派閥(明治偏) 20 翌日勅命により大久保、木戸、伊藤の参議復帰がきまり、さつそく会議が収集されたのです、大久保が反対意見を述べ西郷が賛成意見を述べ、まるで大久保と西郷が喧嘩


派閥(明治偏) 20


翌日勅命により大久保、木戸、伊藤の参議復帰がきまり、さつそく会議が収集されたのです、大久保が反対意見を述べ西郷が賛成意見を述べ、まるで大久保と西郷が喧嘩している見たいに、

なったのです、3日間協議した結果決をとる事になり、大久保、木戸、伊藤が反対、西郷、板垣、江藤が賛成し同数となり岩倉が反対した為中止の決定がくだされたのです、


西郷、板垣、江藤らは辞表を出したのです、西郷の辞職を知った多くの薩摩出身の者が辞職をしその数は100人に達したのです、これに先立ち弟の西郷従道、大山巌、黒田清隆、川路敏明、

ら政府の改革を担っている者には辞職をしないように、西郷が言い含めたのです、近衛軍からも桐野、篠原ら多くの薩摩出身の者が辞職したのです、西郷は鹿児島へ帰る事となり、真一、

とユキが西郷宅へお別れに行ったのです、


留守政府の首班ご苦労様でしたというと、ほんのこて疲れ申したおいどんは政治には向きもうはん、これでがごまに帰りゆっくり猟ができもんそと嬉しそうです、しかしニセに担がれては、

大変ですというと、帰ったら学校をつくりもんそ、そこで政治、経済を教え今後の人材を育てもうすと言ったのです、近衛軍から大勢の薩摩出身が辞職しましたが、なぜ止めなかったので、

すかと聞くと、


そのままおいておけば薩摩と戦う事になったとき、政府の邪魔をするおそれがあっとじゃって、その場合はおいどんと道連れになってもらうつもりごわす、へこどんのみ連れていく訳に、

は行きもうはん、それが最後の戦になり政府も一枚岩になりもんそと言ったのです、ヤツパリ不平武士をなくす為の犠牲だと思っているみたいなのです、西郷がまたかごんまにも来て、

たもんせおいしかキジ鍋をご馳走しもんそと言ったのです、


ユキと二人で絶対行きますよと返事したのです、西郷がおいどんがかごんまに帰った後で官職を辞職しようとする者がおったら、説得してくりやんせ、そん者達がおらんごつなれば近代化、

は遅れ申す、なんとしてでん止めてたもんせと頼んだのです、わかりましたきっと説得しましょうというと、これで安心じゃってといい、二人に酌をしたのです、それでは西郷さんに、

これを差し上げますと、


ジッポのライターと石にオイルを渡したのです、これはなんごわすかと聞くので、ライターと言ってアメリカ製なんですが、火打石のかわりです、野山をあるく時に火を起こす事がある、

でしょう、これだと直ぐ火をつける事ができますと、火のつけ方、石の交換の仕方、オイルの入れ方を説明したのです、便利なもんごわんなとありがとなあと喜んだのです、


それでは最後に剣舞を披露しますといい、持って来た三味線をユキが弾き剣舞を披露したのです、西郷は喜び夜遅遅くまで歓談したのです、翌日は佃沖に停泊している船まで見送ると西郷、

は鹿児島に帰っていったのです、案の条西郷が下野して鹿児島に帰ると薩摩出身の大勢が辞職願をだし、大久保は留意するのにてんてこ舞いになって来たのです、さらに不平武士が西郷を、

罷免したとして


岩倉、大久保、木戸伊藤の暗殺をくわだてているとの、噂が流れ川路は護衛の羅卒を政府要人につけたのです、新聞はこぞつて政府の横暴を非難し国民を煽り、不平武士が暴発するのは時間、

の話題だという記事が掲載され、政府は危機感を強め、全国の鎮台の数を増やし、特に熊本鎮台には4000人を配備する事にしたのですが、木戸が熊本鎮台に薩摩出身の者は外すように発言、

したので、


大久保はそんな事をすれば、政府は鹿児島を討伐するつもりだと火に油を注ぐ結果になるので絶対認められないと反論し、多くの薩摩人も熊本鎮台に配置されたのです、ある日西郷従道と弟、

の小兵衛が尋ねてきたのです、座敷に通しユキに膳を頼んで一献かたむけると、従道が二人とも辞表を出したが大久保さんが受け取ってくれないので何とかして欲しいとの依頼である、


西郷さんから職を辞してはいけないと言われているのではと聞くと、兄さんはニセに担がれて暴発に巻き込まれるのは間違いない、そん大将の弟が平然と官職についているわけにはいきません、

鹿児島に帰って兄さんが暴発に巻き込まれないようにするつもりですと二人が言うので、それでは私の話しを聞いてから決めなさいといい、今従道さんがやっているのは海軍の改革でしょう、


それが上手く行かなければ日本は滅亡あるのみなのです、ロシアは南下政策をとっており、ウラジオストックから満州を経由して朝鮮半島へ手を伸ばしているのです、さらに遼東半島にも手、

を伸ばし、着々と鉄道を敷説しています、今回朝鮮が日本と交渉しないのは裏にロシアが糸をひいているのですよ、このままにして置けば北は北海道、南は朝鮮半島からわが国は圧迫をうけ、

る事になります、


今海軍を増強しその脅威に対抗しなければならないのです、さらにロシアは遼東半島への鉄道敷設が終われば軍港を開くでしょう、そこから東シナ海へにらみを聞かせ日本海、東シナ海の、

制海権を手中におさめわが国はどおする事も出来なくなるのです、このままにしておけは清国はとおからずロシアの植民地となってしまい、朝鮮もしかりです、それを阻止する為には、


九州の佐世保に軍港を開き有事にそなえなければなりません、今は兵部省に陸海軍がありますが、早急に陸軍省と海軍省を設立して軍備の増強を図らねばならないのです、陸軍30万、海軍4万、

の規模に持って行くために、今国内で争っている場合ではないのです、今は政府に録を失った武士を雇う金がない、それが出来るまで西郷さは暴発を抑える為に帰ったのです、貴方は海軍の、

改革を早く勧め、


山形さんは陸軍を整備して兵員をそれえなければなりません、貴方が抜ければ改革は頓挫し西郷さんがせっかく暴発を食い止めても長くはもちません、いずれは暴発します、その前に整備する、

のですと話したのです、小兵衛がそうですよ兄さん、兄さんは残って改革を急ぎやんせ、おいが帰ってそいまで吉之助あにさんと暴発を抑えもんそと言うと、しかたなか小兵衛しつかりと、

あにさんの傍にいて、暴発を止めてたもんせと言ったのです、


大久保さんには小兵衛さんの辞職を認めてもらうように頼みましょう、鹿児島に帰ったら桐野、篠原両名をよく監視するのです、二人の行動がニセ達を煽ることがないようにしなければなり、

ません、西郷さんが鹿児島に学校を作り、ニセ達に教えるといっていましたが、軍事教練をやつてはいけません、あくまでも世界の情勢を教えて、経済、外交を中心にした内容にするのです、


へたに軍事教育をやれば反乱の気はいありとしていらぬ誤解を与え、全国に政府への反乱を起こすと思われてしまいますというと、わかり申した、兄さんにも良く言っておきますと返事した、

ので、話しは此処までにして今日は大いに飲みましょうといい二人に酌をしたのです、

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