派閥(明治偏) 13 西郷は参議の辞職願を提出し受理されて薩摩に帰る事になり、帰る前の日に真一の家に来ると言うことなので承諾したのです、大久保と仲たがいをしているように見せか
派閥(明治偏) 13
西郷は参議の辞職願を提出し受理されて薩摩に帰る事になり、帰る前の日に真一の家に来ると言うことなので承諾したのです、大久保と仲たがいをしているように見せかける為、会わずに、
帰国する事にしたのです、うめにみかんとぶどうとじゃがいもを頼んのむと、このころのじゃがいもは現在のじゃがいもと違って小さく食用には向かなかったので、なにするんですかと、
聞くのでお菓子をつくるのさと答えたのです、
みかんをむいて桶の上に布巾を敷き絞り、またぶどうもおなじように搾って、みかんジュースとぶどうジュースをつくり、じがいもは小さくスライスして油で上げてポテトチップスを作り、
アジ、タイ、タコ、ブリ、タクワン、を手巻き寿司用にさばいて、寿司飯を作ったのです、西郷がやって来たので座敷に通し、お膳に手巻き寿司を並べ、西郷は下戸なのでユキと真一は、
日本酒で西郷はジュースで乾杯し、
ユキが手巻き寿司の食べかたを教えると喜んで食べたのです、食事が終わり、ポテトチップスをつまみながらジュースを飲み満足した顔をしてめずらしか料理ですなあ、初めて食べもした、
と言ったのです、薩摩に帰って何をするか聞くと、なにもすることがないのでこまっているというので、痩せる為に山歩きを進めるとあんまり気乗りしなかったのです、
鉄砲で猟をしながら山歩きすればあきがこないですよと言うと、それはよかですね、それをやりもんそと嬉しそうです、ポテトチップを食べながら、これはとまりませんなあといい、パリ、
パリ食べていたのです、薩摩にかえれば新政府に雇われなかった薩摩の武士が不平を言って、西郷さんの回りに集まってきます、そのような連中を回りにおいてはいけませんと言うと、
毎日猟をして山歩きするので大丈夫ごわんどと笑ったのです、
西郷は真一に薩摩に遊びに来るように言って帰っていったのです、ユキがあんな良い人なのに歴史って残酷ねと言うので、でも西郷さんはあれで良かったと思っているのかも、西南戦争を、
最後として日本の内乱は治まったのだからと言ったのです、ユキがジーパンになる生地をうめが見つけてくれたのと言うので、よくあったなと言うと、船にはる帆なんだけど、綿で出来て、
て丈夫なのよ、
太い木綿張りでゆめが縫ってくれたの履いてみてと出したので、履くとぴったりです、二人のとも3本作ってもらったよと言ったのです、船の帆を紺色に染めてもらったのでジーパンそっく、
りでしょうと言ったのです、しかし太政官にはセビロで行かなくてはならないので、面倒だよと笑ったのです、黒田さんはどうしているかしらと言うので、開拓次官として樺太、北海道の、
開拓にいそがしいと言っていたよ、
札幌を基点として道路を作っているらしい、東北からの移住者が段々増えているとの事だよ、まだ札幌近辺だけらしいけどと話したのです、翌日に木戸の添え状をもって一人の男が尋ねて、
きたのです、兵部大補大村益次郎ですと言うので座敷に通しお茶をだしたのです、用件を尋ねるとヨーロッパの軍政を聞きたいという事なのです、軍人ではないので良く知りませんよと、
ゆうと、
知つておられる範囲で結構ですというので、分かりましたそれで何を知りたいのですと言うと、まず徴兵制度についてですがすべての国民が対象となっているのですかと聞くので、戸籍の、
ある者はすべてとなっています、但し工学関係の学校と高等教育学校に行っている人は猶予されており、勿論検査をして不適切な人、労咳にの人等は猶予します、皇室の男子は仕官学校に、
入る事になっているのですといい、
出身地方に師団がありそこに入営するようになっていて、3年で除隊となりますが特に希望すれば軍隊に残れるようになっています、除隊後は予備役となり、再び徴兵されれば除隊した、
時の階級にて入営するそうです、
陸軍の編成はと聞くので、騎兵、歩兵、砲兵、工兵、憲兵になっており、師団、大隊、連隊、中隊、小隊で、師団で2万人規模です、戦争がおこれば、場合によって旅団、支隊を置くこと、
もあるそうです、ほかに特務機関がありこれは敵の内情を探る特殊部隊ですと答え、これはみんな外国の文献に出ているので、大村さんは、ご存知のはずですがと言うと、
大体は理解していますがわが国に会う仕組みを探しているのですと言ったのです、村上さんは強い軍隊とはどんな軍隊だと思いますかと聞くので、訓練された兵隊といいたいところですが、
強力な武器を持っている軍隊です、一番重要なのは大砲でしょう、射程距離の長い大砲をたくさんもっていた方が勝つにきまっていますと答え、どんな勇猛果敢に兵隊がいても砲弾には勝、
てませんと言ったのです、
一番重要なのは糧秣です、輜重隊も重要です、人間は飯を食わねば戦えません、また病院と看護兵と薬品です、戦う場所によってかかる病気が違いますからね、総力戦に精神論は通じません、
よと笑ったのです、ユキ酒と湯豆腐を出してくれないかなと頼んだのです、おっしゃるとおりです、だから私は国民皆兵として徴兵制度を作るべきだと主張しているのですというので、
ところが大久保さん、板垣さんが藩兵をもって中央軍をつくるべきだと言っているのでしょう、それに木戸さんも貴方の主張には乗り気ではない、あげくのはてには見た事のない奴に会いに、
いつて話を聞けときた、ふんまんやるかたないわけですよねと笑ったのです、3人とも貴方の意見には腹の中では賛成しているんですよ、しかしそれをやれば多くの武士が失業し、不平が、
増大して、
反乱がおき折角諸外国に対抗するように作った中央集権体制が崩れ、内乱に乗じた列強の餌食になると思って、武士の力を徐々に弱めてから、徴兵制にいこうしたいわけですよと話したのです、
しかし遅かれ早かれ内乱は起きますというので、西郷さんが今回の維新は血が流れるのが少なすぎたといったそうです、もつと武士同士が戦って、立ち上がれないくらいエネルギーを損傷して、
いれば良かったかも知れないと言ったそうですが、
あなたもそのエネルギーが内乱を起こすと考えているのですね、特に薩摩、長州、土佐が内乱予備軍というわけです、だから西の方に防御拠点を作ろうと思っているわけだと言ったのです、
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