派閥(明治偏) 8 翌日に東京湾に入り佃沖に停泊し、ボートで佃島に上陸し馬車で皇居に向ったのです、黒田の案内で大久保の参議室に行くと、大久保が立ち上がって了介どんおやっと


派閥(明治偏) 8


翌日に東京湾に入り佃沖に停泊し、ボートで佃島に上陸し馬車で皇居に向ったのです、黒田の案内で大久保の参議室に行くと、大久保が立ち上がって了介どんおやっとさあと言うとこちらが、

手紙でしらせもした村上どんと奥方でごわとと紹介するので村上真一とユキですと挨拶したのです、今西郷さんもいるから行きもんそと西郷参議の部屋へ連れて行ったのです、西郷が立ち、

あがり、


黒田が同じように紹介するとイスを勧めたので座ったのです、大久保が函館んこつは明日報告すればよかとというと、村上さに来てもろたのはこんこつでごさいもすと建白書と真一の作った、

データを大久保にみせると、みおわったら西郷に渡したのです、西郷がこいわほんのこつなと言うと、大久保がほんのこつでごわす、じゃっとん、莫大の人と金がかかりもす、今太政官には、

そんな余裕はありもうさんと言うので、


太政官の税収は徳川を厳封して残った500万石しかないのはわかっています、今の藩が存在する限り太政官は絵にかいた持ちなのです、それをなくすと各藩の武士が反乱を起こすので躊躇して、

いるのですね、しかしこのまま手をこまねいていれば北からロシアが進出してくるのま間違いありません、ロシアはウラジオストックを開発して艦隊を増強しようとしています、蝦夷は、

ウラジオストックからわずか50kmしかないのです、


廃藩置県は日本が生き残る為にどうしてもやらなければならないのです、そこで失業した武士を移住させるのです、農民に成り下がるのはいやだというものも沢山でてくるでしょう、そこで、

移住は日本をロシアから守る為だといい、入植して作物が実るまでのあいだ、米を支給するのです、半農半武士とするわけです、開墾した土地は3年間無税とし、その後も本土よりは低い、

税率にするのです、


北海道は魚介類も豊富です、また馬や牛を放牧するのに適しており、生活が上手くいくのにそんなに時間はかからないはずです、しかし、今までの日本の牛ではだめです、牛乳をよくだす、

牛と肉牛に適しているアメリカの牛を輸入して日本で繁殖させるのです、また断行する為には太政官直轄の軍隊が必要ですと話すと、大久保が言うは安し行い難しもんそと言うと、いや、

大久保どんやりもんそ、


村上さあが言うとおりでごわすと言ったのです、おいが御新兵を募って、薩摩、長州、土佐、肥前から3000も集めればよか、反対すもんはおいが兵を率いて討伐しもすと言ったのです大久保、

がしかしそいは無謀ではと言うので、断行する前にエゲレスみたいに爵位制度をもうけ各藩の殿様は石高により爵位を授けて、太政官より賞典録を与えるのです、そうすれば反乱はすぐには、

おきません、


そして要の場所に太政官の軍隊を常駐させるのですと話すと、大久保がそれはよか、じゃとん直ぐはむりごわんどと言うので、一年準備して4年になったら断行するのです、その前に蝦夷開拓、

の準備をしておくのですというと、アメリカへの農業留学でごわすかと言うので、いや日本に来て指導してもらうのですというと、北の果ての何も無いところにくるアメリカ人がおるとは、

おもいもはんと言うので、


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というと、西郷がおもしろか了介どん行きやんせ、だめもとじゃっとんと言うと、黒田が、うんにや、示現流のチエストの行きおいがあれば上手く行きもうすと言うので、西郷がよか、

よかと笑ったのです、


大久保がいい建白を貰いもした、さつそく準備にかかりもんそ、この話は内密に頼みもんそと言うので、勿論です断行するまでは誰にも知られてはなりませんと言うと、ここにいるもんと、

岩倉さあだけにしもんそと言ったのです、西郷が今日はよかった~、おいどんにもやっこつが出来もうした、村上さあ、ありがと下げもしたと頭を下げたのです、大久保が村上さあは、

いつも奥方といしょごわんそかいと言うので、


ええ、良きパートナーですからと言う、黒田が信頼できる仲間というエゲレス語でごわっとと説明すると、大久保がああ、おいどんと西郷さみたいなもんでごわんなと笑ったのです、大久保、

が今日は了介どんの帰還祝いをすっど二人も出てたもんせ、西郷さんよかなというと、よか、よか、外国のはなしどん村上さあからききもんそと了承したのです、


太政官を辞して黒田の家へ向かったのです、妻の清が出迎え旦那様お帰りなさいませと挨拶し、黒田が二人を案内して居間に行ったのです、清が家は明日手配しましょうそれまではゆっくり、

ここに逗留してくださいと言ったのです、黒田が今日はほんのこつ助かりもうした、アメリカに行ってきばってきもんそとお茶を勧めたのです、きようは薩摩のもんが集まりもんそ、頭のかち、

ぼっけもんの目を開いてたもんせというので、


西郷さんは大した人物ですなと言うと、めずらしか、西郷さんは下戸でごわんど、なかなか宴席にはでらんとごわっどん、よつぽど村上さんを気に入ったのでごわっそと笑ったのです、時間、

が来たのでいきもんそかと黒田がいい、料理屋に出かけたのです、宴席にでるとユキがはいっていったので怪訝な顔をすると、大久保が村上さんの奥方じゃと、よかパートナーじゃってん、

同席はすっとじゃとと言ったのです、


大久保が了介どんの戦勝を祝ってと乾杯すると、西郷が盃を干すので、弟の西郷従道があにさあ飲んでよかこわっそかと言うと、よか、よか、今日はおまんさ達みたいなぼけもんは村上さあ、

の話をよく聞きやもんせと笑ったのです、皆が一人ずつ挨拶したのです、隅のほうにはあの東郷平八郎も座っていたのです、座が盛り上がると桐野敏明が傍に来て真一に酌をしたので返杯す、

ると、


村上さあは剣術の方はと聞くので元武士ですから少しはと言うと、いや、その竹刀ダコといい腕といい中々の腕の持ち主とみましたというので、桐野さんかないませんよと笑うと、是非一て、

指南をと言りで、大久保が半次郎さあよさんかと止めたのです、真一がお望みとあらば仕方ありませんなあ、但し木刀ですよというと、桐野のが東郷に羅卒がもとるだろう持ってこいという、

とハイと言って取りに行ったのです、

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