派閥(明治偏) 22 榎本が私もそう思っていたのです、さつそくイギリスへの技術習得の為に留学生を派遣し、またイギリス政府に頼んで技術士官を教授として派遣してくれるように頼みま


派閥(明治偏) 22


榎本が私もそう思っていたのです、さつそくイギリスへの技術習得の為に留学生を派遣し、またイギリス政府に頼んで技術士官を教授として派遣してくれるように頼みます、二面作戦で、

いけば、早くに改革ができるでしょうと嬉そうです、この位にして今日はおおいに飲みましょうと榎本に酌をして、貰った子持ち昆布を食べるとコリコリしていた美味しいので、これは、

酒がす進みますねと言ったのです、


翌日東京湾に停泊している軍艦に乗り込むと常備艦隊司令の川村ですと言うので村上ですお世話になりますと挨拶したのです、艦橋に案内して艦長の命令でイカリを上げ一路長崎へ向っ、

たのです、川村が艦長の伊東大佐ですと紹介し、どうも佐賀は不穏な動きだそうです、旧士族が江藤さんの所へ連日押しかけているそうです、いずれは暴発するでしょうどうされる、

おつもりですかと聞くので、暴発は避けられないでしょう、


なるべく犠牲が少なくなれば良いのですがともかく江藤さんと会ってきましょう、あの人が反乱軍を指揮しても上手く行く訳ありません、根からの行政の役人ですからねと言うと、私は、

江藤さんはよく知らないのですが、こんな事で有能な人材を失うのは国家の損失ですと言うので、近代国家を作る為の生みの苦しみです、心配なのはそれに同調して薩摩のニセ達が暴発、

する事です、


何とか食い止めなければ、それに同調する旧士族が全国で反乱でも起こせば収集つかなくなりますというと、もっともです、私も西郷さんに享受を受けた一人です、西郷さんだけには、

そんな事になって欲しくないのですと言ったのです、仕官室を用意しました、東郷大尉が世話をしますというので、将校に世話してもらっては申し訳ないと言うと、本人のたつての、

希望です受けてやってくださいと笑ったのです、


東郷が私のイギリス留学を西郷さんに頼んでくれたそうで、西郷さんの言ってきやんせの一言でいける事になり、二年の留学を終え去年帰国したのです、真一さんは恩人です、厭と言って、

も世話しますと言うので、川村がまるで追っかけ女房みたいだなと笑ったのです、士官室に案内して、酒とつまみを持って来たのでいいのと聞くと、大丈夫です艦長の許可はもらって、

いますというので、


艦長がよく許可したものだと言うと、これからの自分の役割を真一さんの聞きたいのですよ、これはその指南料のつもりなんですよと言うので、ふ~ん、意外と融通のきく所があるんだ、

といい、しかし僕は伊東さんはよく知らないのだがというと、黒田さんとは盟友でして真一さんの事は黒田さんからよく聞かされているそうです、一度あってみたいといっていたのです、

よといい、


東郷が酌をしたので飲み干しコップを渡すとだめですよと断るので、さすがは海軍士官だと笑ったのです、それでは私は任務にもどりますといい、用事があれば当番兵が待機しています、

ので申しつけてくださいと部屋を出ていったのです、甲板に出てみることにして甲板に出て海を眺めていると東郷が傍にやってきて、一人の男を航海長をやっています山本大尉ですと、

紹介すると、


山本です東郷とは戊辰の役以来の盟友ですというので、貴方達が日本の海軍を倦引きしていかなければいけませんと言うとと、先生は世界の情勢にも明るいと聞いています、今晩は、

非番ですので是非世界情勢をご教授ねがいたいのですがと山本が言うのでわかりましたと返事すると、それでは後程仕官室にお伺いしますといい任務に戻ったのです、程なく夕暮れ、

になり、


当番兵が夕食の時間だそうです、仕官食堂に案内しますと言うので食堂に行くと川村以下幹部が集まっていたのです、川村が内務省顧問の村上さんだと紹介すると、各々が立ちあがり、

自己紹介をしたのです、食事が運ばれるとまずはコーンスープから始まりメインはステーキでした、和やかな雰囲気で食事は進み川村が聞きたい事があれば遠慮なく村上さんに聞く、

ようにと言うので、


一人の仕官が立ちあがり、もしわが国が清国とたたかう事になったら勝てるでしょうかと聞くので、戦術単位には勝利を収められるでしょうが、戦略単位の戦いでは勝利を掴む事は、

出来ません、それはあの広大な領土を占領し管理する事は不可能だからですと答え、もしわが国が清と戦争して陸軍が清国に攻め入れば必ず列強の干渉をうけます、わが国には、

列強を相手にして戦う力はありませんと答えたのです、


しかし清国はわが国の倍の艦船を保有しています、どのような戦術をと聞くので、私は軍人ではないので戦術は川村司令官にまかしておきましょう、清国は旧徳川幕府みたいなものです、

400年あまり続いた清国は内部が腐りきっているのです、政府の高官は汚職にまみれ、高官、軍閥は国の事など考えていないのです、艦船の数が多くても風紀は乱れ満足に訓練もして、

いません、


そのような軍隊はタダの鉄の箱なのです、それに比べ皆さんは規律正しく日夜訓練しているでしょう、敵の砲弾が一発当たる間に相手の艦船には10発が命中しあっと言う間に数の大半、

を失う事になります、しかし今の清朝が崩壊し近代国家になれば日本にとっては大きな脅威になりますと答えると、川村が将官も村上さんの意見と同じである、規律を正しくし、訓練、

にいそしむ事が今は重要な事なのだ、


日夜訓練にいそしみ有事に備えるのだと言うと、ハイと全員が返事したのです、川村に情熱をもったいい仕官ばかりですねと言うと、これからの海軍をしょって立つ者達ですと満足そう、

に笑ったのです、食事が終わりおのおの任務にもどっていったのです、司令官室に行き川村と歓談しながら酒を飲んだのです、川村が寝酒ようにとウイスキーを渡したので、礼をいい、

部屋に戻ったのです、


部屋に戻ると二人が待っていたので、貰ったウイスキーを渡すとこれは凄いと喜んだのです、当番兵が薩摩上げとイワシの丸干しを酒のつまみに持って来たので、さつそく乾杯したのです、

ところで何を聞きたいのかなと言うと、私達の今後の役割をどうすればいいかと言う事なんですがと聞くので、あなた達が将官になる頃には艦船のスビード、航続距離、大砲も進化する、

でしょう、


重要なのは軍艦の国産化です、一気に大量に作ってはいけません、進化にともない改装できる構造体にする事です、特にスピードです、今は石炭ですがこれからは燃費のいい石油が使われ、

るようになります、大砲もさる事ながら水雷を拡充する事です、そして飛行機です、今わ大した戦力にはなりませんが進化すればスピードと言う点から圧倒的に有利となります、大砲の、

玉の届く以外の距離から攻撃が可能になります、


また敵の船を発見するのに有効な武器となり、敵を早く発見できれば有利な陣形を組む事ができます、船の上から発艦すれば動く基地になるわけですと話すと、夢物語みたいですねでも、

東郷がこれを現実化するためには決定権のある本部の将官にならなければ難しい、山本お前は軍務畑を歩け、おれは運用畑をあるく二人で協力しょうと言ったのです、真一がそれがいい、

と言ったのです、

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