派閥(明治偏) 2 カニがゆであがったので取り出し、食べると美味しいのでユキが美味しいねこれを二匹をたべればお腹一杯にかるわと笑ったのです、もう一度お湯を沸かしコーヒーを入
派閥(明治偏) 2
カニがゆであがったので取り出し、食べると美味しいのでユキが美味しいねこれを二匹をたべればお腹一杯にかるわと笑ったのです、もう一度お湯を沸かしコーヒーを入れたのです、
ユキがシャワーが浴びられないから困ったわというので、チョットまってと回りを探していましたが、小さな川のほとりに窪んだ大きな岩があります、お湯を沸かしここに入れて、
タオルで体を拭けばいいんだよ、
夜は寒いから昼間やろうといい、小川のそばからユキのもっていた小さなスコップで溝を作り水が流れるようにして、これで水洗トイレの出来あがりだというと、いやだあこんな所でする、
のはというので、誰もみていないよと言うと真一さんがいるでしょうと言うので、その時は遠くに離れているから大丈夫だよと言うと、絶対見てはダメだよというので、分かったよと、
笑ったのです、
1日目の日が暮れて夜になり、洞窟に入って海岸に流れ着いた流木を拾い集め薪にして火をつけたのです、大きめの木なので一晩くらい持ちそうです、燃え尽きても炭になるので暖、
は取れそうです、しかし夜になると冷え込むので毛布二枚にくるまり、抱き合って寝ることにしたのです、次ぎの日になりカニとホタテで腹をみたし海岸を散歩していると入江の、
に船が入って来たので、
見ると帆がついた船です近づいて来て停止し小型のボートに人が乗り移り、こちらに近づいてきます、ユキ船だよこれで助かったよといい、良く見ると軍服を着ている日本人です、
あの船は機帆船であの格好は幕末か明治の初めの格好です、手を振ると銃をかまえ上陸したのです、こんな所で何をしているのだと聞くので、船が難破して漂流したのだと言うと、
そうか昨日は嵐だったからなあ、流れついたのはお前達だけかと聞くのでそうだと答えると、お前達は夫婦かと聞くのでそうだと答えたのです、あんた達はと聞くと、蝦夷共和国の者だ、
港の作れる場所を調査しているのだ、ここにはいい港が作れそうな地形なので上陸したのだといい、どこの船に乗っていたのだと言うので、横浜からウラジオストックに向うロシアの船、
だと言うと、
それは災難だった我々は函館まで回航するので連れていってやろう、調査がおわったら船に乗せてやるといい、測量していましたが、よし帰るぞと声をかけ、ボートに乗るように言った、
のでボートに乗り込み船に向ったのです、船に乗ると艦長室に連れて行き、この船の艦長の山形俊介だというので村上真一とユキですと挨拶し、右手を出すと、握手を知っているのかと、
言うのでええと答えると、
エゲレス語はときくので、知っているというとそれは大したもんだ、総裁が喜ぶだろうと言うので、榎本さんですかと言うと、知り合いかと聞くので、いえ、名前を知っているだけです、
と言ったのです、ご婦人がいるので特別に士官室を与えよう、そこでゆっくりするがいい、明日には函館に着くだろうといい、傍にいた兵隊に案内し食事を取らしてやれと言うので、
サンキュとお礼を言って部屋に向ったのです、真一がヤツパリあの洞窟でタイムスリップして明治の初期に来てしまったんだ、あの洞窟から帰る方法があるかも知れないが、あそこで、
ずつと待はつわけにはいかない、稚内が開発されれば戻れるよと言い、決して我々の時代の物は見せてはいけないよというと、わかったわ、でもタイムスリップって本当にあるんだと、
ユキが言ったのです、
兵隊が握り飯と味噌汁をもってきたので、ありがとうと言って食べたのです、士官室には二段はベットがあり、窓からみると海は穏やかなようです、ユキに下のベットを使うように、
いい、上のベットに載り横になったのです、
ドアをノックする音で目が覚めると山形が着きましたよというので、用意して船をおりると馬車が用意してあり、これから五稜郭に向いますといい馬車を走らせたのです、程なく着き総裁、
の部屋に案内し中に入ると、軍服を着た男が立ち上がり総裁の榎本ですと言うので村上真一とユキですと挨拶したのです、席を勧められ座るとウラジオストックに行く途中遭難されたと聞、
ましたがと言うので、
毛皮の商いでロシアの船でウラジオストックに向っている時に遭難してボートに乗り移り漂流してあそこに流れ着いたのですというと、そうですか、あなた達のいた場所から北に30kmいった、
場所に松前藩の漁港があったのですと言ったのです、ころで貴方はエゲレス語が話されるそうですがと英語で聞くの、話せますと英語で答えたのです、それから幾つか英語で会話して、
日本語にもどし、
中々上手いではないですか、どこで英語をと聞くのでメリケンです、少しなまっていると思いますがと言うと、それでですか、私はエゲレスに一年留学していたのです、お陰で鳥羽伏見の、
戦いには間に合いませんでしたがと話すので、なぜ此処に共和国をと聞くと、立ち上がり、戸棚からワインとチーズを持ち出しテーブルに置いて、まあイッパイやりましょうとグラスに注、
ぎチーズを勧めたのです、
乾杯して一口飲み、チーズをつまんで美味しいというと、榎本がここだけの話しですが、私はここに共和国など作るつもりなどなかったのです、徳川が600万石から60万石に減封されたので、
殆んどの家臣が録を失ったのです、そこで蝦夷を開拓して旧幕臣を養おうと思って、上野戦争で生き残った者達を従えてここに来たわけです、しかし鳥羽伏見で負けた新撰組の生き残り、
北越で負けた会津の家臣等が、
合流した為、徹底的に新政府と戦うべきだと言う者、ここを新政府から借り上げて開拓するべきだというもの、ただ此処に来ただけでとくに意見のない者に別れているのです、新政府には、
再三借用願いの嘆願書をだしているのですが、いまだかって返事はないのです、やもうえず蝦夷共和国を宣言したまでなのです、今は冬ですからここを訪れた人は不毛の土地とおもうでし、
ょう、
私がいたエゲレスもヨーロッパでは北に位置し寒いところです、しかし、牧畜、酪農、農業が盛んです、春から秋の蝦夷は広大な草原が広がり、牧畜、酪農には摘していますまたじゃがいも、
とうもろこし、小麦の栽培にも適しているのです、ここを開拓する事が日本の為になるのです、又開国をしたため北はロシア、南はエゲレス、メリケンの脅威にさらされる事でしょう、
蝦夷にロシアが進出しょうとするはずです、蝦夷を開拓して沢山の人間を入植させるのが急務なのです、ここに来てわかりましたが、蝦夷は魚介類が豊富です、いままでは冷凍する方法が、
なかった為塩ズケの魚が主体だったですが、外国から冷凍する方法がもたらされた為に塩ズケしなくても江戸等へ持っていけるようになるはずです、まさに蝦夷は宝の山なのですと話しを、
結んだのです、
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