派閥(明治偏) 10 そのうち大山が傍に来て、酌をしたので返杯しユキが注いだのです、大山がまこてよかおごじょごわすなあというので、大山様そのジーパン良く似合いますよと言うと、


派閥(明治偏) 10


そのうち大山が傍に来て、酌をしたので返杯しユキが注いだのです、大山がまこてよかおごじょごわすなあというので、大山様そのジーパン良く似合いますよと言うと、そうじゃろかと、

嬉そうです、みんなは新しか道をみつけたとじゃろけど、おいどんは何もなかと言うので、大事なことがあるではないですかと言うと、なんなというので、太政官にみんな出仕して久光、

公はさぞ寂しいことでしょう、


島津の家臣が活躍する事は嬉しい事なのですが、殿様のお傍にいるわけではないですからね、大山さんは国許で久光公の話し相手になつて、心をお慰めするもっとも重要な役目があるで、

しょう、さらに太政官に出仕している者の家族に活躍している事を伝えるのも大山さんの仕事ですよと言うと、うん、ほんのこつそいじあが、よかこつ教えてくれもしたと酌をしたので、

再び返杯するととても嬉そうです、


しかし7年後にはここに集まった人達は敵味方に分かれて殺しあう事になるのです、この時点でだれも夢にも思っていないのです、大山が行くと、川路がやってきて酌をするので返杯し、

さつきの話しはまっこて為になりもうした、おいどんは何をすればいいのごわんそかいと聞くので、川路さんは自分はこの中でも一番身分が低いので片隅で黙って飲んでいるしかない、

と思っているのでしょう、


いままでは身分制度によって厳しく上下関係が定められていましたが、もうその時代は終わったのです、あの制度は戦国の世から平和の世になった時、再び戦国の下克上を作らない為に、

生まれたのです、ここにいる明治維新の功労者はいずれも身分の低い人なのです、貴方とそう変らないのですよ、貴方は律儀な人だから治安をまもる仕事がいいんではないですかたとえ、

ばポリスとかと言うと、


ボリスとはと言うので黒田が幕府でいっと八丁堀の役人じゃっと、というので、そいはおいどんにあっちょりごわんどと言うので、大久保さんに言って外国のポリスを見てきたらいいで、

すよと言うと、頼むんでみもんそと喜んでいたのです、黒田が村上さあは人を見る目が肥えちっとごわんなと感心するので、ユキが直感で言っているのですよと笑ったのです、そして、

西郷と大久保が来て酌をするので、


わざわざすみませんといい、返杯すると西郷が飲み干したので、大久保が西郷に大丈夫ごわっとなあと聞くと、大丈夫やっとと笑い、ほんのこつ今日は楽しかあと言うので、それではお、

二人に酌のお礼に薩摩おはら節を舞いますかと言うと、そげな歌があっとなというので、即興ですよといい、ユキと言うとハイといい三味線を引き、西郷と大久保が席に戻ると、おはら、

節を歌いながら舞ったのです、


みんなが手拍子をいれる中舞うと意外と会うのです、この歌はこの時代には出来ていませんが、歌詞の中に沢山薩摩の地名が出てくるので皆が盛り上がったのです、終わると皆が大喜、

びしていたのです、弟の西郷従道がきてほんのこつ即興ごわっか、すごかもんじやといい、兄さんがあんごつ酒を飲むとは初めてごわんどと笑ったのです、夜おそくまで盛り上がって、

時間になったので、西郷がチエスト行けというと、みんなもチエスト行けといいお開きになったのです、


次の日の昼すぎに黒田が返ってきて、みんなが大変よろこんでいましたと、薩摩弁ではないのでどうしたのと聞くと、うちの家内は江戸うまれですから、家の中では江戸弁なんですよと、

いい、この方が喋りやすいでしょうと言ったのです、家がみつかりましたので書生が案内します、場所は深川で、薩摩の有村俊才が使っていた官舎です、大久保さんがそこを使ってもら、

えと言つたのです、


下僕と下女がいます、どうぞ自由に使ってくださいといい、勿論店賃は政府の官舎ですからいりませんといい、風呂敷ずつみを渡し、一応内務省の顧問と言う事でこれは支度金だそうです、

と50両を渡し、月々手当てが10両でるそうですが、出仕はしなくていいそうです、相談したい事が出来たら向えをよこすそうですよと言ったのです、わかりましたと返事をして書生の、

案内で官舎に向ったのです、


家に着くと、二人が向えにでて、松吉にうめですというので、宜しくお願いしますといい、家にはいったのです、家財道具はそろっています、うめに洋服屋を聞くと呼べば家らに持って、

来ますというので、身の回りのものをうめに頼んだのです、ユキがこの時代には女性はパンツは履かないのでしょうと言うのでそうだよと言うと、当然ブラもと言うので、みんな和服、

だからねといい、


真一さんはと聞くので、褌だろうと言うと、慣れるまでたいへんだあと笑ったのです、呉服屋が来たので真一とユキの和服を何枚か選んだのです、洋服は仕立てになっているのでサイズ、

を計ってもらい二着の背広とワイシャツ5枚を買ったのです、ユキも二着の洋服を仕立ててもらったのです、一応の生活の準備が出来たので、町に出かける事にしたのです、


まわりは江戸時代そのままです、ブラブラ歩いて小物を買っていると夕暮れなので家に帰ると、松吉がフロが沸いているというので行くと五右衛門風呂です、フロに入ってサツバリし、

て上がり、ユキを風呂場に連れて行き五右衛門フロの入り方を教えたのです、ユキが上がって来て初めてはいったわ、おもしろ~いと笑ったのです、うめが食事の膳を持って来たので、

見ると、


タイの塩焼き、みそ汁、煮付け、漬物、です、食べると意外と美味しいのです、うめにこの代金を聞くと、みんな内務省が毎月払っているのだそうです、へえ、役人天国なんだと言うと、

食事まで政府持ちとは恐れ入ったと笑ったのです、うめが食べたい物があれば言ってください、なんでも作れるのですよというので、まかせるよと答えるとわかりましたと返事したの、

です、


あなた達の食事はと聞くと、旦那様達が終わったら頂ますといったのです、食事が終わったのでうめが膳を下げ、用事があったら呼んでくださいと部屋を出て行ったのです、棚に日本酒、

が入っているので取り出して湯のみに注いだのです、一口飲むと中々いい酒です、ゆめが入って来て酒のつまみですと、めざしと漬物を置いていったのです、つまむと酒によくあいます、


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