6000人にふくれあがったのです、

この報は即座に東京の大久保に知らされ熊本鎮台に討伐の命がくだり官軍が佐賀城を取囲んだのです、中々の抵抗ですが官軍との火力の差は歴然としておりわずか12日間で鎮圧されたのです、


江藤は降伏するようにみんなにいいその夜に夜陰にまぎれて佐賀城を脱出したのです、乱が鎮圧されたので長崎から船で鹿児島へ向かい鹿児島に上陸すると、さつそく西郷のいる温泉に向か、

い事の顛末を話し、大久保の手紙を渡したのです、佐賀の乱は短時間で鎮圧された為騒動は飛び火することなく鎮静化したのです、しかしまだ各藩の不平士族のエネルギーは温存されたまま、

であったのです、


西郷は真一の来訪を喜び取って来たキジ鍋をご馳走し、久しぶりに膳を囲み歓談したのです、佐賀の乱を聞いて一時は鹿児島も騒然となったのですが鎮圧が素早かった為直ぐに平穏に戻った、

のです、翌日は西郷と一緒に猟に行く事にし元込め銃を借りて山に分け入ったのです、西郷がイノシシもいるがあれは素早くてとても鉄砲ではしとめるのは難しかと言ったのです、野うさぎ、

を二匹とキジを一匹しとめ、


昼にしもんそと西郷が谷川からヤカンに水を汲みカマドを岩で作り、真一のあげたジッポのライターで火をつけて、これは便利なもんごわんそと喜んでいたのです、茶の葉の変わりになる、

葉っぱを火であぶり手でもんでヤカンに入れたのです、湯のみに次ぐとまさにお茶です、上手いと飲むと山には何でもありもうすといい、握り飯をだして薩摩のつぽ付けと食べると上手い、

と言いい、


空気のいいところで食べる握り飯もたまりませんと笑うと、ほんのこつ、東京にいる時は疲れもうしたが、ここは天国でごわんそと西郷が言ったのです、さあ帰りもんそといい山を降りよう、

とした時、犬が何かを見つけたらしく激しく吼えて走っていったのです、離れた斜面から音がしてなにかが駆け下りてきたのです、西郷がイノシシごわすケガすっといかんので横によけもんど、

と横にずれたのですが、


真一は銃を構え狙いを定めて引き金を引くとずど~んと音がして突進して来たイノシシがもんどりうって倒れたのです、西郷が命中ごわんぞ、ひつたまげたといい、近づくと玉は頭にあたり、

即死していたのです、50~60kはあるオスのイノシシです、西郷が木の枝を山刀で切り足を結びつけたので、二人で担いで山を降りたのです、温泉に着くと熊吉がビックリしています、


すごか獲物でごわったなあと言うと、真一どんがしとめたのでごわんど、大した腕じあ熊吉さばいてたもんせ、今日はしし鍋にしもんそ、余った肉は湯治客に上げてたもんせと言ったのです、

西郷と温泉に浸かり極楽ですねと言うと、こんな生活がいつまでん続くとよかごわんどん、そうもいきもうはんなあ、佐賀が暴発したとしたら、後は順繰りに暴発しもんそ、最後は薩摩で、

仕舞いにせねばなりもうはんと言うので、


真一がエネルギーを何処かで吸収する事ができればいいんですがと言うと、韓国か中国との戦なら吸収されもんどん、こん国が滅ぶかもしれんじゃってなあ難しこつてごわすと瞑目したの、

です、じやどん、江藤さんは逃亡したというこつちゃが、潔く出来んかつたごわすかなと言うので、多分あそこで自刃すれば他の者も自刃する恐れがあり、それを避けたかったのかも、

知れません、


いずれは自刃するか自首する積もりでしょう、江藤さんが逃亡したから、乱が早く終わったともいえますよと言ったのです、温泉を上がるとしし鍋の用意が出来ており食べるとコリコリして、

歯ごたえがあり美味しいのです、食べながら西郷に明日でお暇します、大山さんにあって私学校を見て東京に戻どり、大久保さんには悪者役を渡してのびのび生活していますと報告しておき、

ますというと、


大久保さあが自分ばっかりいい思いをしてと悔しがりもんそと笑ったのです、翌日に西郷に別れをいい西郷の実家に立ち寄るとおやとさでございもうしたというので、東京からのお土産といい、

カステラを渡すと子供達が喜びもんそといい、壷付けを出し、ちょっとくさかど我が家でつけたもんです、もっていきやんせと言うので、酒のつまみにもピッタリですありがたく頂きますと、

いい、


西郷さんも元気にしていましたよ、一緒に猟もいってきましたと言うと、それはやどどんも喜んだこつでございもそ、ありがとさげもしたと笑ったのです、イトに別れを告げ県庁に向ったの、

です、大山に面会し佐賀の件と西郷さんの話しをすると、早く終わってよかごわした、長引けば加勢に行くにせどんもて出たこってごわそと言い、私学校もみていきやんせ、桐野、篠原には、

軍事教練は一切やつてはいかん、やるなら県からの予算は出さんと言っており申すと言ったのです、


真一がそれで安心ですといい、電信で西郷さんゲンキ、かごしまいたって平穏、二三日には帰京すると打ってくださいと頼むと、わかり申したといい、紙に書き職員に直ぐに打つように指示、

したのです、私学校に行くと桐野が出迎え授業を案内したのです、内容は国文学、歴史、算術、地理、をやつておりもす、軍事教練がないので不満のニセが沢山いて困っておりもうすと言う、

のでそれでは体育の授業を追加しなさいというと、


体育とと聞くので体を鍛えるのです、まず洋式の走り方を学ばせ、100m、200m、10kmの距離を決め競争させるのです、あと外国の競技を取り入れるのです、留学経験者は知っているので、

長崎なら競技用の道具もあるはずです、そうすれば体力作りになり、いざ戦の場合に役にたちますよと言うと、桐野と篠原が目を点にしてなるほどよか方法ごわすなあ、さつそく皆で、

話しもんそと嬉そうです、


桐野が東京の様子を話してたもんせと言うので、いいですよ今日は城下に泊って、皆さんがたと一献かた向けましょうというと、うれしかと二人が喜び城下の料理屋へ行ったのです、桐野、

篠原、いか私学校の幹部と生徒が集まったのです、皆で盃を重ねたのです、小兵衛が酌をしに来たので飲み干し元気そうだねと返杯したのです、私学校では何を教えているのと聞くと算術、

ですと言うので、


ほう算術は得意なのと聞くと、好きやったもんで京都にいる時算術者に習ったのですと言いい、しかし何の役に立つのかと言ものがおおくあんまり好きになるニセがいなくてこまっちょり、

申すと言ったのです、わかったそれならこれから皆を好きにならせようといい、立ち上がり、この中には算術が戦には役に立たないと思っている者がいると思うので、算術こそが戦にとって、

もっとも大事な事だという事を説明してやろうと言ったのです、

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