処罰
ら自分らが何をしたのかわかってんのか?」
団長の前には僕とアルフレッドの二人が正座させられている。
ユキアとカノンの二人を逃した後、すぐに団長や他の騎士が闘技場に現れた。
団長は闘技場の荒れように驚いていたけど、すぐに自分たちの方にきて、何があったのかを聞かれた。
それに対して自分は全てを正直に話した。
無論、二人を逃したこともだ。
その後、アイリを家まで送った後に騎士団の宿舎まで行き、今の状態に至る。
アルフレッドは自分がアイリを送っている間も正座させられていたようだ。
「団長。アルフレッドは関係ないんで解放してやって下さい」
一瞬アルフレッドが何かを言おうとしたが、団長が言葉を被せてきた。
「同じ場にいて団員の不始末を止めれてねえなら同罪だ」
「相変わらず石頭ですね」
団長は険しい顔のままだ。
それもそうだ。
犯人を捉えたのにわざわざ逃すなんて前代未聞だ。
それなりの処罰は覚悟しているつもりだ。
しかし、アルフレッドは完全に巻き添えだ。
流石に自分のしでかしたことでアルフレッドにも処罰を受けさせたくはない。
「アルフレッド。お前は一週間の謹慎だ」
「わかりました」
騎士団の処罰の中で一番軽い処罰だろう。
団長も一応アルフレッドがあまり関わっていないというのは察しているらしい。
「ハルト。お前は団長会議で結果が出るまでここで待機してろ」
そう言って団長は部屋を出て言った。
今からその団長会議が行われるのだろう。
「悪い。アル」
「止めなかったのは本当だ」
「けど発端は僕だし、独断でやったことだからな」
それから2時間後団長が戻ってきた。
会議から戻ってきた団長の顔えを見ると自体に汗をかいていた。
「ハルト。残念だが除名処分だ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます