首無しプレスカブ⑭首が付いた!

 九月二十六日は午前中が雨、バイクいじりは出来ず散髪へ行って終了しました。午後からは曇り時々雨。物置内でハンドルだけを外して作業再開です。


「昨日の夕方にプレスカブのライトスイッチが届きました」


 某ヤ〇オクでプレスカブのスイッチを競ることなく落札して数日後、無事に左側のスイッチが届きました。右側のスイッチ・チョークワイヤー・スロットルワイヤー・スピードメーターワイヤーのおまけ付きです。要するに全部、しかも程度の良い物が詰め合わせになって送られてきました。


「端子がピカピカで各ワイヤーの動きも悪くない、スイッチケースは磨いてあるみたいですね。キレイにする手間が省けました」


 せっかくなのでスイッチは新しく購入した物に交換します。スロットルのグリップは先に購入したものを使います。社外品ですが格好良いグリップでしたから。


「さて、配線を繋げましょう。基本的に同じ色同士を繋げばOKです。OKなはずなんですが……今度は線が足りません。足りない配線の色は緑、アース(マイナスへ繋がる)線です」


 ここで再び配線図と睨めっことなりますが、アース線なんてボデーのどこかにネジ留めするか二股端子で増設すれば良いだけです。問題は何故アース線が足りなくなったかです。組み間違いや年式違いかもしれませんが後回しにします。


「配線は無事につながりそうです。もうハンドルを外すことは無いでしょう」


 仮付けしていたハンドルを固定するナットを本締めします。


「とうとう首無しカブに首(ハンドル)が付きました」


 ここで雨が降りはじめ、本降りになったので作業終了です。


 九月二十六日は午後の二時間くらいしか作業が出来ませんでした。部屋に戻ってからは配線図を見て『アース線が足りなかったのは何故か』を調べます。


「配線図だけではわかりません、現物も見て調べます」


 配線図を辿るとアース線がスーパーカブと違うことが解りました。カゴの前のウインカーとヘッドライトへの配線は延長コードで配線され、その延長コードのアース線から伸びる端子はH状になっています。


「フロントウインカー左右とヘッドライトのアース線は共有しているんですね、知りませんでした」


 スーパーカブならフロントのウインカーに接続されるアース線の端子ですが、プレスカブの場合は一か所はポジションランプに、もう一か所はフロント周りのアースになっているわけです。二か所をフロントウインカーに使ってしまったから端子が足りなくなったんですね。


「今回はH型の端子が付いたジャンクのワイヤハーネスを材料に分岐線を作りまし。たこれを使って配線をまとめれば配線が完成します」


 さて、九月二十六日の作業はここまで。次回は九月二十七日の様子をお伝えする予定です。ところが九月二十七日はプレスカブの作業がほとんど進まなかったのです。


 次回は『寄り道』として九月二十七日に起きた出来事をお伝えします。


 ※『九月二十五日の作業』と勘違いしていました。正しくは『九月二十六日の作業』なので訂正します。

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