派閥(明治偏) 7 意見がないので榎本が出席していた真一に意見を求めたので立ち上がり、諸君は立派に戦たかったが勝敗はあきらかである、しかしこのままでは死んだ仲間に顔向けでき


派閥(明治偏) 7


意見がないので榎本が出席していた真一に意見を求めたので立ち上がり、諸君は立派に戦たかったが勝敗はあきらかである、しかしこのままでは死んだ仲間に顔向けできないであろう、

そこでもう一合戦しょうではないか、但し今すぐではない、英気を養いリベンジ(再挑戦)するのだ、降伏した諸君を殺す事はしないはずである、あの忠臣蔵の大石内蔵助さえ、リベンジ、

の為に城を明け渡したのだと話すと、


どうやって再挑戦するのかと聞くので、生き残ってこの広い蝦夷を開拓し政府の鼻を明かしてやるのさ、政府のヘッポコ役人がこの広い蝦夷を開拓できるはずがない、一時は拘束されるが、

諸君が必ず必要となるはずだと言うと、みんなが、そうだこれでおわりでは無いんだといい、降伏を承諾したのです、真一は再度黒田の元に行き、明日の正午に降伏するのでそれまで休戦、

を申しいれると承諾し、


味噌、しようゆ、米、酒をおくりもんそ持ち帰ってたもんせといい、部下に真一と一緒にもって行くよに命令し、糧秣をともなって五稜郭へもどったのです、さつそく米を炊き握り飯、

を作らせて、みんなに配り、最後の酒宴を開いたのです、20才以下の若者50人を集めると夜陰に紛れ海岸に行き頼んであった漁師の船に便乗させ、必ず戻って来いと送りだしたの、

です、


薩摩兵が海岸を巡回していましたが、黒田に頼んであったので見てみない振りをして見逃したのです、帰りに前方から馬に乗った黒田と兵隊が近づき、うまく行きもんしたなと言うので、

ご好意ありがとうというと、間違いがあっと申し訳なかでおいも見張っていたんでごわんそ、しかし、夜陰にまぎれての脱出みごとでごわんそと笑い、まずは陣所までといので、同行した、

のです、


席を勧めるので座ると、部下が酒と肴をもつてきたので盃を重ねたのです、黒田が頼みがあるのでごわんそと言うので、何ですかというと、こん戦がおわったら、おいと東京に行って、

たもんせ、西郷さんと大久保さんにあってほしか、蝦夷開拓を一緒に進言してもらえんじやろかと言うので、わかりました同行しましょう、但し妻と一緒でと言うと、わかりもうした、

ありがとさげもしたと笑ったのです、


陣所を出て温泉宿へ戻り、女将とユキに塾生と若者を青森に無事逃がした事を伝えると、女将が喜んでそれでは夕餉の用意をします、温泉に入ってくださいというので、温泉に入ったの、

です、お湯からあがるとユキが酌をするのでのみ干し、黒田参謀にここの温泉宿には危害を加えないように頼んでおきました、きたら温泉は入れてやってくださいというと、女将がわか、

りました、ここでは敵味方区別なくもてしますと言ったのです、


次の日に榎本達は官軍に降伏調印し、武装解除をおこなったのです、黒田が真一に全員解放は出来もうはんが、500人くらい解放しもんそかと言うので、それはダメです全員拘束して、

弘前藩に処分が決まるまで預けるのですというと、なんごてなと聞くので、そうすれば弘前藩は根を上げて不服を申したてるでしょう、捕虜1000人の毎日の食料は莫大なものです、


政府も折れて半年いないに開放するでしょうと言うと、なるほどな、よか策ごわんなと言うので、この話をすると弘前藩が黒田さんに不服をいうはずです、政府の命令が聞けないなら、

ここにいる官軍と一戦するかと脅かせば、しぶしぶ承知します、理由を聞くのでここから一番近いのは弘前藩であり、他の藩まで捕虜を移送するの大変だからだといい、後日開放の、

嘆願を近隣諸藩連盟でお出しなされといってください、


と頼み榎本さん以下幹部は東京に護送してください、くれぐれも縄目の扱いはいけませんと言うと、承知と黒田がいい、蝦夷開拓は榎本さあの力が必要でごわんど助命を嘆願しもつそ、

といい、三日後に軍艦で引き上げもうす、迎えにいきもんそといい、帰っていったのです、その日の内に捕虜の移送が始まり、榎本以下幹部はそれぞれ軍艦に乗って三日後に東京へ、

向う事にしたのです、


函館戦争の戦後処理が終わり、黒田が迎えに来たので女将にお別れを言うと、必ずもどってきてくでさいと手を握ったので、戻る約束をして、黒田にユキを紹介するとこれはまた、

よかおごじよですなあと言うので、ユキがサンキユというと、奥方もエゲレス語がしやべれっとなと言うので、ユキが手を出すと黒田が手を握り握手をしたのです、官軍の軍艦、

に載り東京へ向ったのです、


航海は順調で真一とユキの為に士官室を黒田が用意したのです、ユキと甲板にいると黒田が若い士官を連れてやって来たのです、その仕官が東郷平八郎ですというので、村上真一とユキ、

ですと挨拶したのです、東郷がお二人ともエゲレス語を話すと聞き申したどん、おいどんもエゲレスに行きたかとおもちょるごわすと言うので、是非イギリスの造船技術をみて来て下、

さい、


そして何とか軍艦を日本でつくれるようにするのですと言うと、ハイ、しかし行かしてくれるかどうかと言うので、大久保さんがダメなら西郷さんに頼みなさいと笑ったのです、これが、

後にロシアのバルチック艦隊を打ち破る事になる東郷平八郎かと、真一は希望にみち溢れた顔をみて微笑んだのです、ユキが東郷をみてなかなかハンサムな方ですねと言うと、東郷が、

なんちいうたとというので、


黒田がよかにせどんというちくれやったどと笑ったのです、もうすぐ仙台でごわんど、補給んため4時間停泊しもんそ、上陸して見てくればよかもんそと黒田が言い、港に停泊したので、

ボートに乗り仙台に上陸したのです、馬車に乗り城下町に向ったのです、さすがに伊達60万石の城下町です大勢の人で賑わっていたのです、真一が昼でも食べようというと、何が美味、

しいのかしらと言うので、


牛タンはず~と後だからなあと言うと、看板に牛鍋屋と書いてあります、へえもう此処にもあるんだといい店に入ったのです、殆んどの人が和装で洋服を来た人はまばらです、さつそく、

酒と牛鍋をたのんだのです、酒で乾杯して一口飲むと辛口ですがコクがあります、牛鍋が来たのでみると豆腐にネギにこんにゃくと具は現代と同じです、煮えたので牛肉を食べると、

霜降りではないですが中々うまかったのです、


ユキがこれがその後スキヤキとして日本国中に広がるのねというので、それも北海道の開拓で畜産農家が増えるおかげだねと言うと、そうだね、黒田さんに頑張ってもらわねばといった、

のです、ブラブラして時間なので船に戻り一路東京へ向ったのです、この頃の東京はどうなっているのかしら、楽しみとユキが言ったのです、

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