頭の中での集会 その3
シキ「はいはいやってきましたこの時間! 駄弁ってるだけで考えない駄目作者の楽しい時間です!」
シロ「……頭大丈夫?」
シキ「おかしいな、シロちゃん毒舌キャラじゃなくて純粋な妹系キャラだった筈なのにどうしてこうなった」
シロ「ネコ被るのめんどくさいもん。 私は楽しくのんびりすごしたいのー」
シキ「あぁ、うん。それは凄く同意」
栞「だからってお客さんに膝枕してもらうのはどうかと思いますがね」
シロ「いいじゃん。 お姉ちゃんっぽくて甘えたくなったんだもん」
シキ「さらっと入って来ましたね栞さん」
栞「ここ私の家ですからね」
シキ「そうなんだけどさ」
シロ「んで、今回なに話すの?」
シキ「もちろん無計画」
栞「では私の世界のルールでもお話しましょうか」
シキ「おぉ、そうしましょうか」
栞「半分の月が空で輝く日にのみ世界中に現れる扉と繋がる世界で、文字通りの世界中に存在する書物という書物が集まる世界です」
シロ「そしてお兄ちゃんにだけ取り出せる全ての生き物の生誕から死ぬまでが記された本の管理場所だね」
シキ「んで、等価交換って絶対のルールが枷になってる世界じゃの」
栞「おかげで何度血を吐いたり熱が上がったり不思議な力で身体が傷だらけになったりしたことか」
シキ「うん、私のせいみたいに言ってるけど自業自得ね? なんだかんだ他人に甘いせいね?」
シロ「その度に私と紅葉がどれだけ疲れるかをわかって欲しいね」
栞「では呪われた書物を好んで読むのを辞めて欲しいですね。 膝枕して貰ったまま黄衣の王の原本読んでた時は冷や汗をかきましたよ」
シキ「ちょっと待ってそんなやべー本読んでたの⁉」
シロ「表紙だけなら大丈夫大丈夫。 第二章以降を読まなければ大丈夫」
シキ「うわ、さらっと千秋さんの生命の危機だったよ。 メインの登場人物が一日目で退場するところだった」
栞「好奇心の強い方のようですが身の危険はしっかり避けられる人で助かりましたね」
シキ「ま、話を戻して等価交換が成立しない場合は栞さんが一方的に盗られるか与えられるんよね」
栞「私の世界のルールをきちんと理解してる人に対価を払わせられますからね。 一応相手にも払わせることも出来るのですが死にますからね」
シキ「ルールを破る訳じゃからのぅ。 対価は重くなるわな」
栞「私は基本死にませんからねぇ」
シロ「だからって傷だらけになられると困るんだけど」
シキ「お人好しじゃからのぅ」
栞「雲行きが怪しくなってきたので逃げましょうかね」
シロ「あ、逃げた」
シキ「珍しいものを見た」
栞「ついでにとある契約もあるのですが、それは今後のお楽しみに。 それではまたの御越しをお待ちしています」
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