派閥(明治偏) 16 春日丸に戻り一路鹿児島へ向ったのです、二日後には錦江湾に入り天保山沖に停泊しボートで上陸したのです、大山が迎えに出ており藩邸に案内したのです、大勢のニセ


派閥(明治偏) 16


春日丸に戻り一路鹿児島へ向ったのです、二日後には錦江湾に入り天保山沖に停泊しボートで上陸したのです、大山が迎えに出ており藩邸に案内したのです、大勢のニセが集まり不穏な情勢、

なのです、奥座敷に案内し、ごらんのとおり毎日押しかけて西郷さんの行き先を聞きにくるのですが、わからんと答えているのですと言ったのです、座敷に入ると桐野の座っており、


おやっとさでございもした、西郷さんは日置の温泉宿におりもうす、そこで猟をしながら野山をかけまわっておりもうす、これから案内しもうすでといい席ほ立ったのです、奥方は馬にのれ、

っとごわんそかいと言うので、ええ大丈夫ですと答えたのです、馬に乗り日置の温泉に向ったのです、温泉に着くと下僕の熊吉が出て来て、旦那さあは猟にでちよりもうす、時期帰って、

くるでごわそ、


温泉にははいってたもんせと温泉に案内したのです、ユキと温泉にはいめといい湯加減でした、汗を流し土間に戻ると、桐野と熊吉が二人で入ったので目を白黒させています、男と女子が、

一緒に風呂に入ったんは初めてみもうしたいうので、我が家はいつもそうですよと笑うと、ひつたまげたがと言ったのです、犬の鳴き声がして西郷が帰ってきておやっとさでしたなあ、

今日はキジがいっぺ取れ申した、


キジ鍋でもしもんそと嬉そうです、みると随分スマートになっていたのです、ユキが随分スマートになりましたねと言う、スマートてなんのことごわすかと聞くので、痩せてよかニセになっ、

たと言う事ですよと言うと、ほんのこつごわすか、体が軽うなりもうしたと笑ったのです、西郷と桐野が温泉に行きあがってくると、真一が東京からのお土産ですとカステラを差し出すと、

これは美味そうごわんな、


ありがとさげもしたと言って受け取ったのです、熊吉がキジ鍋の用意をして西郷はお茶で後の3人は焼酎で乾杯したのです、いい匂いがして来たので西郷が煮え申したぞ、食べてたもんせ、

と言うので箸をつけるとコリコリして歯ごたえがります、これは美味いと二人がいうと、西郷は嬉しそうです、ニセどんが騒どるようですまんこつですというので、真一がこのままにして、

おけば暴発の恐れがあります、


ご親兵を4000人程つのり上京してくださいというと、そろそろ時期ごわんそ、明日でん山をおりっせ話しをしもんそ、じゃっとん、選ばれんかったもんが文句をいうじゃろ、どうすけばよか、

ごわんすかと言うので、小隊長以下の兵は入れ札で決めましょう、これなら公平です、はずれた者は第二回の募集に参加させればいいでしょう、廃藩置県をしなければ兵を養う金がありま、

せん、


陸軍10万人、海軍3万人は必要になります、すぐには出来ませんが徐々に増やす事にしましょうと話すと、それでよかごわんそと西郷が言い、桐野どんは、大隊長、中隊長、小隊長を選び、

やんせと言うと、桐野がわかりもしたと言ったのです、西郷がカステラを食べこれはうまかごわんそと喜んでいたのです、次の日には山を降り藩邸にはいり、久光公に拝謁し勅命をつた、

えたのです、


勅使は上座に位置し伝えるのですが、薩摩のお陰で今の新政府が出来た、その薩摩の藩主が一番偉いと思っている久光なので、あえて下座に位置し伝えると、喜んでご苦労である直ちに兵を、

選び上京せよと西郷に言うと、西郷が承知しもしたと平伏したのです、酒肴のしたくをせいと久光がいい、膳が運ばれてきて遠慮なくやってくれと上機嫌です、殿様の前に妻を同席させ、

ましたのは余興をおみせする為ですというと、ほう、それは楽しみだというので、


用意して来た三味線をユキが取り出し、まずは武田武士を舞いまするといい、三味線に合わせて剣舞を披露したしたのです、終わると久光が手を叩きこれは見事だと真一に酌をしたのです、

太政官の状態を聞くので、もうすぐ華族制度を取り入れて、久光公は伯爵に列せられますというと、そうかそれは名誉な事だのうとうなずき、西郷に薩摩の兵はあくまでも薩摩の兵である、

ぞと言うので、


承知しており申すと返事したのです、久光公の前を辞して西郷の家に向ったのです、妻のイトが出迎え座敷に案内すると、とうかとこからおやっとさあでございもんしたと言ったので、村上、

真一とユキですと挨拶したのです、翌日は総登城の触れを出し、西郷が御親兵の話しをして入れ札を行ったのです、選ばれたものは喜び、外れたものはガッカリしたのですが、クジなので、

文句は出なかったのです、


翌日には錦の御旗を立てて桐野が兵ほ率いて東京へと進軍して行ったのです、西郷と真一達は船で東京に向ったのです、桐野の率いる兵は熊本から小倉、下関をへて堂々と東京へ進軍した、

のです、西郷達は一足早く東京へ着き翌日は、肥前の江藤を参議から司法大補に転出させ、西郷が参議に返り咲いたのです、しかしこの人事が後に災いの種となるのです、


司法大補になった江藤は不満らしく、長州藩の出身の役人をマークし不正の摘発に力を注ぎ、まず槍玉に上がったのは兵部大補である山形狂介である、元長州藩士の御用商人、山城屋との、

癒着を徹底的に調べ追求を開始したのです、山城屋は連日の料亭への接待し山形に陸軍の国庫金の貸付を頼んだので、見返りとして生糸相場で得た利益を折半すると言ったのです、


元来貧乏のでである山形は政府の高官になっての贅沢暮らしに染まっていってしまい、この山城屋の申し出を承諾し、陸軍の国庫金を無断で貸付たのです、最初は利益が出ていたのです、

山城屋はパリの社交界で豪遊をし騒がれるようになり、それを知った江藤はパリの公使館にいる肥前藩士を通じて山城屋の動性を探らせ、莫大な資金をもっている事がわかり、どうも、


政府から調達しているらしいとの情報を受け、その相手は山形に違いないと思ったのです、江藤は山形が国庫金を横領している疑いあるとして兵部省に監査すべきだと主張したのです、

木戸は確定的な証拠もなしに監査する事は太政官の信頼を失墜する事になり認められないと突っ張ねたのです、山形は長州閥でありこれが本当なら一気に長州は政治の表舞台から、

引きずり降ろされるのを恐れた為です、


しかしそれに土佐の板垣が同調し薩摩が同意すれば監査を行わなければなりまぜん、大久保はここで長州が失脚すれば、土佐と肥前がこんどわ薩摩の蹴落としにかかるだろう、事のいかん、

に変らず長州の肩を持つべきだと思い、木戸に同調したのです、しかしこの事を新聞社に江藤がリークし陸軍と山城屋の癒着かと報道された為多くの人が知る事となり、薩摩の桐野達が、

西郷の所へ押しかけ、


山形を詰問すべきだと押し寄せのです、西郷も不正は許せないと思っているのですが、ここで国民皆兵である徴兵制度に携わっている山形を外せば、富国強兵の道が遠ざかり外国に対抗す、

る力をつける事が出来なくなると思い、静観していたのです、しかし桐野達は兵部省に山形を詰問すべきとして乗り込んだのです、この時西郷従道は兵部太夫として山形の下で兵制改革、

に従事していたのです、

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