派閥(明治偏) 21 明治7年になり正月が過ぎ内務省に呼ばれたので大久保の元へ行くと、佐賀で不穏な動きがあると知らせが入った、これに連動して薩摩が暴発しないか心配していると言


派閥(明治偏) 21


明治7年になり正月が過ぎ内務省に呼ばれたので大久保の元へ行くと、佐賀で不穏な動きがあると知らせが入った、これに連動して薩摩が暴発しないか心配していると言う事なので、真一は、

西郷さんに会いに行く事にし、そのついでに肥前により様子を見てくると大久保に言ったのです、くれぐれも気をつけてと大久保が心配しているので夫婦づれだからだだの旅行客とおもい、

ますよといい、


明日出発するというと西郷さんに届けてほしいと手紙を預かったのです、内務省を出て家に帰ろうとして馬にのり考え事をして気がつくと帰り道を間違えてしまったのです、引き返すのは、

面倒だと思い遠回りだけどそのままいくことにしたのです、前方から馬車が来たので横によけようとした時、前方の馬車を数人が取囲み一斉に仕込み杖から刀を抜き切りかかったのです、


馬を走らせ警棒を取り出し馬車に切りつけた二人の男の肩を打つと刀を落としたのです、馬車の横に行き大丈夫かと声をかけるとうずくまっています、馬を降りると一人の男が邪魔をするな、

そこにいる奸物に天誅をくわえるのだといいきりかかって来たので手をピ~と叩くと刀を落としたのでふくらはぎを打つと前に倒れたのです、刺客の数は9人です、馬車の男が気がついた、

みたいで下に降りて来たので見ると、


岩倉卿である何処かを切られたみたいでよろけています、腕を掴み相手の刀をよけているうちにお堀の傍に追い詰められ、岩倉がよろめいてお堀に滑り落ちたのです、真一は踏み込んで、

次々と肩とふくらはぎを打つとあっと言う間に男達が転がったのです、岩倉卿をお堀の上から呼ぶとお堀の石垣に捕まったいたのです、馬のたずなを解き岩倉につかまるように言ってお、

もいきり引き上げたのです、


騒ぎを聞きつけた羅卒が数人走ってきたので、刺客は痺れが治ったらしく一目さんに逃げさつたのです、岩倉のキズをしらべると腕と腰を切られたみたいですが、いずれもキズは浅かった、

のです、岩倉が危ないところだった村上さんがいなければ切り殺されいてたところだ、ありがとう、ありがとうと手を握ったのです、馬車を運転していた者は右袈裟懸けに切られており、

絶命していたのです、


遺体の処理を羅卒にたのみ、馬車を走らせ岩倉の屋敷に向ったのです、医者を呼び手当てをさせると、大久保と木戸がかけつけたので、事情を説明しキズは浅いので大丈夫だと言ったのです、

後の事を頼み家に帰ってユキにこの事をはなすと、助ける事により歴史に影響を与える事になったのかしらと言うので、いや岩倉は刺客に襲われたが助かった事になっているので大丈夫だ、

よと言ったのです、


ユキがもし旦那様が通りかからなかったら岩倉卿はそこで殺されていたんだは、ヤツパリ私達は歴史の修正役として送り込まれたのかしらと言うので、真一は佐賀の件を言いそこでも歴史と、

違う事が起きるのかもしれないと言ったのです、大久保が尋ねてきて岩倉卿は命に別状ないが精神的なショックが大きく暫くは政務にもどれないだろうといい、かごしまの県令大山さん、

からの便りでは、


鹿児島で私学校を開いたという事だが、軍事教練の場所になるのではないかと心配していますと話したのです、佐賀といえば参議をやめた江藤さんはどうしていますかと聞くと佐賀に帰っ、

て塾を開き書生に教えているとの事だが、不平武士に担がれなければいいがと思っていますと言ったのです、大久保が電信は鹿児島まで通じているので何かあれば連絡を頼むといい帰って、

いったのです、


入れ違いに榎本が尋ねてきたのです、おくの座敷に案内すると北海道のお土産だと塩サケと子持ち昆布を持って来たのでユキに膳のしたくを頼んだのです、今回海軍中将を拝命しましたと、

いうので、それでは従道さんと同じ階級ではないですか、おめでとう御座いますというと、真一さんから従道が日本の現状を聞き早急に海軍を増強する必要を痛感し黒田さんに相談した、

らしく、


黒田さんが私を推挙したそうなんです、北海道の開拓も順調になって来たのでぜひ引き受けてくれという事なので受ける事にしましたと話したのです、それは良かった万国公法に藻詳しい、

榎本さんなら適任ですと言うと、これも真一さんのお陰です、貴方に出会わなければ函館で死んでいたことでしょう、さすれば北海道の開拓にも携わる事もなく、今回の海軍改革にも参加、

する事にもなかったわけですと言ったのです、


真一がそれは歴史が榎本さんを必要としたからですよといい、まず一献とユキが酌をして盃を重ねたのです、榎本が稚内の開発も進んでいます、あそこは気候的に農業は向いていないので、

漁業、酪農、牧畜を中心に入植を勧めています、貴方達が来たという洞窟にも行ってきました、たしかに人のいた形跡がありましたよ、あそこまで開発するにはもう少しかかると思います、

と話したのです、


今日はユキさんに頼みがあって来たのです、徳川の旧武士達も録を失い困窮しています、北海道の開拓でいかに獣医が必要かを痛感したのです、そこで東京に農学校を開き、農業、獣医学、

を教え北海道へ移住が出来易くしたいと考えたのです、また近郊でも近代的な農業を推進できる人材を育成するのが目的です、そこでユキさんに指導する者達への教授をお願いしたいので、

す、


明日からでもその立ち上げに参加して欲しいのですというので、佐賀と鹿児島の件をはなし暫くは東京を留守にする話をすると、ユキが旦那様は一人で行ってください、戦場になるかも知、

れません、私がいけば足でまといになりますと言うと、榎本が女子の身では危険ですよ、そうした方がいいのではと言うので、そうだねそれではユキは残って榎本さんの手伝いをしなさい、

というと、


私がいないからと言って浮気はダメですよというので、榎本が真一さんの体の心配はしないのですかと聞くと、旦那様は絶対ケガなどしませんよと笑い、教授の件はお引き受けしますと返事、

したのです、榎本がそこで真一さんにお聞きしたいのですが今後の日本海軍のあり方なんですと言うので、海軍軍人のことは従道さんにまかせて、榎本さんは技術将校を育てるのです、


造船技術、武器の技術等を民間に教える立場の人間です、イギリスは世界一の海軍国あり、東南アジアに沢山の植民地を持ち、特にロシアの中国での南下政策に危機感を持っています、

中国の遼東半島に海軍基地が出来れば東南アジアの制海権を握られて植民地への脅威になります、そこで日本の海軍力に頼るしかないのです、絶対協力するはずですと話したのです、

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