派閥(明治偏) 14 お支度が出来ましたと、ユキとうめが酒と大村には湯豆腐を真一にはめざしと漬物を出したのです、村上さんが湯豆腐が好きなのではないのですかと聞くので、いえ、私
派閥(明治偏) 14
お支度が出来ましたと、ユキとうめが酒と大村には湯豆腐を真一にはめざしと漬物を出したのです、村上さんが湯豆腐が好きなのではないのですかと聞くので、いえ、私の好きなのはこれ、
ですというと、これは私の為にですかどうして湯豆腐が好きだと分かったのですかと聞くので、敵を知り己を知れば百戦危うからずでしょう、長州の英傑の好きな物くらい知らなくてどう、
するんですかと言うと、
恐れ入りました、貴方に木戸さんが会いに行けといった、理由がわかりましたと笑い乾杯したのです、まず、大阪あたりに武器製造所をつくり、大砲を製造し、砲弾、銃弾を備蓄して、西に、
拠点をつくって置き、西からの脅威にそなえればいいではないですか、有事がおきればいやがおうでも徴兵する事になります、徴兵しても武器、弾薬が無ければ戦えませんよ、貴方は兵部、
大補でしょう、
その権限でできるはずですよと言うと、わかりました一旦自説は奥に仕舞つて準備に専念しますといい、真一に酌をして、湯豆腐をおいしそうに食べていたのです、暫く歓談して大村は、
ご馳走になりました、しかし貴方は恐ろしい人だ、できれば戦いたくありませんなと笑って帰っていったのです、ユキが手なずけるのは天下逸品ですね旦那様と酌をするので仕方ない、
だろう、
呼びもしないのに押しかけてくるんだからと言うと、木戸さんもいい奴と出合ったと思っていますよと笑ったのです、しかしこの時代は試練だけで褒美はまつたくこないけどどうなって、
いるのとぶつくさ言うと、あら、わたしでは不服なんですかと言うので、そんな事はないけどと、引き寄せて、ご褒美をもらうかと唇を重ねたのです、ユキがダメですよ、うめが膳を、
片付けに来ますよと言ったのです、
それから一月何事も無く平穏に過ごしましたが、黒田が尋ねてきたので北海道の開拓は進んでいますかと聞くと、札幌を拠点としてやっています、移住者も増え近郊は大分開拓がすすみま、
した、もうじき函館までの道路も整備できますよ、あとは旭川の開拓に着手するつもりです、釧路は港を整備しています、後樺太にも拠点を作っています、樺太と千島列島はロシアか日本、
かははっきりしていないのです、
恐らくロシアが領有を主張してくるでしょう、その時に千島列島を日本の物として交換する為にわざと拠点を作っているのですと言うので、さすが策士ですねと言うと、村上さんにはかない、
ません、大村益次郎を説き伏せたそうではないですか、大久保さんが木戸さんが喜んでいたと話していましたよといい、大久保さんからのことづけです、西郷さんは村上さんが勧めたとおり、
猟をして野山を駆け巡っているそうです、
体重も落ちて身が軽くなったと喜んでいると便りがあったそうです、それから大山さんからも知らせがあって、西郷さんが帰ってきてからニセドンが西郷さんは新政府に追い出されたのだ、
と騒いで、大山さんに西郷さんに合わせろと毎日押しかけて来るそうで、大山さんも行方は知らんと言っているそうですが、第二誠忠組を作って、西郷さんと新政府を詰問にいこうと騒ぎ、
始めたらしいのです、
そこで村上さんが鹿児島へ行つて様子を見てきて欲しいと言う事でしたといい、私が明日春日丸に乗って大阪で3日停泊して京都屋敷に行き、その後鹿児島へ向います、その船に便乗、
してくださいというので、分かりましたと返事すると、明日迎えに来ますといい帰っていったのです、ユキに明日鹿児島へ向う準備を頼んだのです、勿論一緒に行くんだよと言うと、
わかりました、京都も楽しいですねと嬉しそうです、
はむ次の日黒田が向かえに来たので、うめと松吉に留守を頼み佃沖に停泊している春日丸に乗り込んだのです、船はイカリを上げゆっくりと東京湾をでて行き、黒田が明日の午後4時には、
堺に着きますよ、そこから船で3時間てせすから7時に京都の薩摩屋敷に着きますと言ったののです、海は比較的穏やかです、甲板に上がり潮風に当たっていると、東郷が村上さんの剣舞、
はすごかでした、また、桐野さあに勝つなんてすごかですねと言うので、
東郷さんは剣術はと聞くと少しはてやりますが、とても村上さんには勝てもうはんと言ったのです、駿河湾にさしかかると遠くに富士山が見えています、やがて西の空に太陽が沈み空、
には満天の星が見えて来たのです、船部に入ると食事を持ってきたので見ると、握り飯に味噌汁です、いい塩加減で美味しいのです、ユキに船には全然酔わないんだねと言うと、
佐世保では結構船に乗ったのよというので、どんな船と聞くともっぱら漁船よ親戚に漁師がいて、食堂に魚を降ろしていたので乗せてもらっていたの、九十九島の景色が綺麗だった事を、
覚えているわと言ったのです、西郷さんがスリムになったと言っていたけど、スリムな西郷さんなんておかしいよねと、思い出して笑っていたのです、それでは寝ようかとベットに入る、
すぐ寝いてしまったのです、目が覚めると夜は明けていました、顔を洗い甲板に出てみると回りはすべて海です、東郷が今尾張沖ですよというので海をみていると、おにぎりと卵焼き、
を当番兵がもって来てくれたので、海を見ながら食べたのです、その後の航海も順調で午後三時半には堺港についたのです、小型機帰帆に乗り換えて伏見川を京都に向ったのです、
京都に着き伏見の薩摩藩京都屋敷に着くと、留守居役の樺山恭介が向えにでて来て、おやっとさあごわしたなあ、風呂でんはいてたもんせといい、部屋に案内したのです、風呂に入り、
夕餉を済ませて町にでたのです、沢山の居酒屋があり賑わっており、一軒の居酒屋に入り酒を頼み、美味いつまみを聞くとハモだと言うので頼んだのです、さすが酒どころですコクが、
あってとても美味い酒です、
ハモが着たので一口食べると酒のつまみにもよく合います、ユキが美味しいねといい、後は何があるのと聞くので大村さんの好きな湯豆腐だよと言うと、食べてみたいというので湯豆腐、
を頼んだのです、昆布だしが利いていてとても滑らかな豆腐です、これも中々いけるよと言うと、大村さんはそんなに好きなのと聞くので、酒を飲む時は必ず湯豆腐なんだそうだ、
何でも元医者で、豆腐は大豆で出来ているので栄養がとってもあるんだと皆に勧めているそうだよと言うと、お医者さんだったのというので、あの有名なシーボルトとも親交が深かった、
そうだよと言ったのです、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます